ルールには賞味期限があるのかもしれない
\オカウチワニが1人でやっている okauchiwani-hitori Advent Calendar 2025 8日目の記事です!!!/
組織で働いていると、「なんでこのルール守られていないんだろう?」と疑問に思う瞬間があります。
- ルールは存在しているが、誰もチェックしていない
- ルールを破っても問題が起こっていないように見える
- 新しい例外が増えて、ルールの前提が崩れている
最近とくに感じるのは、ルールには賞味期限があるなということです。
今日はそんな「ルールと現場のリアル」について考えてみます。
ルールは何のために必要なんだろう?
ルールの本質は「迷わず進むための道しるべ」です。
認知コストを減らし、本来の仕事に集中できるようにするための仕組みと言えます。
もしルールがなければ、人は毎回すべてをゼロから判断することになります。
- このタスクは誰に聞くべき?
- どこまで確認すべき?
- どう進めるのが正解?
その負荷を減らすための“補助線”としてルールは存在しています。
つまり、ルールは「縛るため」というより「迷わないため」に必要なんですね。
本当に大事なのはルールの背景の共通理解
ただし、ルールそのものより重要なのは、「なぜそのルールがあるのか」という共通理解です。
背景を知らないままルールだけ渡されると、
- 「なんでこれ守らないといけないの?」
- 「この手順って意味あるの?」
- 「正直、守っても何も変わらなくない?」
といった疑問やストレスが生まれます。
逆に、背景がわかっていれば、多少手間が増えても納得して運用できます。
たとえば「レビュー前にローカル環境でテストを実行し、結果を記載する」というルールも、
- レビュー時間の無駄を減らすため
- デグレを早期にキャッチするため
と背景が共有されていれば、自然と守られるようになります。
多くの場合、ルールが守られない理由は「怠惰」ではなく、
背景が伝わっていないことによる合意形成の不足です。
ルールに反していても、目的が達成できているか?
そして現場で本当に大切なのは"ルールを守ったか"ではなく"目的を達成できたか"です。
ルールはあくまで手段であって、目的ではありません。
だから例外があっても構わないし、状況に応じて柔軟に扱うべきです。
たとえば、
- リリースを優先するために、口頭のレビューで済ませ、エビデンスは後追いにした
- 不具合が多すぎる期間だけ、起票テンプレートを簡略化した
これらが良いかどうかは、目的を妥当に達成できているかで判断されるべきです。
ルールを破ったから悪いわけではありません。
むしろ目的に対して最適なら、ルールの側を見直すべきです。
プロダクトも組織も常に変化します。
役目を終えたルールが出てくるのも自然なことです。
明文化された古いルールが残っていると?
古い守らなくて良いルールが残り続けると、現場には次のような問題が起きます。
- 新しく入った人が、古いルールを"正しいルール"だと思い込む
- すでに不要なルールを真面目に守る人だけが損をする
- 古いルールを守る人が、守らない人を責めてしまう
つまり、ルールそのものより、ルールが情報として古びていることが摩擦を生むのです。
特に怖いのは、「実態に合わなくなったルールが、最新の判断を妨げてしまう」こと。
だからこそルールは、
- 前提や背景が更新されていないか、今も合っているかを見直す
- フィットしなくなったものは調整したり、破棄をする
といった"メンテナンス"が必要です。ソフトウェアと同じですね。
まとめ
ルールは守るためのものではなく、目的を達成しやすくするための補助線です。
- ルールの本質は認知コストを下げ、判断を助けること
- 大事なのは背景の共通理解と、現場との合意形成
- ルール遵守よりも「目的が達成されているか」を考える
- 古いルールは誤解を生むため、定期的な棚卸しをする
開発もQAも、プロセスも日々進化していきます。
守られないルールを責めるより、今のフェーズに合ったルールを一緒に作り直したいですね。
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