まだDOTweenを使ってない人がいるなんて…
DOTweenがリリースされたのは2015年1月のこと。
僕はリリース当初から使っているのでかれこれ6年の付き合いになります。
男女関係でいえばもう結婚話の山も越え、マンネリに差しかかっているくらいの年月。
でも僕は違います。
もうDOTweenなしには仕事はできない!
Unityのトゥイーンライブラリ界ではDOTweenしかない!と言っても過言ではありません。
(異論は認めます)
それを裏付けるかのように、僕が2015年の8月にDOTweenについて書いたブログ記事へ
いまだに毎日そこそこアクセスがあります。
つまり多くのUnityエンジニアがDOTweenといまだよろしくやっているのが伺えるわけです。
そんなDOTweenの最大の魅力は、
コード量が圧倒的に少なくて読みやすいこと
もうこれに尽きます。
- コード量を減らすこと
- 読みやすく書くこと
エンジニアにとってこれらはもう永遠の戦いでもあります。
そんな時にDOTween!
DOTweenを使ってコードを書けば自然とコードは少なくなります。
そしてアニメーションの実装効率を格段に上げてくれるわけです。
ありがとうDOTween!!
その他にも
- よく使う機能が最初から揃っている
- 欲しい機能がなくても自分で簡単に追加できる
なんて事も便利に使えます。
しかし、この最強のDOTweenをいまだ使ったことのない人がいるのです。
ちなみに僕はUnityを使った現役のゲーム開発者で主にUI/UXで責任を担う立場にいます。
そんな僕のまわりの若者たちはこぞってこう言います。
「DOTween…!? 聞いたことはあります!」
「DOTween気にはなってたんですよね~!」
ウソだろ…
まだDOTweenを使ってないなんて…
今後、DOTweenに代わるようなさらなるツールが出てこない限り、
Unityエンジニアの多くはDOTweenと付き合い続けることになるでしょう。
そしてそれは決してマンネリの関係ではなく今なお、最強で最愛の相棒なのです。
まとまったDOTweenの資料が少な過ぎる
さて、最愛のDOTweenの事をGoogle先生に聞いてみたところ
日本語でまとまった資料はヒットしませんでした。
ならば自分がゲーム開発の現場で得たDOTweenの知見を
本書に書き残しておこうと思ったのが執筆のきっかけです。
「執筆はじめました!」 とTwitterでつぶやいいたところ
多くの反響をいただき、必要としている人がいるという事がわかりました。
これからUnityエンジニアになる学生や社会人、DOTweenを知りたい人たちが
一から学べるDOTweenの教科書的なものを作る事にしました。
対象読者と執筆時開発環境
- Unityを始めたゲーム開発初心者
- 体系的に学びたいDOTween初心者
- DOTweenの機能を逆引きして使いたい中級者
これらの方々を対象としていますが、
体系的に学びたいDOTween初心者に重きを置いています。
体系的な学びと機能の逆引き
本書は以下のような構成になっています。
- DOTweenのインストールから基本的なトゥイーンの実装
- ゲーム開発でよく使うトゥイーンの紹介
- これだけは覚えておきたいDOTweenの基本テクニック
- 若干マニアックなDOTweenテクニック
- 筆者の現場経験で得たTips集
本書を順に読んんでいけば、
DOTweenのことをひととおり理解できるようになっています。
機能の逆引きニーズに答えるため、
検索しやすいチャプター名には
「メソッド名 + やりたいこと」
という形で付けています。
例 : DOShake - ランダム方向の振動
メソッド名ややりたいことを検索キーワードとして
目次で検索してもらえると求めているものが見つかるかもしれません。
無料エリアと有料エリアについて
また、本書には無料エリアと有料エリアが存在します。
DOTweenのインストールから一般的な使い方については
無料エリアとして公開しています。
趣味で個人ゲームを作ってみる分には問題ないかもしれません。
学生さんがDOTweenを使う際の教科書代わりになれば良いなと思っています。
また先輩社員が新卒エンジニアに「これ読んでおいてね」的な使われ方も想定します。
「もっと深く知りたい」 という方が有料エリアに進んで頂ければと考えています。
6.筆者の現場経験で得たTips集
Zennの仕様上全50チャプターまでしか作れません。
初回の時点で50チャプターギリギリまで使って執筆しました。
その中でChapter 48🚀DOTweenミニTips集14/N選を用意しています。
50チャプター内に入り切らなかった内容です。
チャプターにするほどではなかった価値のない内容というより、
「コアでニッチ過ぎるため」 というのが大きな理由です。
僕はこれからもDOTweenを使っていきます。
リリース後も追加コンテンツとして運用していく想定です。
新しい情報が手に入ったらコチラを追記する形で本書をアップデートしていきます。
ソースコードと動画のセットで学びを加速させる
ソースコードと見た目をリンクさせるため、
できる限り動画を添付しています。
(例)DOLocalPathの解説
Chapter 21🔰DOPath - パスを使った曲線アニメーション【無料】
transform.DOLocalPath(
new[]
{
new Vector3(4f, -1.2f, 0f),
new Vector3(10f, 0f, 0f),
new Vector3(5, 1.5f, 0),
},
3f, PathType.CatmullRom);
ソースコードだけではイメージしづらく、
また静止画を見せられてもよく分からないのがアニメーションなので
基本、動画とソースコードをセットと構成にしています。
本書のソースコードをコピーして開発効率を上げてもらいたいと考えているため、
コピペしやすい単位にソースコードを分割しています。
執筆先にZennを選んだ理由
今回執筆先にZennを選んだのは見やすいソースコードと
動画をセットで紹介したかったためです。
繰り返しになりますが、アニメーションは動画がないと伝わりません。
ソースコードからイメージできる人にとって本書は不要です(笑)
本書を通してDOTweenについて効率的に学んで頂ければと思います。
さあ、DOTweenを始めよう!
ここまで読んで頂きありがとうございます。
DOTweenは僕にとって体の一部くらいヘビーに使っています。
少量のソースコードで幅広い表現ができるツールです。
このような素晴らしいライブラリを無料で提供している
開発者のダニエルに感謝です。
DOTween公式サイト
筆者について
オオバ(大庭俊介)
Twitter@ohbashunsuke
金沢美術工芸大学デザイン科卒
グラフィックデザイナー → Flashエンジニア → Unityエンジニア
現在 株式会社サムザップ勤務
※ご意見・ご感想はTwitterのメンション、またはDMを頂ければと思います。
DOTweenの教科書 ver.1.0.1