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【学習】ITエンジニアである前に、謙虚で素直な初学者たれ

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はじめに

https://zenn.dev/noranuko13/articles/b30c8ed65e8e27

対象読者

  • ちょっとイキり始めた気がするITエンジニア向け。
  • 初心にかえるための喝が欲しいITエンジニア向け。

1年走りきった最後の記事なので、少々説教臭いものにしようかと。

一歩外れれば誰でも門外漢

専門領域は細分化されている

インフラ・バックエンド・フロント、Webアプリを作るITエンジニアでも専門領域は分かれます。バックエンドエンジニアはフロントエンドに詳しくないとか、インフラエンジニアは細かいバックエンド側の処理まで理解していないだとか。深さでいえば浅くしか知りません。

フルスタックエンジニアとは名ばかりで、人がいないから出来るように器用貧乏になったITエンジニアというのが実際のところ。バックエンドとフロントエンドのAPIの調整ができると素敵ですが、両方知ってる人は各々中くらいの理解度だったりします。

だというのに政治やら狩猟やら、SNSに流れてきたものに素人ながらお気持ち表明してしまう悪癖があります。それが冗談交じりの悪ノリであれば良いですが、真剣に本や記事を出してしまうと少々恥ずかしいかもしれません。

確かに何か一つ極めれば、その道に置き換えて理解することで、未知の領域の理解を早めることができます。しかし何もかも同じではありません。プログラミング言語と一緒で、同じ点もあれば違う点もあります。理解の助けにはなりますが、自分の領域に無理に当てはめるのは違います。

ドメイン知識は常に現場が先駆者

会計ソフトを作ろうすれば、簿記の知識や税理士先生の力を借りなければなりません。万一、計算違いや入力ミス・制度に合わない仕様を実装しては大変なことになります。投稿サイトを作ろうと思ったら、自分で創作してみないことには必要とされる機能は分からないでしょう。

特に界隈の慣習や空気は敏感です。二次創作に対する現場の理解が浅いために、グレーゾーンで上手く付き合っていくということが最早難しくなっています。画像生成AIにしても混乱が見られます。人間とAIで何が違うのか、学習データとして無断で取り込むことは是か非か。

こういった現場の事情は、実際に飛び込んで知ろうとせねば分かりません。

Webアプリを作るITエンジニアが、業務で携わる業界のドメイン知識を有していることは稀でしょう。業界用語が分からなければ都度調べ、機能仕様として落とし込んでいく。現場に行ければ行く、身近に聞ける人がいるなら聞く。

まして時給や学歴や年齢で、ある種の先入観や見下しを行うなど言語道断です。現場のことに一番詳しい先生は、最前線で働いておられる現場の方々。謙虚さを忘れ、学ぶことを忘れ。表面的な情報だけで対応しようとして、使いにくいWebアプリを作ってしまう者が後を絶ちません。

謙虚で素直な初学者たれ

リスペクトを忘れない絶対に

知識に対する敬意を持つとともに、教えてくれる方に対するリスペクトを忘れないようにしましょう。全ての知識は先祖代々、人々がひらめき発見し本にまとめたものです。その努力や功績の上に胡座をかき、全部自分でできる気になってしまいがちな子孫が多いのは愚かですが。

人に教えるには3倍は理解していないといけないと言います。教えてくれる方はこの3倍の知識を得るのに、どれほどのコストをかけたのでしょう。それを無料で寄越せとは、身の程知らずにもほどがあります。公開してくれることこそあれど、もらう側が言っていい台詞ではありません。

つい忘れてしまいがちですが、知識がそこにあるのは当たり前ではありません。知識なんて守ろうとしなければ、簡単に消し飛ぶようなものです。歴史も科学も、人がそこに生きていた証も。守られて今があります。目の前の情報に感謝して、しかし遠慮なく貪欲にいただきましょう。

座右の銘『無知の知』

自分に出来ないこと・できることを把握して、知らないものを知らないと言えること。知ったかぶりをしないこと。曖昧にしたまま先へ進まないこと。

吹けば飛ぶようなプライドや虚栄心など捨てて、いかに自分が分かっていないか・できることが少ないかを自覚するところから始めてみませんか。足りないという自覚がなければ、何を成長させたらいいのかも分かりません。それ以上の勉強や向上心にはつながらないのです。

知った気になることは成長を止めます。知らないことの方が多いのだから、好きなものを選んでどんどん勉強すればいいと思います。

苦手意識を克服する

必要になったら抵抗なく勉強できるか。大人になるほど難しくなることです。

人生経験の中でネガティブな出来事が重なると、意識するとしないとに関わらず苦手意識が芽生えます。担当の先生が嫌いだったとか、途中でついて行けなくなったとか。最初の現場がクソだったとか、あんなスパゲティコード二度と見たくないとか。

大抵の場合、苦手の原因は知識とは直接関係ない筈です。それは知識の使い方の問題であって、知識そのものが悪い訳ではない。丁度、道具ではなく使う人の問題であるように。

たとえ自分がいけ好かない相手の専門領域だとしても、そんなこといったら同じ地球上の空気を吸って、同じ空の下で生きているのですから。特に印象の強い知識だけを嫌悪するというのも妙な話です。既に関わりがないのなら、スッパリ切り離して考えましょう。

他人と競争することも苦手を生みます。本来、知識を得る行為に誰かと比べるところはありません。学校の成績を付けたり会社の業績を上げたりする目的では、結果的に競争になるというだけです。ついていけないことに劣等感を感じなくてもよいのです。

今更ではなく今からでも

勉学に勤しむのに、早いも遅いもありません。

AIの方が頭がいい? それがどうしましたか。確かに今後、資本主義経済や仕事がどうなるかを考えると、先行き不透明で暗い気持ちになってきますが。その考え方はまだ、前項で述べた競争の枠の中のものです。

追いつかないといけないのは、あくまで仕事で必要な領域のみです。最前線をトップアスリートのように走るなら、競争に勝つための努力はしないといけません。業務だけしか勉強しない人と、家でも勉強する人の出す結果に差が出ないなら、それこそ報われないでしょう。

下手の横好き、おおいに結構。それでいいじゃないですか。

いくつになっても頭が柔らかければ知識は吸収できます。『コンピューターおばあちゃん』になるも、ITリテラシーが低いまま停滞するも、自由です。いつから始めても遅すぎるということはありません。少しずつでも昨日の自分より進展があればいいのですから。

おわりに

今の学校教育で「◯◯が苦手だー嫌いだー。卒業したからもう二度と関わらないぜー」状態の方が傾向として多いのなら、改善しない限り一生付きまとう負債なので、何とかした方がいいのではとは思いますね。もったいないです。

AIの登場で勉強は娯楽や体験型のレジャーになるのかもしれませんね。いや相当先の未来でしょうが。人力車や馬車、習字や日光江戸村やハウステンボスのように。今どき目で読んで情報を得るのダッサ、時代はインストールだよねぇみたいな。

減るものが何か分かりませんが、脳味噌だか五感だか弱体化しそう。人間は脳味噌を発達させてきた筈なのに、知識も思考も外部化してしまったらどうなるんでしょうね。

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