元エンジニア人事が語る!初めての2Daysインターン運営の裏側
はじめに
こんにちは、WebエンジニアのO5xTです!
NE株式会社では、一昨年からオフィスに学生を招待し、開発体験をしてもらうエンジニアインターンシップを開催しています!
私自身、第1回には学生として参加しましたが、第3回となる今年は運営側として関わることになりました。
第3回となるとインターンシップ自体も進化していて、今年は初めて新横浜オフィスでの開催、さらに初の2日間インターンシップという新しい形式での実施となりました!
スケジュールは以下の通りです。
2日間にした理由は、今や「ものを作るだけならAIで簡単にできてしまう」時代だからこそ。
実務でより重要な「ユーザーの視点に立って課題を解決する経験」を深めてもらいたいと考え、2日間のプログラムにしました!

2日間インターンの全体スケジュール
2日間という新しい試みでしたが、参加してくれた学生からは「本格的な開発体験に加えて、多くの社員と交流できて会社の雰囲気が分かったのが良かった!」という嬉しい声を多くいただきました。
インターンシップ運営の裏側
今回は、そんな初めてだらけのインターンシップを中心となって運営した、元エンジニア(エンジニア歴7年)で、現在は人事として活躍するやまこーさんにインタビューしました!

元エンジニアで、現在は人事として活躍するやまこーさん
この記事では、やまこーさんが運営の中で考えていたことや感じたことなど、インターンシップの舞台裏をざっくり紹介します。
これからインターンシップに参加する学生の方や、インターンシップ運営に関わる方にとっても、参考になる内容になっています。ぜひ最後まで読んでみてください!
運営で最も重視したこと
── まず、インターンを運営するうえで大切にしていたことを教えてください!
やまこー:インターンの全体の話で言うと、会社説明から開発コンテンツ、開発コンテンツからクロージングへの流れなど、各コンテンツの接続部分を特に大切にしていました!
例えば、これまでは会社説明と開発コンテンツが分断されていましたが、参加者にとってスムーズに情報が流れるよう、各パートの接続を工夫しました。
── 確かに、2年前に参加したときは会社説明と開発コンテンツは別々のものという印象でしたね。
やまこー:そうなんです。だから今回は、各コンテンツが自然につながる流れを意識しました!
例えば、こんな感じです。
- 「私たちは、EC事業者の課題を解決するサービスを提供しています。」
- 「このサービスのおかげで、お客さんはルーティン業務から解放され、新しいものを生み出す時間ができます。」
- 「その結果、新しいアイデアや商品がどんどん生まれ、コマース全体が熱狂している状態になります。」
- 「そして皆さんには、この後の開発コンテンツで、実際にサービスを開発している人と一緒に課題解決を体験してもらいます!」
こうすると、会社の事業やパーパス(「コマースに熱狂を。」)と、開発コンテンツのつながりもわかりやすいんですよね。

学生に開発コンテンツのテーマを説明する様子
テーマ設計のポイント
── そもそも、今回の開発コンテンツのテーマは、どうして「課題解決」だったんですか?
昨年や一昨年は確か「開発体験」がテーマでしたよね。
やまこー:今回のインターンではものづくりの楽しさだけではなくて、その先の課題解決の楽しさを感じてもらいたかったんですよね。
NEのプロダクト自体が課題解決の連続で大きくなってきたと思ってて、ものを作るとか技術を突き詰めるのももちろん大事なんだけど、今回はプロダクト開発を通じて課題を解決したり、社会を良くしたりする楽しさやマインドを伝えたかったです。
── じゃあ、最初から去年や一昨年とは別のコンテンツにしようと思っていた感じですかね?
やまこー:そうですね。前回は「Web開発って楽しい!」っていう、書いたコードが動く成功体験を持ち帰ってもらいたいと思っていました。
でも今は、AIを活用している人も増えててWeb開発体験って今までよりしやすい環境にもなってると思うんですよね。
だからこそ、「Web開発って楽しい!」とプラスして、チーム開発や課題解決の視点などインターンだからこそ持ち帰ってもらえることを考えてたんですよね。
── 実際に参加してくれた学生もHTMLやCSSみたいなWeb開発のさわりはすでに経験している人が多そうでしたよね。
やまこー:そうそう。せっかくやるなら、実務に近くて、今まで体験していないことを先取りで味わってもらいたいですよね!
── 個人開発をやっている学生でも、課題解決というよりは技術を学ぶためにやっている人が多いと思うので、課題解決の視点を得られるのは、確かにいいかもしれませんね!

