そのプロジェクト、2周目のつもりでやろうぜ、QA!
\オカウチワニが1人でやっている okauchiwani-hitori Advent Calendar 2025 10日目の記事です!!!/
QAって、表現は違えど「未来を読む仕事」だと言われます。
シフトレフトに代表されるように“不具合が作られる前に手を打つ”活動が求められるからですね。もちろん、出来あがったものを検証する QC的な側面もありますが、根本にあるのは未来で起こりうるリスクに備える力です。
その力をいくつか分解すると、
- リスク認知(何が起こりうるかを想像出来る力)
- 事前介入(起こる前に手を打つ力)
- 損失回避(問題が起こっても被害を最小化する力)
- 不確実性の可視化(予測をしやすくする為に、日常や異常の前兆をモニタリングできるようにする力)
- 余裕(焦らないでこなす力、人のミスが割り込まない仕組み化力)
というような要素に分類できそう。どれも未来に備えるということが大事ですね。
現場にいて、同じ1周目のノリじゃ遅くない?
未来に備える力が必要なのに、目の前のタスクでいっぱいいっぱいになってしまう。
これは QA の"あるある"です。同じ1周目の視点で動いていると、他のメンバーと同じタイミングで同じリスクにぶつかり、火消し側の対応を余儀なくされます。
「とはいえ、時間が取れないじゃん」というのはわかります。それでも少しずつ投資を始めていくんです。10分でも5分でも。未来のリスクに完全な対応が出来なくても、解像度を少し上げるだけで、結果は大きく変わります。
「日々、腹落ちするほどの進捗が欲しい」と思う気持ちもわかりますが、未来への投資は基本的に"じわじわ効く"ものです。派手な変化を待つのではなく、コツコツと積み上げることが一番の近道です。
でも2周目なんて言っても誰も信じてくれないじゃん?
もしあなたが本当にタイムリープしてきて、「このリリースは失敗します。今すぐ止めましょう」と言ったとしても、メンバーは到底受け入れられません。
- なぜそんなに未来が見通せているのか?
- 裏で何か操作していないか?
QAが「このままだと危ない」と言っても、十分な信頼や背景説明がないと、ただの予言で終わってしまいます。前兆はどこかにあるはず。それをコツコツとメンバー全員で見える状態にしていくことが大切です。
とはいえ、どうすれば良いんだろう?
大事なのは"自分だけ2周目でいる"のではなく、他のメンバーと同じ1周目をしっかり歩んだうえで、先回りの提案をすることです。
- 同じ苦楽を味わって、仲間になる
- 信用貯金を貯めておく
- 実績や経験を積む
- その上で、Xデーにコツコツ備える
突然「今日がXデーです。避難しましょう」と言い出すと怪しまれますが、
日常の中で小さな布石を置いていけば、リスク対応は自然とチームの中に浸透していきます。
QAエンジニアが未来を語るとき、必要なのは“予言力”ではなく、積み上げた信頼と、腹落ちしやすい理由付けなんですよね。
まとめ
QAエンジニアの仕事は、未来のリスクを"先に体験しておく存在"になること。
そのためには、
- 未来視につながる経験・知識を日々ためておくこと
- 信頼に裏打ちされた「先回りの提案」ができること
- とにかく、小さな投資をコツコツ積み重ね続けること
信用も、品質も、一日では築けません。
だけれども"未来の2周目を歩くかのようなQAエンジニア"がチームを導けば、品質は確実に強くなります。
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