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Salesforceの基礎 サマリーレポート

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はじめに

Salesforceのレポート機能にはさまざまな種類がありますが、その中でも「サマリーレポート」は非常に使い勝手がよく、多くの場面で活用されています。
サマリーレポートは、単にデータを一覧表示するだけでなく、データのグループ化や集計を直感的に行えるため、業務の傾向把握や課題発見に役立ちます。

本記事では、Salesforceのサマリーレポートの基本的な特徴と作成方法、効果的な活用ポイントについて解説します。


サマリーレポートとは

サマリーレポートは、データを特定の項目でグループ化し、そのグループごとに合計や平均、件数などの集計情報を表示できるレポート形式です。
たとえば、商談の「担当者別売上合計」や、ケースの「ステータス別件数」などを一目で把握できます。

主な特徴は以下の通りです。

複数レベルのグループ化が可能(例:地域 → 担当者)

合計、平均、最大、最小などの集計が使える

視覚的にまとまった情報を提供しやすい


サマリーレポートの作成手順

1.レポート作成画面で「サマリーレポート」を選択
レポートタイプを選択後、レポート形式として「サマリーレポート」を指定します。

2.表示したい項目を列に追加
集計やグループ化の対象となる項目をレポートに追加します。

3.グループ化したい項目をドラッグ&ドロップで設定
レポートの左側または上部に、グループ化したい項目をドラッグして設定します。複数レベルのグループ化も可能です。

4.集計を設定
金額や件数など、集計したい数値項目の列ヘッダーの右の▼メニューから、「合計」「平均」などを設定します。

5.フィルターや条件を調整
レポートの対象データを絞り込むためのフィルターを設定し、必要に応じて条件を細かく調整します。

6.レポートを保存・実行
設定が完了したら保存し、レポートを実行して集計結果を確認します。


サマリーレポートの効果的な活用ポイント

多段階のグループ化で詳細な分析
たとえば「地域 → 担当営業 → 製品カテゴリー」といった多段階のグループ化により、細かい視点で売上や案件を分析できます。

ダッシュボードへの活用
サマリーレポートはグラフ表示との相性が良く、ダッシュボードのパーツとして配置することで視覚的に経営層やチームに共有できます。

動的フィルターと組み合わせて最新データ抽出
日付の相対指定など動的フィルターを使うと、毎回手動で更新せずとも最新の傾向を把握可能です。

複数の集計関数を活用
合計、平均、最大、最小などを組み合わせることで、多角的にデータの特徴を掴めます。


よくある課題と対策

課題 対応策
グループ化項目が多すぎて見づらい 不要なグループ化を減らし、重要な軸に絞る
集計値が期待と異なる レポートのフィルター条件や集計対象の項目を再確認する
表示したい項目がない 標準レポートタイプの制約か確認し、必要に応じてカスタムレポートタイプを検討する
大量データでレポート実行が遅い フィルターで対象を絞る、必要項目のみに限定する

最後に

Salesforceの標準レポートタイプは、シンプルかつすぐに利用できる強力な分析ツールです。
細かい活用テクニックや運用の工夫を取り入れることで、業務効率や情報共有を大きく改善できます。

一方で標準レポートタイプには限界もあるため、状況に応じてカスタムレポートタイプや外部分析ツールの導入も視野に入れてください。


株式会社ONE WEDGE

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