⌨️

自分の好きなキーボード構成を棚卸しする

に公開2件

この記事は「キーボード #2 Advent Calendar 2025」の18日目の記事です。

昨日の記事は、Cheenaさんの「板金加工の細部を詰める」でした。
僕の知らないキーボードの世界ですが、最近プレートは硬い素材が気になっているところなのでタイムリーな記事でした。

はじめに

自作キーボードにハマり出したのは2023年初め頃でした。
そこから10台ほどのキーボードを作って&使ってみて、なんとなく自分の好みが分かってきた気がするので、ちょっと整理してみようと思ってこの記事を書いています。

せっかくなので 「長期の出張や入院など、1台しか持ち込めず、かつ高負荷な作業を完遂しなければならない状況」 という、もしかしたら起こるかもしれない状況を想定して、2025年現在の僕の答えを出してみたいと思います。

「長期出張ならキーボードは複数台持っていく!」という猛者もいるかもしれませんね。

それでは棚卸ししていきます!

これまでのキーボード

年 キーボード名 メモ
〜2022年 ・Niz Atom66 自作キーボードにハマる前
2023年 ・Let's Split
・Gherkin
・Planck V7
・Bancouver40
・Cool650r
オーソリニアに夢中
2024年 ・Corne v4
・O51go
・torabo_tsuki (S)
・picot_o44
カラムスタッガードが気になり出す
2025年 ・nape
・cocot38mini v2
キーボードが増えすぎたと自粛

去年までは気になるキーボードはすぐに購入しがちでした。
今年は「キーボードを持ちすぎでは?」と見て見ぬ振りしてきた現実と向き合って、なんでもかんでもキーボードを購入しないように自粛していました。

「たくさん持っているなら手放せば良いのでは?」とよく考えたりもします。
が、一度手に入れたキーボードは愛着があるので譲渡や売却がしづらく手元に置いています。
界隈の皆さんは、増え続ける愛機たちとどう折り合いをつけているのか、使ってくれる誰かに上手に譲渡できているのか気になるところです。

手持ちが増えすぎないようにしつつ、今後も「これは使いたい!」というキーボードに絞って入手していくつもりです。

本体レイアウト

観点 試したもの 今の好み メモ
形状 ・分割型
・一体型
・一体型 完全無線化なら分割型も好み
サイズ ・30%
・40%
・65%
・40% 36〜48キーが好み
キー配列 ・オーソリニア
・カラムスタッガード
・ロースタッガード
・オーソリニア
・カラムスタッガード
親指周りのキー配置も重要
ポインティングデバイス ・トラックボール 34mm
・トラックボール 25mm
・無し
・トラックボール 34mm
・トラックボール 25mm
1キーサイズのトラックボールも気になる

形状

一番最初はLet's Splitに惹かれたので分割型から自作キーボードに入りました。
ただ実際に使ってみるとLet's Splitは「USBケーブルとTRRSケーブルの煩わしさ」がネックでした。
最近はその日の気分で使うキーボードを変えていますが、TRRSケーブルが必要なキーボードの利用は滅多にないのが実情です。

一体型の場合は、尊師スタイルで使っているのでUSBケーブル1本くらいは気にならずに使えています。
打鍵のしやすさ等より、単純に取り回しのしやすさの観点でケーブル1本以下で済む一体型が今は好みです。
でも、分割型の方が「今キーボード打ってる!」感があって、それはそれで好きです。僕だけでしょうか?笑

結論:形状は一体型が好き!

今後は分割型は完全無線化できるキーボードに絞って購入・利用すると思います。
一体型は無線非対応のキーボードでも気にせず購入・利用します。

サイズ

初めて40%キーボードを使う人はFnキーや数字キーの列がないことに不安を感じると聞きます。
僕の場合は「オーソリニアなら数字キーをテンキーと同じ配置にできる!」ことがかなり魅力に感じていました。
またそれと同じくらい「慣れれば少ない運指でタイピングできる」ということも魅力でした。
「使いこなしたい」という気持ちが強かったので40%キーボードの壁は楽しく登れました。

一時期は30キーのキーボードを仕事のときに使っていました。
ただ、2ヶ月ほど使ってみたものの、思考スピードに打鍵スピードが追いつかないことが多く、
現在は36〜48キーが今は使い心地が良いです。

結論:サイズは40%が好き!

