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Alteryx Designer:顧客管理テレメトリを設定してみた

に公開

〇はじめに

Alteryx Designerの顧客管理テレメトリとは、
Alteryx Designerを使った操作の『誰が、いつ、どんなワークフローを実行したか』を、
XMLファイルとして記録できる仕組みです。

データはAlteryx側に送られず、自社の管理下で安全に保管できます。
このログを使えば、社内でAlteryx Designerがどのように使われているか見えるようになり、
ツールの利用状況を改善したり教育に活かしたり、管理の目を強くできます。

-用途例

①データのセキュリティ監視
ワークフローの入出力を把握することで、潜在的なリスクを早期に発見できます。
②利用状況の見える化
ユーザーやツールの利用状況を把握し、ライセンス管理や利用者ごとの習熟度確認に役立ちます。

〇今回の流れ

Alteryx Designerの実行状況を可視化するための一連の流れを紹介します。
1.顧客管理テレメトリを設定し、ワークフロー実行時に指定フォルダへXMLファイルが自動生成されるようにする
2.(任意)ガバナンスエンタープライズユーティリティスターターキットを使ってTableau形式で可視化するため、Tableau出力ツールをダウンロード・インストール
3.ガバナンスエンタープライズユーティリティスターターキット本体をダウンロード
必要に応じてキットのワークフローを修正し実行、その結果をTableauで可視化

この流れを順に行えば、Designer の実行データを効果的に活用できる環境が整います。

【1】顧客管理テレメトリを有効にする

設定手順は公式ドキュメントにも掲載されています。
https://help.alteryx.com/current/ja/designer/workflows/customer-managed-telemetry.html

まずは、Alteryx Designerの設定ファイルを探します。
管理者版でインストールしたのか、非管理者版でインストールしたのかにより、修正する設定ファイルの場所が異なります。
どちらをインストールしたか覚えていない場合は、Designerを起動後、メニューの[ヘルプ]-[Alteryx Designerについて]より、確認することが可能です。

どちらの版かわかったら、設定ファイルが格納されているフォルダへ移動します。
※既定のインストールパスの場合は下記
管理者版: C:\ProgramData\Alteryx\RuntimeSettings.xml
非管理者版: %LocalAppData%\Alteryx\bin\RuntimeData\RuntimeSettings.xml

設定ファイルを読み込む前に、右クリックのプロパティ→セキュリティより、
書き込み権限があるかを確認し、ない場合は権限を追加します。

RuntimeSettings.xmlをエディタで開き、Telemetryタグを探します。

Telemetryタグを下記のように修正します。そもそもTelemetryタグがない場合は、
ヘルプページに掲載の通り、場所に注意しながら、追加します。

<Telemetry>
<EnableCustomerManagedTelemetry>C:\ProgramData\Alteryx\Engine\Logs</EnableCustomerManagedTelemetry>
</Telemetry>

※パスはログファイルを書き込むフォルダにします。

RuntimeSettings.xmlを保存し、パソコンを再起動します。
ログファイルのパスのフォルダがない場合は、あらかじめ作成しておきます。
これで、準備は完了です。

それでは、DesignerでWFを実行して、ログが書き込まれるか確認します。

WFを実行するたびにxmlファイルが新たに生成されていることが確認できました。

ただ、顧客管理テレメトリは有効にしただけでは、ログファイル生成ごとにファイルが分かれていたり、
ツールや出力パスの加工が大変であったりと、活用するまでの道のりは遠いです。
そこで、ガバナンスエンタープライズユーティリティスターターキットの出番です。

このスターターキットには、顧客管理テレメトリをデータ加工するワークフローが入っており、

  • Tableau抽出ファイル(.hyper)
  • CSVファイル(.csv)
  • Alteryxデータベースファイル形式(.yxdb)
    の3種類のファイルに出力することができます。

更に、TableauとPower BIのダッシュボードまで同梱されており、
Tableau抽出ファイルやCSVファイルを読み込むことで可視化まで簡単に実施可能です。

