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AWS Solution Architect Associate に合格したので、やったことをまとめる

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GCP の Cloud Architect とバッジを並べてみた。

受験を決めるまで

今までずーっとアプリ・フロントエンジニアをやりつつたまーに GCP でバックエンドを作る生活をしてきたので、ほぼほぼ AWS とは無縁の生活だった。新卒で入った会社でちょっと触ったり、(思えば使う必要も無いのに Docker を使ったり、当時は Docker Compose や k9s も無いので自前でスクリプトを書いたりと、謎なことをいっぱいしてた)一瞬だけ行った現場で多少運用チームの仕事をしたりと、まったくの未経験でも無いと言えばないけれど、とは言え業務利用している状態では無かった。

縁あって、AWS の AI関連プロジェクトスタートアッププログラムに採択され、クレジットを頂いたのでこれはやらにゃあな、となった次第。バックエンド・インフラ開発と運用は多少なりとも GCP で経験あったし、 AWS でもできらぁぁぁぁ!という勢いがあったことは事実。

とは言え、ちゃんと知識を持っておきたいしなぁ・・・と思ったので資格取得を検討しました。と言うのも以前 GCP の Professional Architect を取得していたので、その過程でいろいろと GCP 関連の知識が身に着いた経験があったから。

https://blog.covelline.com/entry/2021/01/16/232449

やったこと

AWS Ramp Up Guide に沿って学習をする

https://aws.amazon.com/jp/training/ramp-up-guides/

Ramp Up Guide は取得したい資格に応じて Skill Builder のシラバスが掲載されている。まずはこれの Solution Architect Associate 用のコースをしばらく試していた。

https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/ramp-up_guides/Ramp-Up_Guide_Architect.pdf

1~2週間やったあたりで、なんかかったるくなったので途中でやめた。包括的で正しい知識は身に着くかもしれないが、試験対策としては微妙だったかな。

Udemy を受講

SAA取得者の記事を見るとほぼ全員が受講している2つのコースを受講した。まず、レクチャー付きのやつ。

【ハンズオンなしに出題問題に集中的に学習する講座です!】本試験および模擬試験で出題される1625問から出題されるサービスや出題パターンを分析して、出題される問題内容のみに集中的に学習することで、最短合格を目指します!

概ね動画を1.5 ~ 2倍速で再生し、練習問題に挑戦。間違えたところを再度読み込んで、合格するまで練習問題を重ねるフローをこなした。これがだいたい2週間くらい。ほぼ毎日1~2時間くらいかな。

もうひとつがひたすら模試を解き続けるやつ。

SAA-C03版に適用した問題集です。試験レベルで難易度の高めの問題などを中心に構成しており、今一歩合格が出来ていない方向けの最終仕上げとしての問題集です。

試験前の2週間くらいはこれをひたすらやり続けた。普通に解く→間違えたところの見直し→また解く・・・の繰り返し。基本的に掲載されている解説を読みつつ、大事そうな数字(Glacierのプランの違いごとのデータ取得時間とか)を何となく暗記したのと、問題文の雰囲気から正解っぽいやつをみつけるパターンを自分の中で構築していった。「非同期処理」「疎結合」が出てきたらSQSだな~みたいなやつ。

この辺りは本当に受験勉強的だった。

試験当日

オンサイト受験は会場が遠いので当然リモート。近所のカラオケのテレワークプランで入室し、ネットワークに接続、システムチェックを終わらせてチェックイン可能時間になると同時にチェックインをした。

カラオケなのででかいディスプレイがあるのだけれど、試験官とボイスチャットで「据え付けられた物なので向きを変えたり、電源を抜くことはできないがリモコンを触れない場所に置いています」と言った内容を伝えて会場のチェックが終了した。

で、試験開始なんだが異様に試験用のブラウザの動作が悪い。選択肢を選んでもチェックマークが埋まるまでに2~3秒かかるし、なんならチェックしたつもりでも出来ていないケースが頻発した。最初はブラウザのせいだと思っていて、ひどいアプリを使わせるなぁ・・・と思っていたらChromeのネットワークエラーが面が出現。どうやら、ネットワークに問題があって動作がおかしかったらしい。

ネットワークエラーはしばらく待ったりリロードをしても解消しない様子。どうも、会場に選んだカラオケのWifiか何かに問題があり、正しく試験サーバーに接続できていなかったようだ。

しばらくすると「試験官によって試験がクローズされました」的なメッセージが表示されて試験用ブラウザが終了した。カメラレコーディングも終わっていたので、メールを確認。試験がキャンセルされ、返金されるメッセージが届いていた。受験だけで2万円以上かかるので、これはありがたい対応。

ついでにスマホを見ると、試験開始時に登録した番号に対してめっちゃ電話が来てた。どうやら、ブラウザがエラーを表示する前から接続に問題があったためか、私がエラーを確認して試験が終わるタイミングより前から電話が来ていたようだ。ただ、こっちはそのタイミングで試験中だし電話を見るわけにもいかないから電話されても気が付かんよな、とは思った。

再試験

そのままSkil Builderから試験予約できるか調べてみたら、当日の午後から予約可能だった。いったんカラオケを出て、自分のスマホからモバイル回線で予約。場所を変えてネットカフェで受験することにした。

ネットカフェの鍵付き個室に入室。一瞬、据え置きのPCを使うことも考えたがセキュリティのあれこれでソフトが動作しなくなる恐れもあったので、おとなしく自分のPCを使うことに。ディスプレイの電源を落とし、荷物類を荷物ラックに置いてシステムテストを実施。そのままチェックイン。

今回の試験官はさっきと違う人だったが、ディスプレイの電源ケーブルを抜くように指示が与えられた。幸い、抜き差し可能な状態のプラグだったので電源ケーブルを抜いて試験開始。

試験内容

思ってたより難しかった。Udemyで解いていた難易度が高い方の問題がごろごろ出てくるイメージ。「あっ!これ、ゼミで出たやつだ!!」となることがむしろ少なかった。よーく問題と解答を読み込んで、正解っぽいやつを絞り込んだら選択肢の中から消去法的に選んで行くような流れ。

試験後

GCPの試験は終了するとすぐ特典が表示されて、合否の速報値が分かったがAWSはそうではなく5日以内に連絡するフローだった。待つのか~と思い悶々としながら帰宅。子どもの寝かしつけなんかをやっているとメールが来て合格が通知された。

得点

796/1000点で合格は720点から。まあ、ギリギリと言うほどでもないけど余裕だったと言うほどでもないような点数だった。

感想

SAA-03を取得して、大規模なチームやインフラの運用とかリプレースに関する知識が多く問われるなぁという感じ。小規模サーバーレスみたいな文脈の試験問題は少数派だった。まあ、問題の難易度的にもそうなんだろうけれども。

実際のビジネスで大規模チームやインフラを相手にする経験を今後どれくらいやるかわからんが、AWSのサービスにある程度包括的に詳しくなれるという意味では良い試験だと思う。一方、目の前の業務に詳しくなりたいとか、さわりだけ知っていれば良いやってことなら他の試験をするとか、AIを利用してドキュメントをサマリしたりコードを生成する方が効率は良さそう。

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