💻
AD DSの基礎(用語の理解編)
用語の理解
セキュリティグループ
「ファイルサーバのフォルダアクセス権を適用する単位」や「アプリケーションのアクセス制御に利用する単位」にユーザアカウントを追加していく。
同じアクセス制御設定にすべきユーザアカウントが1000ユーザいるとした場合、その1000ユーザを1つのセキュリティグループにまとめれば、その1つのセキュリティグループに対してのみ、アクセス権を設定すれば1000ユーザに対して一括で同じアクセス権を設定できる。
セキュリティグループには、以下の種類のスコープがあり、それぞれ適用範囲が異なる。
- ドメイングローバル
- ドメインローカル
- ユニバーサル
OU
フォルダのように「アカウントを整理する」もので、グループポリシーを適用する範囲として使われることが多い。(GPOはOUだけでなく、ドメインやサイト単位にも適用できるが、OU単位での適用が一般的)
つまり、OU配下の「ユーザアカウント」や「コンピュータアカウント」に対して、グループポリシーの設定を一括で設定でき、それをOU単位で統一させることが可能。
グループポリシーの設定内容を「GPO」としてまとめ、GPOを適切なOUにリンクさせることで、OU配下のアカウントはGPOの内容通りセットアップされる。
レプリケーション
自動同期のこと。
- サイト内のレプリケーション は高速かつ自動(通知型)
- サイト間のレプリケーション はスケジュールと圧縮が適用される
サイト
DC間でレプリケーションを行う際に、高速で通信できる範囲を明示的に定義したもの。
- レプリケーションの速度はサイト構成に左右される
- マルチ構成の場合、クライアントは自分と同一サイトのDCに優先的にアクセスする
フォレスト
ドメインをまとめて管理するADの最上位の単位のこと。
操作マスター(FSMO)
DCを複数構築している環境で、それぞれのDCから矛盾する設定を適用されても困らないように、「特定の処理はこのDCが最優先で担当する」という設定(FSMO)をし、ADの整合性を保つためのもの。
- FSMOは5つの役割があり、うち3つはドメイン単位(RID、PDC、インフラ)、2つはフォレスト単位(スキーマ、ドメイン命名)
- 必要に応じてFSMOの役割を特定のDCに移譲可能
Discussion