課題解決の成果を発表する学生の様子
運営後の振り返り
── いろいろ検討したうえで、実際にインターンをやってみて、どうでしたか?
やまこー:運営後の振り返りについて、率直に話すと、ポジティブな部分も次回への改善点、その両方が明確になったかなと思ってます。
まず、ポジティブな点としては課題解決にしたことで、同じ課題でもひとりひとりアウトプットが異なり、学生さんのこだわりや個性を感じることができました!
作るものを明示していると、どうしても似たものができ上がりがちですが、一人ひとり同じ課題に対してのアプローチが違うことで、運営メンバーも予想を超える新しいアイデアが出てきて、僕たちも刺激を受ける場になりました。
こうしてコンテンツに余白、つまり自由度を持たせたことが、ポジティブな結果につながったと思います!

それぞれの個性が出た成果物を発表する学生の様子
改善できたなってことは、今このインタビューで話してるような僕がインターンで意識してたことをもっと早めに共有できていればよかったなと思います。
インターンの時間も限られてるので、NEのすべての魅力(社風・福利厚生・事業)を伝えるのって難しいので、人事が押し出したいNEの魅力と接続して、座談会でメンバーから伝えてもらえてたら、よりブレがない形でNEを知ってもらえたんじゃないかなと思います。

学生と社員がざっくばらんに話す座談会の様子
── 特にやってよかった取り組みはありますか?
やまこー:具体的なインターンの話ではないんですけど、エンジニアとして培った知識と、人事としての視点を組み合わせてコンテンツを作るっていうのは、来年も続けていきたいですね!
今までは、主軸をエンジニアメンバーに置いて、人事はサポートに回る感じだったんですけど、今は元エンジニアの人事もいるので、逆の構成でもいいと思っています。
── じゃあ、来年も元エンジニアの人事がインターンのベースを作る形でやっていきたい、ってことですかね!
やまこー:それがいいんじゃないかなと思ってます!
今の自分だからできることな気がしてるんですよね。なので、とにかく自分を使い倒していきたいです!
新しい世代ごとに新卒のレベルがどんどん上がっていくのは、企業の成長としてもいいことだと思っていて、次に求めるレベル感を人事として考えているので、それに合わせてインターンの構成を考えられるのが良いところですね。
例えば、去年いい感じだったからって、今年も同じインターンをやろうとしがちなんですけど、求めるレベル感や選考の観点って毎年変わるので、それに合わせたインターンを作れたらいいなって思ってます!
来年への展望
── 最後に、来年やまこーさんが挑戦したいことを教えてください!
やまこー:え、なんだろ。逆にこんなことを来年やってみたいってある?
── インターンシップの話で言うと、せっかくなので、学生には課題解決みたいに個人開発では経験しづらいけど、エンジニアとして必要な経験をしてもらいたいですよね。
そういう意味だと、学生にチーム開発を経験してもらうのも良さそうですね!
やまこー:なるほどね!僕が来年やりたいのは、今年のやり方にこだわらず、来年の会社の状態に合わせたインターンの設計をすることかな。
それで、インターンから内定者が増えてくれたら、めっちゃ嬉しいよね。
インターンを経験しているということは、会社説明だけでなく、会社のことや人、大事にしていることを体験して理解したうえで、内定承諾してくれてるってことだからね!
── インターンを運営した立場としても、インターンから内定者が出るのは嬉しいですよね!
これからも学生との関わりや採用活動の場が続くと思うので、今後の運営も応援しています。本日はお忙しい中、お話しを聞かせていただき、ありがとうございました!
インタビューを聞いての気づき・学び
今回のお話を通して、インターン運営には裏でこんなに工夫がされているのか、と驚くばかりでした。
ここでは、その中でも気づきが大きかった部分を紹介しようと思います!
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つながりの設計が大事!
- 会社説明から開発体験、クロージングまでをバラバラにするのではなく、自然にストーリーとしてつなげることで、学生も「なるほど!」と腹落ちしやすい。
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自由度があるから個性が出る
- 同じテーマでもアウトプットが全員違っていて、学生の個性や発想力が存分に出ていたのが印象的。運営側も「こんな解き方もあるんだ!」と学ぶことが多く、学生と運営の双方にとって刺激的な場になっていた。
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人事×エンジニアの掛け算
- 元エンジニアの人事だからこそできる企画設計。開発現場に即した体験と、人事の「伝えたいこと」の両方をバランスよく盛り込めるのは強いなと感じました。
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毎年アップデートが必要
- 去年うまくいったから今年も同じ、ではなく、その時の学生のレベル感や会社の状況に合わせて進化させる姿勢が大事だと学びました。
こうして振り返ると、インターンは学生にとっての学びの場であると同時に、運営側にとっても大きな成長のきっかけになるんだなと改めて感じました!
おわりに
今回のインターンシップは、「新オフィスでの開催」「2日間の実施」「課題解決をテーマにした開発体験」など、これまでにない試みが詰まった内容になりました。
今回の経験を通して得られた学びや気づきが、参加した学生の皆さんのこれからの成長につながっていたら、とても嬉しいです!
改めて、参加してくれた学生の皆さん、インターンシップ運営の皆さん、発表会や座談会に参加してくれた社員の皆さん、本当にありがとうございました!
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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