RSGTセッションレポート「1万人を変え日本を変える!!多層構造型ふりかえりの大規模組織変革」
本記事は、下記イベントに対するセッションレポートとなります。
イベント名:Regional Scrum Gathering Tokyo 2026
日時:2026/01/08
登壇者: 森一樹 氏
セッション名:1万人を変え日本を変える!!多層構造型ふりかえりの大規模組織変革
本記事の筆者は、普段、SM(スクラムマスター)やアジャイルコーチとして、アジャイル開発の支援に携わっています。
セッション内容の紹介
本セッションでは、森一樹さんより「多層構造型ふりかえり」という考え方を軸に、大規模組織における変革の進め方について紹介がありました。
一般的に、ふりかえりというとチーム単位でのレトロスペクティブを想像しがちですが、森さんはそれをより広い視点で捉え直し、
**4つの目的(むきなおり、事後検証、回顧、内省)や対象(個人・チーム・組織)、時間軸(短期・中期・長期)**を重ね合わせた構造として設計することが重要であると説明されていました。
出来事やプロセスだけでなく、感情や未来志向の視点も含めてふりかえることで、単なる反省会ではなく、次の行動につながる学習の場になることが示されていました。
また、株式会社SHIFT社内での実践例を通じて、個人、チーム、そして組織全体へとふりかえりの文化が段階的に広がっていく様子を紹介してくださいました。
ふりかえりを「仕組み」として定着させることで、大規模組織であっても継続的な改善と文化の変化を生み出せるという点がセッション全体を通じたメッセージであったと感じました。
## 印象に残ったポイントと感想
■ 多層構造型ふりかえりという考え方について
本セッションで最も印象に残ったのは、「ふりかえりを多層構造として捉える」という発想です。
普段の業務では、スプリントやプロジェクト単位のふりかえりで完結してしまうことが多く、学びが局所的になりがちだと感じていました。
目的や対象、時間軸を意識的に重ねることで、個人の気づきがチームや組織へと波及していくという考え方は、非常に興味深く、納得感がありました。
■ 大規模組織での実践事例について
ふりかえりは少人数のチームでは比較的導入しやすい一方で、大規模組織では形骸化しやすいという印象があります。
その中で、目的・対象・期間を組み替えながら文化として定着させていった実践例が紹介された点は、現実的で非常に参考になりました。
一気に全社展開を目指すのではなく、まずはできるところから積み重ねていく姿勢の重要性を再認識しました。
■ 「日本を変える」というメッセージについて
「1万人を変え、日本を変える」という言葉は、一見すると大きなスローガンに感じられますが、日々のふりかえりを丁寧に続けていくことの延長線上にあるビジョンだということが伝わってきました。
ふりかえりを単なる手法ではなく、「学習する文化」そのものだと捉える考え方に、強く心を動かされました。
この視点は、日本企業の働き方を見つめ直すうえで大きなヒントになると感じています。
まとめ
本セッションは、ふりかえりを切り口に、個人・チーム・組織がどのように学び続けられるかを考えさせられる内容だったと思います。
私個人としても、ふりかえりを「実施すること」自体が目的になっていなかったかを振り返る良いきっかけとなりました。
今後は、目的や対象、期間をより明確に意識しながら、意味のあるふりかえりを設計していきたいです。
参考情報
- Regional Scrum Gathering Tokyo 2026公式サイト:https://www.scrumgathering.com/tokyo2026/
- セッション詳細:https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2026/proposal/23381/1
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