本の感想「世界一流エンジニアの思考法」
発売から少したってしまいましたが「世界一流エンジニアの思考法」を購入して読み終わったので感想記事を書きたいと思います。
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全体的な感想
この本は、牛尾さんが今まで一緒に仕事をしてきた人たちに対して「結果を出すためにどういうことをしているんだろう?」という観察したりヒアリングした結果を、自分なりに実践してみて気づいたことがまとめられている本です。1 つ 1 つの内容自体は特段凄くビックリするようなことは書いてないのかもしれないですが、個人的に凄いと思うことは色んな人が無意識にやっていることを、きちんと文章化して整理されているという点です。
何事も「なんとなくやっている状態」と「理解して意識してやっている状態」では天地程の差があると私は思っています。この本は「なんとなくやっている状態」のことを「理解して意識してやっている状態」にするための気づきが沢山書いてある本だと思いました。
この本のエピソードは主にプログラミングを仕事にする IT のエンジニアにフォーカスして書かれていますが、一歩引いて見ると多くのことに取り組む際に参考になると思います。
例えば「記憶力がいい人を観察した結果、記憶力がいい人は暗記しているのではなく、きちんと理解して覚えているから!(超意訳)」というようなことが書いてある場所があります。
私も思い返してみると期限に追われて成果も出さないといけない状況下にある仕事では、以外とその場しのぎの暗記や表面的な理解で済ませて、その仕事が終わると忘れていることが殆どだな…と思いました。
逆に人に聞かれて即答できるものは、全体を把握して「こういう理由でこういう機能がある。」「こういう機能がこのような形で実装されているので、この機能を使うときには、こういう設定項目がある。」という理解をしています。記憶をたどるための関連情報まで含めて覚えてる感じですね。
このようなものが沢山描いてあるので「確かに、こういうこと無意識でやってる!」と思うことや「へー、こういう風に考えてやってるんだ!」ということが読んでると連続で押し寄せてきます。
そのため一度読み始めると飽きることなく最後まで一気に読み進めることが出来ました。
この本をお勧めする人
個人的には、以下の2点が気になる人とかは割と面白く読めるのではないかと思います。
- 純粋にクラウドの中の開発をしている人がどういう働き方をしているのか気になる人
- 効率よく働いているように見える人がどういうことをしているのか知りたい人
まとめ
技術や製品仕様などのドキュメントを読むことが多いですけど、なかなかこういう仕事の仕方とか考え方の本はあまり普段読んでないので新鮮でした。
ここまで、色んな人が無意識に(もしくは意識的に)していることを注意深く観察して実践した結果をまとめている本はあまりないのかなと思います。
割とサクッと読めるので読む本を探している人は買ってみて読んでも損はないと思いますし、個人的には技術書と漫画以外で面白いなと思いながら読み進められた本は久しぶりでした。
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