Databricks AI Assistantのアップデート紹介:ノートブック全体チェックとシステムプロンプト対応
はじめに
DatabricksのAI Assistantは、コード生成・リファクタリング・エラー解消支援など、ノートブック上での開発作業を幅広くサポートしてくれる生成AIベースの機能です。
これまではノートブック内の単一セル単位でのサポートが中心でしたが、2025年8月のアップデートでノートブック全体を対象とした解析・提案が可能になり、さらにシステムプロンプトによる事前条件設定にも対応しました。
アップデートの概要
ノートブック全体のチェック機能
これまでのAI Assistantは、特定セルのコードやMarkdownに対してコード生成や改善提案を行うものでした。
新機能では、ノートブック全体を俯瞰し、コード構造やデータ処理の流れを理解したうえで、統一的な改善提案や最適化が可能になりました。
これにより、以下のようなメリットがあります。
- 複数セル間での依存関係を考慮したコード改善
- 全体の可読性や変数命名規則の統一
- 冗長な処理の統合や不要セルの提案削除
システムプロンプトによる事前条件設定
今回のアップデートでは、システムプロンプトとして外部ファイルに定義したルールを事前に読み込ませることが可能になりました。
これにより、ユーザー側で開発規約やコーディングスタイルを指定し、それをAI Assistantが常に遵守する形で提案できます。
活用例:
- 社内の開発規約をJSONやMarkdownで指定
- 特定のライブラリや関数使用の推奨・禁止ルールを事前設定
- データガバナンス上の制約条件を組み込み
- 日本語での回答とするよう指示※指定が無い場合、日本語の問合せにも英語の回答が返ってくることが稀にあります
システムプロンプトはユーザーレベルとワークスペースレベル設定がそれぞれ可能です。ワークスペースレベルの設定については、ワークスペース管理者のみ管理コンソールから設定することができます。
実際に試してみた
ここからは、実際にAI Assistantを利用してその挙動を確認してみます。
システムプロンプトを指定し、ノートブックに簡単なコードを書いたうえでレビューを依頼し、修正提案やルール反映の様子を確認してみます。
まずはシステムプロンプトを設定します。
画面右上のアシスタントのアイコンをクリックしてアシスタント画面を開き、歯車をクリックして設定画面を開きます。

続いて、指示ファイルを開くをクリックして、指示ファイルを開きます。
今回はユーザーレベルのシステムプロンプトを利用します。

指示ファイルが表示されます。システムプロンプトを定義します。

動作確認のためにシンプルなコードを書いてみます。

レビュー依頼を投げてみます。

指示ファイルが効いている様子や、セル間で変数名が一貫するような修正提案となっています。
今回はEdit mode(編集モード)を指定したため、各セルを直接編集する提案が提示されています。
各セルの承認やプロンプト側のAccept Allをクリックすることで、セルを自動で更新することも可能です。
ユーザーレベルとワークスペースレベルの両方が設定されている場合、内容がバッティングしている箇所は基本的にワークスペースレベルの記載が優先されます。ただ、例えばプロンプトに「システムプロンプトはユーザーレベルのものを優先して」などと命令すれば、そのように考慮してくれます。
有効化方法とアーキテクチャ
ここで、AI Assistantの有効化方法についても触れておきます。
AI Assistantはワークスペース管理者設定の「Advanced」の項目から有効化可能です。これにより、AI AssistantやGenieなどの各機能がまとめて有効化されます。
なお、AI Assistantは裏側ではAzure OpenAI Serviceを利用しており、その通信はインターネット経由で行われます。
セキュリティ面での懸念がある場合は、オプションでDatabricksのネットワーク内部(実態はサーバレスクラスタ)にデプロイされたモデルを利用することも可能です。このオプションを利用するには、前述の有効化設定を無効状態に切り替えるだけで、自動的に適用されます。
ただし、オプション利用時には一部の機能が使えません。例えばGenieなどは利用できないため注意が必要です。
各機能が対応しているかどうかは、以下のドキュメントに記載があります。
まとめ
今回のアップデートにより、AI Assistantはノートブック全体を対象とした解析や提案ができるようになり、さらにシステムプロンプトを通じて開発規約や出力形式を事前に指定できるようになりました。
これにより、セルを跨いだ変数名の整合や冗長処理の削除といった改善が可能となり、チームや組織のルールに沿った開発を効率的に進められます。
Databricksがどのように開発者体験を進化させていくのか、今後も注目していきたいと思います。
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NTTデータとSnowflakeについて
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NTTデータとInformaticaについて
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NTTデータとTableauについて
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これまでPartner of the Year, Japanを4年連続で受賞しており、2021年にはアジア太平洋地域で最もビジネスに貢献したパートナーとして表彰されました。
また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。
NTTデータとAlteryxについて
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