きっと今後はキー数を削ることはあっても、40%より大きいキーボードを手に取ることはないだろうと思っています。

キー配列

「オーソリニアこそ至高!」と最初は思っていましたが、最近はカラムスタッガードも好きです。
特にオーソリニアは見た目が好きですが、運指の効率が良いと体感できているのがより好きになった理由です。

ロースタッガードは左右非対称であることが気になってしまい、今のところは敬遠しています。
また僕は親指に仕事を多くさせるタイプなので、スペースキーやその付近の親指周りのキー数が少ないものは好みではなく、それ故にロースタッガードはほとんど選ばないことに本記事を書いていて気付きました。

結論:キー配列はオーソリニアが好き!カラムスタッガードも好き!

しばらくはオーソリニアとカラムスタッガード中心のキーボード選びになりそうです。

ポインティングデバイス有無

僕が最初に知ったトラックボール搭載型キーボードはKeyballだったと思います。
普段Macbookのタッチパッドを使っているのでマウスは不要派でしたが、「球体がキーボードに搭載されている」という見た目のインパクトに一発でやられました。

その後、torabo_tsukiで実際にトラックボール搭載型を使ってみたところ、見た目だけでなく使い勝手も最高でした。
トラックボールは34mmと25mmの大きさを使ってみましたが、どちらも違和感なく便利に使えています。

タッチパッドやトラックポイントのものはまだ使っていないので興味はあります。

結論:ポインティングデバイスはトラックボールが好き!でも無くても大丈夫!

トラックボールはなくても問題ないので「ある分には最高!」みたいな感じです。
トラックボール搭載型キーボードを使っているときでも実際の利用割合はトラックボールとMacbookのトラックパッドが半々で、キーマップに登録しているマウス関連のキーでの操作が全体の5%くらいの感覚です。
尊師スタイルで使っていることが多少影響しているかもしれません。

スイッチ

観点 試したもの 今の好み メモ
規格 ・MX互換
・Choc v1
・Choc v2
・MX互換 MX互換の色々なスイッチを使ってみたい
軸 ・静音リニア
・リニア
・静音タクタイル
・タクタイル
・クリッキー
・静音タクタイル 打鍵音の良いタクタイルを捜索中
荷重 ・35g〜65g 35g リニアならもう少し重い方が良いのかも?

規格

色んなスイッチを楽しみたいので必然的に種類の多く選択肢の多いMX互換スイッチが好きです。
打鍵感の観点でもChoc v2も良いですがMX互換が一番しっくり来ています。

最近の国内での流行りは薄型キーボードのようで、Choc v2対応のものが多い気がします。
個人的には極端に厚みがなければ気にならないのでMX互換対応のキーボードが今後もたくさん出て欲しいです。

結論:規格はMX互換が好き!

MX互換は試せていないけど気になるスイッチが色々あるので来年ものんびり探していきます。

軸

最初は「リニアが無駄がなくタイピングが早くできるに違いない」と思っていました。
理論的にはそうだろうと今でも思いますが、僕自身のタイピング精度が足を引っ張っていることにあるとき気付きました。

タイピング精度が良くなる聞いたことがあったタクタイルを試しに購入し、タイピングテストをしたところ明らかにタイピング速度が向上しました。

リニアの場合、ほんの一瞬のタイミングですが入力途中でのタイプミスに気づいたその時にはすでにキー入力されることが多い体感です。
タクタイルの場合、 「入力が確定する直前にミスを察知して指を止める」 ことができ、打ち直しすることが減って結果的にタイピング速度が向上したようです。

結論:軸は静音タクタイルが好き!

職場で利用することを考えると静音軸一択なのですが、色んなタイピング動画を見てみて、音をしっかり出すスイッチに興味を持ち始めたところです。
非静音軸はまだあまり試せていないので今後どんどん試していきます。

荷重

荷重も最初は「軽いほどにタイピングが早くできるに違いない」と思っていました。
ですが、こちらも理論と現実にはギャップがあり、50g前後でもタイピング速度は35gとあまり変わりませんでした。

とは言うものの、短時間なら50gでも良いのですが、長時間で50gを使うと指が少し疲れやすく感じます。
特に集中して作業するときは50gだと「タイピングしている」という感覚がチラつきやすいです。
35gの場合は気を取られることなく自然体でタイピングできる感じがします。

結論:荷重は35gが好き!

