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【情報収集】情報を目利きする力 発信者

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はじめに

https://zenn.dev/noranuko13/articles/b30c8ed65e8e27

対象

  • 情報収集を行うITエンジニア向け。
    • 特にWebアプリを作るITエンジニア向け。

情報の発信者とは

発信者はいうなれば商品を売る人、販売者ですね。食品ならどの国のどの地域のものか、製品であればどこの企業のどの工場で作られたものか、パッケージに明記して。薬なら直接、お客様に説明した上で納得した上で売買契約をする。

情報の発信者に関して、気を付けるポイントは以下です。

  • その情報を書いた企業・人物は信用に足るか。
  • 何を主目的として作られた情報か。
  • 原料や設計など、情報自体の起源に問題がないか。

あまり意識したことがなかった方は、この記事で得た知見を元に情報の発信者を意識してみてください。偽装や風説の流布はダメ。ゼッタイ。

発信者情報の着眼点

人による信用性

例えるまでもないかもしれませんが。目の前に人がいて「ハロウィンだからお菓子(情報)をあげよう」と言われたら、そのままもらっても大丈夫ですか? という話です。インターネット上には様々な情報が転がっています。そのどれもに書いた人がいます。

  • 優れた専門知識を持つセキュリティエンジニア。
  • OSS活動に貢献している凄腕ソフトウェアエンジニア。
  • フリーランスとして働いているWebアプリを作るITエンジニア。
  • 有名な大企業に務める登壇回数の多いマネージャー。
  • 中小で企業ブログの当番が回ってきたので書いてる人。
  • 未経験入社したばかりの駆け出しエンジニア。
  • クラウドソーシングでSEO対策記事を書いてるライター。
  • AIに丸投げした記事を転記しているだけの人。

さて誰が書いた記事なら信用できるでしょうか。内容にもよるかもしれませんが、今はWeb関連の技術記事ということにしておきましょうか。すると専門知識を持つ方やOSS活動で実績が見える方に分がありそうですね。

AI丸投げでもSEO対策記事でも、きちんと裏取りや動作確認をしていればよいですが、中にはそれらを意図的に省略するような悪質な方もいるでしょう。それらを記事を読む前に見抜くことはできません。筆者のプロフィールを見ても、公開されている情報が少ないですから。

真面目に書いている方が割りを食うのはとても残念です。しかし専門的な勉強も長年の活動も、全ては地道に続けてきた方々の努力の賜物です。逆にいえば、それができる方だからこそ認められ信用されているということですが。

発信場所による信頼性

何度書いてきたか分かりませんが、セキュリティに関する情報はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)などの信用できる機関のものを参照しましょう、ということです。

https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity/about.html

Webアプリだけを例に取ってみても、様々な情報の公開方法があります。

  • 公式ドキュメント・公式リポジトリ。
  • 企業ブログ・個人ブログ・ミニブログ。
  • メーリングリスト・掲示板・質問版。

今回は目利きなので除外しましたが、有料サービスであれば直接サポートに問い合わせるのが、発信場所という面では最強かもしれません。多くのWeb上に公開されている情報は無料、ゆえにそこまでの責任は伴いません。タダより怖いものはなし。

しかし中でもGitHubの公式リポジトリや公式ドキュメントの情報は、ほぼ一次情報に近いですし。企業ブログであれば少なくとも社内で軽い検閲はされるでしょう(まともな企業であれば、の話ですが)。そういった面で発信場所に基づく信頼性というものはあります。

情報発信の目的

情報を発信した者が、何を目的にあなたにその情報を提供しているか、です。これは別記事で詳しく解説してもいいかもしれません。

  • リスクやセキュリティに関する注意喚起のため。
  • 中途採用・新卒採用でのアピール。
  • フリーランスの案件紹介へ誘導するための集客。
  • 勉強の結果を備忘録として残すため。
  • インプレッション獲得・バズるため。
  • 転職や案件獲得のための活動の一環。

これは多くの場合、情報の発信者がどこの企業の誰かでおおよそ見当が付くものです。このご時世、何の目的もなくただ記事を書く人など、余程の物好きをおいて他にいません。その裏側には大抵、営利的な目的や承認欲求が潜んでいるものです。

特に企業ブログや業者が絡んでいる場合、どこで金を回収しようとしているかは考えた方が良いでしょう。企業側に回収する算段がないなら、仮に社会貢献や採用対策だとしても人手不足のこのご時世、業務としてやってていいのかという話もありますが。

少なくともどこで儲けるか分からない、詐欺のような情報には踊らされなくて済む筈です。美味しそうなお菓子(情報)だと思って受け取ったら、あれよあれよという間にブースに連れて行かれて壺を買わされるとか。

情報自体の信憑性

これまで述べてきて薄々分かった方もいると思いますが。どこの誰が・どういう媒体から・何を目的に発信した情報か、これによって情報自体の信憑性がある程度見えてきます。

例えば書籍や技術記事を販売している方であれば、いい加減なことをいえばブランド価値を毀損し、売れるものも売れなくなってしまう訳ですから、情報の内容や発信方法については責任を持ってやっていると言ってもいいでしょう。情報商材みたいなのはまた別ですけどね。

目的が達成できれば内容はどうでもいいというケースもあるでしょう。実際は炎上しない程度に、嘘を付かない程度に、目的を達成できれば……という条件は付くかもしれませんが。個人的にはそういった不誠実かつ自己中心的な行為は極めて遺憾でありますけれども。

業務中に使用する技術の情報収集で、どこの馬の骨とも分からない人がこう言ってたとか。メーリングリストで行われていた「知らんけど」が付くようなやり取りを出されて。きちんと公式ドキュメントで確認したら間違ってたりなど。それで障害でも起きたら責任取れないですよと。

実践的なヒント

信用できる情報源で情報収集する

今は誰でも発信することができます。技術を持っていようが持っていまいが、情報が合っていようが間違っていようが。

アフィブログでよくいわれているのは、化粧品や医薬品について虚偽や誇大広告がないようにと、薬機法つまり法律で規制されているということですが。残念ながらITエンジニアが収集する情報については、デマ情報であっても特にお咎めはありません。ゲームの攻略情報のように。

せいぜいが識者が凸して炎上して、404になるか無言で修正されるかです。情報不足の記事や誤りを含んだ記事が、放置されたままネットに転がり続けていることはあります。そういった情報もある前提で、玉石混交の中からお宝情報を見つけるのは大変です。

そこで発信者を吟味し、信用できる情報源で情報収集するようにします。

記事を読む前に著者を確認し、もし初めての著者の場合は発信者情報の着眼点を参考にしながら、信用できる情報源かを吟味します。自分の中で大体のランク付けをしておき、次回以降もその信用度を元に記事を読み進めるようにします。

もしも記事を読むに値しないと判断したなら、そっ閉じして記事を読まないのもありです。時間は有限ですから。

おわりに

個人的には「大企業だから、有名インフルエンサーだから、記事の内容は信用に値する」ということはないと考えています。

経験ベースの話ですが、インタビュー記事が有名な媒体に取り上げられていても、開発しているものが社会的に広く認知されているサービスであっても。面談でものすごく失礼な態度であったり、チームで働いてみたらパワハラの温床だったというのは珍しい話でなく。

肩書や外面で判断するのは、あまりおすすめしません。

実際に書かれている記事を読んで、GitHubの活動を見て、リリースしているアプリのサポート体制や障害時対応などを見て。技術を軽視せず、真摯に誠実に向き合っているかで判断するのが良いかなと思います。

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