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AIの選択と課金について

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はじめに

さて、AIを使用するということで最初に悩むのが「どのAIを使うべきか」「課金は必要なのか」です。
AIのモデルについては割と好みな所もありますが、主要なAIサービス3つの特徴を軽く記載します。
ちなみに定量的な話ではなく定性的な話にしています。AIは3ヵ月単位でガラッと変わるので…。

主要AIサービスの基本比較

各AIサービスの特徴

ChatGPT(OpenAI)

今やAIの代名詞にもなっているOpenAIのChatGPT。
汎用性と分析能力・科学的思考能力などが高いAIです。
使用者として無料枠では一般人や広告系。有料枠では会社上層部や調査研究系の人が多いイメージです。
AIモデル開発戦略としては絶対性能を追求する傾向が強いです。
良いモデルの性能は本当に良いらしい、が本格的に使おうとするとコスト高めなのが難点です。

Gemini(Google)

Geminiは天下のGoogle様が出しているAIです。
マルチモーダル(テキスト、画像、音声、動画など色々な種類)の読み込みや(別AIになりますが)生成に定評があります。
Google様が出しているAIらしくPDFの読解やWeb検索の精度と速度に圧倒的な強みがあるため、調査には滅法強いです。
AIモデルの開発戦略はコスパの良さを追求しているように見えます。
あとAIエージェントの無料枠が大きいですこれは無料派には大きなメリットです。
使用者は主に一般人、趣味プログラマ、広告系のイメージ。

Claude(Anthropic)

Claudeはプログラミング能力の高いAIで、論理的思考能力が高めです。
ベンチマークなどを見ると、何故か日本語にする際の性能劣化(AIの中身の思考は基本英語のため)が低く自然な長文の日本語のスコアが高いAIです。
AIエージェント(Claude Code)をAIモデルメーカーとして先駆けて出したため、AIエージェントの利用が最も進んでいます。
プログラマが主要顧客であることから、AIモデルとしては文脈の無視や命令に反せず論理的に破綻しないことを追求した戦略に見えます。
ただ基本課金が必要で趣味の人はお断りな感じです。使用者はほとんど職業プログラマだと思います。

コンテキスト長は重要なパラメータか?

各AIの比較において、最大コンテキスト長というものがあります。
AIがどれだけの情報を一度に扱えるかの目安となるものです。
これが長いと大量の資料を読み込ませて一気に作業することができます。
では、これが長ければ長編を簡単に出力できるかというと実際はそうではありません。
Lost in the Middle」(中間情報の喪失)と呼ばれる問題により真ん中の情報が無視される率が高くなるからです。
これが発生するのがAIモデルによりますが数万字を超えた辺りで、AIで長編を書くのは難しいと言われている一つの理由になっていると思います。
まぁつまるところコンテキスト長だけでAIモデルを決めるほど重要では無いというのが自分の感覚です。

この壁を超えるためにAIモデルに情報を詰め過ぎないようAIエージェントの使い方を工夫していきます。
いわゆる「コンテキストエンジニアリング」をいかに行うか、というのが本アカウントの主題の一つです。

AIエージェントについて

自分は小説執筆でAIを使う場合、特に長編小説の場合は効率の観点からAIエージェントの利用を強くお勧めします。

AIエージェントとは?

普通のAIチャットとの違い:

  • 普通のチャット: 1回質問して1回答える
  • AIエージェント: あなたの指示を理解して、複数のファイルを自動で操作・編集してくれる

AIエージェントを使った場合の作業フロー

AIエージェントを使った場合の作業フローは概ね以下のようになります。

  1. 世界観設定、キャラクターシート、基本執筆ルールなどの設定ファイルを作成する
  2. 概要プロットを作成する
  3. 詳細プロットを作成する
  4. 詳細プロットを元に設定ファイル、投稿済エピソードに反しないように生成させる→粗が大きいものが出力される
  5. 生成物のチェック・修正をAIに行わさせる
  6. 生成物の加筆修正を自分で行う
  7. 投稿サイトにアップロードする
  8. 投稿サイト上で見え方を確認しながら微修正・最終チェックする
  9. 公開する
  10. 投稿サイトからバックアップで投稿済みファイルをダウンロードする

物語を書き始める時点でキャラの設定や世界観設定を固めているため(後から追加もできますが)はっきり言って、下準備に時間がかかります
頭の中にふんわりとした設定があり、それを書き進めていくタイプの著者には向かないと思います。
そんな面倒なことやる前に書き出した方が早い!というのももっともな話ですので、やり方的にかなり人を選びます。
利点は話数が多くなるに従って整合性のチェックが行いやすくなる点や、各情報の検索/整理にAIを使える点です。

AIサービスに課金はすべきか?

小説執筆でAIを活用する際、最初に悩むのが「課金すべきかどうか」です。
結論から言うと、本格的にAIを活用して小説を書くなら課金を推奨します。

学習オプトアウト

課金することによる最も重要な利点は、あなたの作品が学習データとして使用されないことです。
どうせWeb公開されるものだから別に構わないのでは?と思うかもしれませんが、AIに長期プロットや隠し設定なども読み込ませる関係上、無料版ではAI検索などでそれが流出しネタバレになる可能性があります。これは普通のAIチャットでも同様です。
これを許容できるリスクとみなすかどうかを考慮してください。
有料版では、Claude、Gemini、ChatGPTいずれも学習オプトアウト(除外)機能が提供されており、読み込ませたものが外部に流出しないようにすることができます。

AIエージェントは無料では使えないことが多い

普通のAIチャットとAIエージェントでは、AIに対する負荷が桁違いです。
そのため、AIエージェントを無料で使えることはあまりありません(GeminiCLI以外)。

このため、残念ながら課金推奨ということになってしまいます。

どの会社のどのプランを選ぶべきか?

とりあえず各社月額$20程度で入門の定額プランを出しているため、これで始めるのが良いと思います。
ちなみに一定時間(Claudeの場合5時間)で区切られて最大容量が決められており、それをオーバーするとリミットがかかります。
入門プランではプログラミングに連続で使い続けて2時間前後でリミットが掛かるぐらいの設定が標準的なようです。
小説執筆ならばそれよりも負荷が低そうなため、これでも十分かと思います。

当然、既に契約しているプランがある人はそれを基準に考える方が良いです。

まとめ

結論として

  • 既にプラン契約している人:その会社のAIエージェントを使用する
  • 無料じゃないと駄目な人:Gemini CLI
  • 新規に始めて、課金を始めても良い人:Claude Code
    が良いと思います。

なお、自分はClaude(Claude Code)を使っています
Claude Max x5プランを既に契約していたためです。
そのため、以降はClaude Codeを前提とした記事になっていきますが、汎用的な話になると思いますのでご自分の使っているAIエージェントに読み替えて対応ください。

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