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認知について
認知負荷とは
「認知負荷理論」は、オーストラリアの教育心理学者、ジョン・スウェラー(JohnSweller)氏によって1980年代に開発・確立された理論。脳のワーキングメモリは有限であり、それを使い果たしてしまうと新しい知識の定着(学習)やタスクの完了が困難になる。ゆえに、インプットされる情報の量や種類が人の学習能力に影響を与えそうな場合には、認知負荷理論を活用するのが適切
論文的な名前
- 課題内在性負荷(Intrinsic Cognitive Load)
- 課題外在性負荷(Extraneous Cognitive Load)
- 学習関連負荷(Germane Cognitive Load)
課題内在性負荷
情報自体の難度の高さが与える負荷を意味している。要するに、情報の内容を理解するのが困難になればなるほど、認知の負荷が高まるというわけだ。
課題外在性負荷
情報自体の難度ではなく、例えば、気を散らせる情報や事象といった外的要因によって引き起こされる認知の負荷を指している。この負荷の高まりによって、記憶すべき情報を他と混同してしまうおそれが強まる。ちなみに、情報の正しい認知を阻害する外的要因としては「ネコの鳴き声」といった周囲の雑音などが挙げられるが、メールやチャットなどのコミュニケーションツールを通じて入ってくる「自分には無関係な情報」も、課題外在性負荷を高める大きな要因となる。
学習関連負荷
「適切」な認知負荷であり、脳がスキーム(世界を理解するための枠組み)を構築しているときに発生する。このスキームの構築・蓄積(=学習)によって、人は同様の状況に直面した際に何をすべきかが適切に判断できるようになる。また、スキームの構築・蓄積は、のちの認知負荷の軽減につながるほか、将来的に役に立つかもしれない情報を「内面化」するうえでも役立つ。
知覚負荷
考えたり、記憶したり、スキーマと関連付けさせること🧠
視覚負荷
目の前にみえる情報に気を止めたり、気付くこと👀
動作負荷
マウスやキーボードといった機器の操作⌨
参考