Teams起動時に「ffmpeg.dllが見つからない」エラーが出たときの解決方法
はじめに
毎日の業務でMicrosoft Teamsを利用されている方は多いかと思います。ある日突然、Windowsを起動するたびに「ffmpeg.dll が見つからない」というエラーが表示されるようになってしまったことはないでしょうか。
エラーメッセージが表示されても、OKボタンを押せば消えますし、Teams自体は問題なく起動してビデオ会議やチャットも通常通り使えてしまうことがあります。そのため、「実害がないから」とつい放置してしまいがちです。
しかし、PCを立ち上げるたびに毎回エラーポップアップが表示されるのは、精神衛生的によくありませんし、非常に煩わしいものです。
本記事では、この「ffmpeg.dllが見つからない」エラーを解消するために私が試した2つの方法をご紹介します。結論から申し上げますと、単なる再インストールでは解決せず、キャッシュファイルの削除が有効でした。同じ現象にお悩みの方の参考になれば幸いです。
発生していた現象
まず、以下の環境で発生していた具体的な状況を整理します。
- Windows 11 Professional
- Teams 25332.1210.4188.1171
Windowsを起動し、Teamsが自動起動しようとするタイミングで、以下のようなエラーメッセージが表示されるようになりました。

図1: エラーメッセージ
「ffmpeg.dll」とは、一般的に動画や音声の処理に関わるライブラリファイルです。Teamsはビデオ通話機能を持つため、起動時にこのファイルを読み込もうとして失敗しているようです。
不思議なことに、このエラーが出てもTeams自体はクラッシュすることなく起動し、会議も通話も普段どおり行えていました。しかし、毎回「OK」を押してエラー画面を消す作業は地味なストレスとなります。そこで、本格的に対処することにしました。
試したこと①:アプリの再インストール(効果なし)
まずはエラーメッセージにある「プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります」という文言を信じ、素直に再インストールを試みました。
通常、アプリケーションのエラーはプログラムファイルの一部が破損していることが原因である場合が多く、再インストールで正常なファイルに置き換えるのが定石だからです。
実施した手順
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アンインストール
Windowsの「コントロールパネル」を開き、「プログラム」>「プログラムのアンインストール(またはインストールされているアプリ)」へ進みます。以下の2つのプログラムをアンインストールしました。- Microsoft Teams
- Teams Machine-Wide Installer

図2: アンインストールアプリ
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再インストール
Microsoftの公式サイトから最新版のTeamsインストーラーをダウンロードし、再インストールを行いました。
結果
残念ながら、この方法では解決しませんでした。
PCを再起動すると、再び「ffmpeg.dll が見つからない」というエラーが表示されました。
アプリケーションをアンインストールしても、ユーザーごとの設定ファイルや一時保存データ(キャッシュ)までは削除されずに残ってしまうことがあります。今回のケースでも、プログラム自体を入れ替えても、エラーの原因となっている「何か」がPC内に残留していた可能性が考えられました。
試したこと②:Teamsのキャッシュフォルダを削除(解決!)
再インストールで改善しなかったため、次に疑ったのは「設定ファイルやキャッシュデータの破損」です。
Teamsは動作を高速化するために多くの一時ファイル(キャッシュ)をPC上に保存しています。これらが何らかの拍子におかしくなっているのではないかと考え、キャッシュの手動削除を試みました。
結果として、この方法でエラーが消え、完全に解決しました。
具体的な解決手順
ここからは、実際に効果があった手順を詳細に解説します。Windowsの隠しフォルダに近い場所を操作するため、慎重に行ってください。
1. Teamsを完全に終了させる
まず、Teamsが起動していない状態にします。ウィンドウを閉じるだけでなく、タスクトレイ(画面右下のアイコン領域)にTeamsのアイコンが残っていないか確認し、右クリックして「終了」を選択します。
確実に終了させるために、タスクマネージャーを確認しても良いです。
2. 「ファイル名を指定して実行」を開く
キーボードの [Windows] キー を押しながら [R] キー を押します。
画面左下に「ファイル名を指定して実行」という小さなウィンドウが表示されます。
3. キャッシュフォルダのパスを入力する
入力欄に以下の文字列(パス)をコピー&ペーストし、「OK」をクリックします。
%LocalAppData%\Microsoft\Teams\
※ %LocalAppData% は、Windowsのシステム環境変数の一つで、通常は C:\Users\ユーザー名\AppData\Local を指します。
4. フォルダ内のデータを削除する
エクスプローラーが開き、Teamsのデータフォルダが表示されます。
ここにあるファイルやフォルダが、Teamsのキャッシュや設定データです。
開いたフォルダの中にあるすべてのファイルとフォルダを削除します。
(念のため、「Ctrl + A」で全選択し、Deleteキーを押します)
※ 削除しても、次回のTeams起動時に必要なファイルは自動的に再生成されますのでご安心ください。ただし、ログイン情報などもリセットされるため、次回起動時に再サインインが必要になる場合があります。
5. PCを再起動する
削除が完了したら、PCを再起動します。
結果
再起動後、Teamsは初回セットアップのような挙動で立ち上がりました。そして肝心のエラーについては、「ffmpeg.dll が見つからない」という表示は一切出なくなりました!
どうやら、古いキャッシュファイルの中に不整合があり、それが読み込みエラーを引き起こしていたようです。フォルダを空にしてクリーンな状態で起動させたことで、正常な状態に戻すことができました。
まとめ
今回は、Teams起動時にしつこく表示される「ffmpeg.dllが見つからない」エラーへの対処法をご紹介しました。
- アンインストール&再インストール:効果なし(設定等が残るため)
-
キャッシュフォルダ(
%LocalAppData%\Microsoft\Teams\)の全削除:効果あり
エラーメッセージに従って再インストールしても直らない場合は、キャッシュ領域の破損を疑うのが有効です。この作業は数分で完了しますので、もし同じエラーでお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度この「キャッシュ削除」を試してみてください。
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