Box Driveのアップロードエラー通知が消えない時の対処法
はじめに
日々の業務でBox Driveを利用していると、ある日突然 「アップロードエラー」 という通知が表示されるようになることがあります。

図1: アップロードエラー

図2: エラーの詳細画面
「何かファイルを開きっぱなしにしていたかな?」と思い確認しても、該当するファイルを使用している様子はなく、そもそもPCの動作に異常も見当たらない。しかし、PCを起動するたびに、あるいはBox Driveが同期を試みるたびに、しつこくエラー通知が表示され続けます。
エラーの詳細を確認しようとしても情報が得られず、再起動しても直らない場合、Box Driveの内部に残った 「キャッシュ(一時データ)」 が悪さをしている可能性が高いです。
この記事では、Windows環境のBox Driveで発生する「消えないアップロードエラー」を、キャッシュのクリアによって根本から解決する手順を解説します。
重要なデータの取り扱いについても触れていますので、ぜひ最後まで目を通してから作業を行ってください。
発生している現象
まず、今回対処する現象を整理します。
- Windowsのタスクトレイや通知領域に、Box Driveの「アップロードエラー」が頻繁に表示される。
- エラーの詳細を見ると、特定のファイルが原因であることがわかる。
- しかし、そのファイルは現在開いておらず、使用中でもない。
- PCを再起動しても、Box Driveを再起動してもエラーが消えない。
- エラーの詳細ボタンを押しても、ヘルプページが見つからない(404エラーになるなど)ことがある。

図3: ヘルプページ 404エラー
これは、過去に何らかの理由でアップロードに失敗したファイルの情報が、Box Driveのローカルキャッシュ内に 「未完了のタスク」として残り続けている 状態です。
サーバー側(Boxのクラウド)とローカル(PC)の同期状態に矛盾が生じているため、強制的にローカルの状態をリセットする必要があります。
【重要】作業前の確認とバックアップ
これから行う手順には、「Boxにアップロードされていないファイルを削除する」 という操作が含まれます。
もし、エラーが出ているファイルの中に**「まだBoxのクラウド上に保存されていない、作成途中の重要なデータ」が含まれている場合、この手順を実行するとそのデータは完全に消去されてしまいます。
作業を始める前に、必ず以下の点を確認してください。
未同期ファイルのバックアップ方法
念のため、ローカルに残っている未同期ファイルを手動で救出しておくと安心です。
- エクスプローラーのアドレスバーに
%localappdata%\Box\Boxと入力してEnterキーを押します。 - 開いたフォルダの中に
unsyncedFilesというフォルダがないか確認します。 - もしこのフォルダがあり、中にファイルが入っている場合は、それらをデスクトップなどのBox以外の場所にコピー(退避)してください。
この確認が終わったら、解決手順に進みます。
手順1:Box Driveからログアウトする
まずは、Box Driveから正常にログアウトするプロセスを開始します。
- タスクバーの右側にあるタスクトレイ(
^アイコンの中にある場合もあります)から、Boxのアイコンを探します。 - Boxアイコンを右クリックし、メニューから 「ログアウト」 を選択します。

図4: Boxログアウト
手順2:「ファイルを保持する」のチェックを外す
ここが最も重要なポイントです。
ログアウトを選択すると、通常は確認のダイアログが表示されます。エラーが発生している環境では、ここに「Boxにアップロードされていないファイルがあります」という旨の警告と共に、以下のようなチェックボックスが表示されることがあります。
- 「Boxにアップロードされていないファイルを保持する」
デフォルトではこれにチェックが入っていますが、このチェックを外してください。

図5: Boxログアウト確認ダイアログ
チェックを外したことを確認し、「ログアウト」 ボタンをクリックして処理を進めます。
手順3:キャッシュフォルダの完全削除を確認する(念のため)
手順2の操作でキャッシュは自動的に削除されるはずですが、稀にフォルダだけが残ってしまうことがあります。念には念を入れて、手動で確認・削除を行います。
- エクスプローラーを開きます。
- アドレスバーに
%localappdata%\Box\Boxと入力してEnterキーを押します。- ※通常は
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Box\Boxという場所です。
- ※通常は
- このフォルダの中に
cacheというフォルダがある場合、それを削除します。- もし「使用中で削除できない」等のエラーが出る場合は、PCを一度再起動してから再度試してみてください。
このフォルダを空にすることで、Box Driveは次回の起動時に「真っ更な状態」から同期情報を再構築することになります。
手順4:Box Driveに再ログインする
キャッシュがクリアされたら、Box Driveを再開します。
- スタートメニューから「Box」を検索し、Box Driveを起動します。
- ログイン画面が表示されるので、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
- Box Driveが起動し、ファイルの同期(インデックスの作成)が始まります。
同期が完了した後、これまで悩まされていた「アップロードエラー」の通知が出なくなっていれば、対処完了です。
まとめ
Box Driveのしつこいアップロードエラーは、「ログアウト時に、未アップロードファイルを保持しない設定にする」 ことで解決できます。
今回のポイントを振り返ります。
- 原因:過去のアップロード失敗情報がキャッシュに残っていること。
- 対策:ログアウト時に「ファイルを保持する」のチェックを外す。
-
注意点:作業前に、未保存の重要データがないか必ず確認する(
unsyncedFilesフォルダの確認)。
このエラーは、ネットワークが不安定な状態でファイルを保存したり、競合が発生したりした際に起こりやすい現象です。もし再発した際も、この手順でキャッシュをリセットすればまた快適に利用できるようになります。
同じようなエラー通知にストレスを感じている方は、ぜひ一度このクリーンアップ手順を試してみてください。
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