Claude Code × Obsidian で第二の脳を作って1週間、Notion を捨てる決意をした
はじめに
個人の知識管理を Notion から Claude Code + Obsidian の組み合わせへ移行して 1 週間が経った。結論から書くと、Notion は近いうちに捨てる。
なお本記事では以下は扱わない。
- Claude Code 自体の使い方
- Obsidian の基本機能
- 利用しているプラグインの細部について
あくまで 1 週間運用してみた個人の所感。
これまでの課題
- Notion の自由さが裏目に出る: ページ階層もテンプレートも自由に組めるがゆえに、基盤構築を真面目にやらないと扱いにくい。結果として手作業編集中心の "メモ書き羅列" になり、後から探すのが面倒になっていた。
- ロードマップを可視化する手段がなかった: 私は大小問わずロードマップを細かく立てる癖があるのに、それを俯瞰できるビュー管理が辛かった。Mermaid やdrawioを駆使しても "図と本文が分離する" 問題が解消されない。
使っているもの
今回の運用には以下の plugin を使っている。
vault の構造規約や ingest / query / save / lint といった操作はすべてこの plugin が提供してくれる。詳細なセットアップやディレクトリ構成、内部の挙動についてはリポジトリ側を参照してほしい。本記事ではあくまで「これを 1 週間使ってみて何が変わったか」だけを書く。
メリット
1. ロードマップを canvas で可視化できる
これが最大の収穫だった。
大きなタスク(例えば数ヶ月スパンのフレームワークバージョンアップ)を 1 から分解し、フェーズごとのノードを canvas 上に並べ、依存関係を線で表現する。各ノードからは詳細ページへ wikilink で飛べる。つまり 俯瞰の図と詳細の本文が同じ vault の中で接続している 状態になる。
Notion 時代は Mermaid で図を描いても、図はページ内のスナップショットでしかなく、ノードから別ページに飛ぶことはできなかった。canvas はノード自体が wiki ページの埋め込みになるため、図 ↔ 詳細の往復コストがほぼゼロになる。
2. 曖昧な一言を投げると、勝手にタスク化されて記録される
運用パターンとしては以下に落ち着いた。
- ぼんやりと「○○ について調べたい」「××の撤廃を考えている」と Claude に投げる
- plugin が拾って
wiki/tasks/またはwiki/questions/に該当ページを切る - そのページ上で調査・思考を続け、結論が出たら
decisions/に ADR としてまとめる - 関連するプロジェクトページとロードマップから自動的に wikilink が貼られる
記録する場所が思った通りのディレクトリに着地する ため、後から「あの調査どこに書いたっけ」が発生しない。意図と違う場所に着地した場合は再指示すれば直るが、1 週間で数回程度しか発生していない。
特に「タスクとして記録してから実装に入る」フローが自然に回るようになった。これまで頭の中で曖昧に抱えていた "やる予定のもの" が、必ず一度ファイルとして物理化される。
3. 過去の判断を引っ張ってくる精度が高い
数日前に考えていたことを「あれってどうなった?」と曖昧に聞くと、関連ページを横断して的確な答えが返ってくる。これは hot.md → index.md → 個別ページという 3 層の参照経路 を plugin が標準で踏むためだと思われる。Notion の検索が「キーワード一致」だったのに対し、こちらは「文脈つきの想起」になっている感覚がある。
4. 思考整理の精度が上がった(気がする)
業務開始直後に「今日のタスク。積み残しから優先度順に」程度のざっくりしたプロンプトを投げると、plugin が hot.md と直近の daily note、進行中プロジェクトを横断して、その日やるべきことを候補として提示してくれる。
こちらがやることは、その提案が出ている間に Obsidian を軽く眺め、自分の頭の中にあるものと照合するだけでいい。漏れや認識ズレがあればその場で指摘して整理し直せるため、「思考の初期ドラフトは LLM が作り、人間はレビューと差分修正に集中する」という分業が成立する。
結果として、毎朝ゼロから「今日何やるんだっけ」と考える時間がなくなった。0 → 1 を LLM に任せ、1 → 完成を自分が担う構図に切り替わったことで、思考整理にかかるエネルギーが目に見えて減ったと感じている。
デメリット・気になる点
正直に書く。
- トークン消費は体感 2〜4 倍。粒度にもよるが、Pro プラン(月 20 ドル)では明確に厳しい。daily loop を毎日回し、ロードマップ整理を頻繁にやるなら Max プラン以上を前提に考えたほうがいい。
まとめ
1 週間運用しただけだが、ロードマップ可視化と「曖昧な指示でも適切な場所に着地する」運用感の 2 点だけで、Notion を捨てる判断には十分だった。トークン消費という現実的なコストはあるが、個人の知的生産性への投資としてのリターンは大きいと感じている。
plugin 全体の把握は終えていないので、今後は深掘りしていきたい。
P.S.
「Claude Code × Obsidian」に関する記事はすでにいくつも公開されており、賛否両論ある。だからこそ、自分にとって本当に合うかどうかは、記事を読んで判断するよりも、実際に本格的に触って動かしてみたうえで判断するのが一番だと思う。本記事もあくまで判断材料の一つとして読んでもらえれば幸いである。
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