今回は、Tableauダッシュボードで可視化しますので、事前にTableau出力ツールをインストールしておく必要があります。

【2】(任意)Tableau出力ツールをダウンロード・インストールする

ワークフローでTableau出力ファイル(.hyper)を出力するためには、事前にTableau出力ツールをインストールする必要があります。

Tableau出力ツールはAlteryxマーケットプレイスからダウンロードが可能です。
https://marketplace.alteryx.com/en-US/apps/417931/tableau-tools

※ログインタイミングにより、画面が異なる場合があります。




インストーラがダウンロードできたら、ダブルクリックして実行します。


[コネクタ]ツールパレットにTableau出力ツールが表示されていることが確認できました。

【3】ガバナンスエンタープライズユーティリティスターターキット本体をダウンロード・インストールして可視化する

ガバナンスエンタープライズユーティリティスターターキットも、Alteryxマーケットプレイスからダウンロードできます。
https://marketplace.alteryx.com/en-US/apps/421894/customer-managed-telemetry/

※ログインタイミングにより、画面が異なる場合があります。




インストーラがダウンロードできたら、ダブルクリックして実行します。

インストールが終了しても何も画面に変化はありません。

本ツールは、ヘルプメニューのサンプルワークフローに配置されますが、
残念ながら、英語版のみへの配置のため、
利用するために、インターフェース言語を英語にする必要があります。
メニューの[オプション]-[ユーザー設定]-[ユーザー設定の編集]-[言語と地域]タブより、Englishに変更して下さい。

メニューの[Help]-[Sample workflows]-[Enterprise Utilities]-[Customer Managed Telemetry]に、格納されています。
[Parse Customer Managed Telemetry]は、テレメトリをデータ加工するワークフローを呼び出せますので、開いてみます。

どの形式で出力したいかに応じて、ツールコンテナの有効化/無効化を切り替えます。
今回、CSVファイル(.csv)と、Alteryxデータベースファイル(.yxdb)は出力先を指定するだけですぐに使えたのですが、
Tableau抽出ファイル(.hyper)での出力を試みた場合、自分の環境にインストールしたTableau出力ツールのバージョン(1.5.3)と、
ワークフローで利用しているTableau出力ツールのバージョン(1.4.1)が異なっており、正しく認識されませんでした。

ツールが正しく読み込めない場合、自分でTableau出力ツールを新たに配置して、設定しなおす必要があります。

キャンバスにTableau出力ツールをドロップ後、元々配置してあったTableau出力ツールを参考に、5つのデータクレンジングツールを順番通りに接続します。
設定ウィンドウでローカル出力にチェックを入れ接続します。

データタブでTableau抽出ファイルパスを指定する際、スターターキットのダッシュボードですぐに開けるように「parsecmt.hyper」のファイル名にしておきましょう。
オプションタブでは、出力オプションを上書き(Overwrite)、テーブル名を以下の通りに設定します。
#1:field_header
#2:telemetry_header
#3:document_header
#4:tool_field_list
#5:tool_configuration

Tableau出力ツールの設定完了後、ワークフローを実行したら、指定パスにTableau抽出ファイルが吐き出されます。
修正したワークフローファイルも別名で保存しておきましょう。

加工を行ったデータを基に可視化してみます。
スターターキットに含まれているTableauワークブック(.twb)を取得します。

メニューの[Help]-[Sample workflows]-[Enterprise Utilities]-[Customer Managed Telemetry]に、格納されています。
[Table of Contents]は、加工したデータを可視化するためのダッシュボードをダウンロードすることができます。
※ダッシュボードを開くには、別途BI製品(Tableau または Power BI)を準備する必要があります。
「Customer Managed Telemetry Tableau Dashboard(updated with your data)」のリンクをクリックして、Tableauワークブックを任意の場所の保存します。


ダウンロードしたTableauワークブックは、parsecmt.hyperと同じフォルダに格納して、ワークブックを開きます。
自分でダッシュボードを作らずとも、時間による絞り込み、どんな入出力を使っているのか、カテゴリツールごとの絞り込み等、スターターキットのワークブックで可視化することができました。


〇おわりに

顧客管理テレメトリの設定から、スターターキットを使ったデータ加工・可視化を実施してみました。
もちろんスターターキットのデータ加工のワークフローで加工だけ行い、自分が分析したい切り口でダッシュボードを使う場合にも使えます。

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