プロセス改善の一歩目の反応にビビり過ぎない
\オカウチワニが1人でやっている okauchiwani-hitori Advent Calendar 2025 14日目の記事です!!!/
プロセス改善という言葉には、前向きでポジティブな響きがあります。
今より良くしたい、ムダを減らしたい、品質を上げたい。現場で働いていると、そう思う瞬間は何度もあります。
ただ、プロセス改善の一歩目は、思っている以上に扱いが難しいものです。良かれと思って始めたはずなのに、途中でうまくいかなくなり、最終的に "やっぱり元のやり方の方が良かったね" となってしまう。今日はそんなプロセス改善の一歩目の落とし穴について考えてみます。
新しい取り組みは、最初はだいたい荒削り
新しいプロセスや取り組みは、最初から完成度が高いことはほとんどありません。アイデアだけが先行して、運用をあまり意識出来ていなかったり、現場の課題と乖離することもあります。荒削りで、抜け漏れがあって当然です。たとえば、以下のようなことが考えられます。
- 手順がまだ固まっていない
- 想定していなかった例外が出てくる
- 資料やテンプレートの整備が追いつかない
- 変化にソワソワしてしまい、今までのやり方に戻ろうとしてしまう
それでも、やってみないと見えないことがあるからこそ、一歩踏み出します。しかし現実には、その一歩目に必要以上の完成度を求めてしまうことも多い。そう感じるのは自然なことですが、それだけで失敗と判断するのは、はやいかもしれません。今までより良くすることへの期待の高さから形にしていくことを焦ってしまったりすることも。
「こんなはずじゃなかった」と、最初のつまずきで引き返したくなる気持ちもわかります。現場にただ混乱を持ち込んでいるだけじゃないかと心配になる気持ちもまたわかります。ただここで引き返してしまっては成功体験はなかなか得られず、改善の芽を育てて花開くことは夢のまた夢になってしまいます。
プロセスに慣れるまでは、生産性が下がることもある
プロセスを変えると、一時的に生産性が下がることがあります。これは決して珍しいことではありません。
今まで無意識にできていたことを、意識してやらなければならない。新しい手順を思い出しながら作業する。不慣れなツールやフォーマットに時間を取られる。
結果として、"前より時間がかかっている"、"むしろ効率が悪くなった"と感じることもあります。
定量的な数値だけでなく、今までの慣れたプロセスを変更することで、それを実行する側からはキツいフィードバックを受けることもあります。
ここで注意したいのは、その状態が必ずしもプロセス自体の失敗を意味しないという点です。単に"まだ慣れていないだけ"の可能性も十分にあります。
新しいプロセスは、理解と習熟が進んで初めて効果を発揮します。最初の数回で判断してしまうと、本来得られたはずの価値に辿り着く前に終わってしまいます。
数回の失敗で元に戻す前に考えたいこと
プロセス変更後、数回試してうまくいかなかったとき、元のやり方に戻したくなる気持ちはよくわかります。
"現場が回らなくなっている"
"負荷が増えている"
こうした声が出ると、元に戻す判断は安全に見えます。ただ、その判断をする前に一度立ち止まって考えてみたいことがあります。
- 失敗の原因はプロセスそのものか、それとも運用の未熟さか
- 改善の意図や目的はチーム内で共有されているか
- どの状態になったら成功と判断するのかを決めていたか
プロセス改善は、最初から正解を当てにいくものではありません。試しながら調整していくものです。
少し遅れて効いてくる改善も多くあります。最初は負担に見えたものが、あるタイミングで一気に効き始めることもある。その可能性を、数回の結果だけで切り捨ててしまうのはもったいないかもしれません。逆に即効性のある改善はすでにやり尽くしていることもあるので、改善の難しさを感じてしまう可能性も。
まとめ
プロセス改善は、始めることよりも続け方の方が難しい取り組みです。
- 新しい取り組みは最初から完成していない
- 慣れるまで一時的に生産性が下がることは珍しくない
- 数回の結果だけで良し悪しを判断しない
プロセスを変えるということは、やり方だけでなく、考え方も変えるということです。
少し時間をかけて育てる視点を持つことで、改善はようやく意味を持ち始めます。アイデアと一歩目だけを進めるのも大事ですが、それを育てることにも強くなりましょう。
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