タクタイルなら35gが今は気に入っていますが、リニアなら45g前後なら先述のタイプミスも減らせそうだなと、これを書いていてそんな気がしてきたので、来年は45g前後のリニアも試してみたいと思います。

キーキャップ

観点 試したもの 今の好み メモ
材質 ・PBT
・ABS
・PC
・PBT 手触りが良いものが好き
プロファイル ・Cherry
・DSA
・XDA
・KAM
・MOA
・...etc
・XDA
・KAM
ノンスカルプチャード派
刻印 ・刻印有り
・刻印無し
・刻印有り 中央にハッキリあるとなお良し

材質

普段はあまり気にならないですが夏場の暑いときなど手汗をかきやすい環境では材質が気になることがありました。
ABSとPCは見た目で気に入っているものがあるものの、手汗次第でややベタつきを感じることがあって利用機会が減っています。

PBTは手触りが良いことに加えて、打鍵音もABSやPCより好みだったので僕にとってはPBT一択です。

結論:材質はPBTが好き!

セラミックのキーキャップも一度使ってみたいですが、お値段的にしばらくは縁がなさそうです。

プロファイル

R1〜R4まで全て高さ・形状が同じものを「ノンスカルプチャード(ユニフォーム・プロファイル)」と呼ぶそうです。
全く呼び慣れてないですが発音してみたくなるワードです。笑

ノンスカルプチャードであれば打鍵感としてはキーキャップの高さは低くても高くても気になりません。
MOAくらい高いプロファイルも打鍵が楽しいです。
打鍵音としてはキーキャップが低いものよりある程度高いものの方が高音が出ずらいようで好みです。

結論:プロファイルはXDA、KAMが好き!

yuzukeycapsのようなオリジナルキーキャップが作れるサービスでプロファイルも色々選べるようになったら嬉しいです。

刻印

自作キーボードを知った頃は無刻印に強烈に憧れていた記憶があります。
特にオーソリニアの無刻印は無機質感が強く出ていて惹かれていました。
その影響で当初はよく無刻印キーキャップを使っていました。

が、今は一周回ってハッキリした刻印があるキーキャップが好きになりました。
四隅のどこかに控えめに刻印があるのも良いですが、中央に大きめに刻印があるものが最近は気に入っています。

結論:刻印は刻印有りが好き!

明確な理由はなく感覚で気に入っているだけなので、どこかでまた無刻印が好きになるかもしれないです。
刻印があると個性が出やすくて、他の人のキーボードも見るのが楽しいです。

結論:1つだけ持っていくならこのキーボード(2025年)

冒頭に記載した以下の状況で今回の棚卸しを経て出した、2025年末の僕の結論は……

「長期の出張や入院など、1台しか持ち込めず、かつ高負荷な作業を完遂しなければならない状況」


  • Keyboard: picot_o44(一体型/40%/オーソリニア配列/34mmトラックボール付き/有線接続)
  • Switch: Outemu Lemon Switch V3 Silent Tactile (MX互換/静音タクタイル/35g)
  • Keycaps: yuzukeycaps(PBT/KAMプロファイル/刻印有り)

です!

今回は好きな要素が詰まっている picot_o44 を選びました。
集中して作業するには慣れている40%サイズで疲れづらいキースイッチの組み合わせが最適だろうとなりました。
また、トラックボールは必須ではないものの「あると嬉しい、無いと少し不便」というケースが過去にもあったので、長期間1台しか使えないとなると欲しいと感じました。
有線接続であることもトラブルが起こりづらいので安心感があります。

おわりに

他にも構成要素として、ケースの素材、プレートの材質、マウント方式などもありますが、まだ知識・経験不足で自分の好みが判断できていないです。
あらゆる構成要素の好みを把握して、それを実現するキーボードが手に入ったら、いわゆるエンドゲームを迎えるのかもしれません。
ですが、好みは割と変わっていくものであると思うので、エンドゲームを追い求め続けることも楽しんで今後もキーボードに触れていきたいと思っています。

明日の記事は、Tatsumi0000さんが「2025年に購入したキーボードについて書きます!」とのことです。

この記事はO51go、Cool650r、Planck、cocot38mini、picot_o44で気ままに書きました!

Discussion

natto_makinatto_maki

picot_o44ユーザなので嬉しくなって投稿しました。
使い込むほど手に馴染む、良い物ですよね。
フォームやシートを追加したり、スイッチを変えたりしています。
以下は1年前にビルドした際のポストですが、今は32gのRoseveil Silent Switchを使っています。
https://x.com/natto_maki/status/1886334162304676184?s=20

また最近は大西配列のlayerを設けて練習していましたが、レイヤー移動後に不具合を見つけて、プルリクエストを出したところです。少し前には、スクロール方向の保存の不具合対策もプルリクを出しています。
ご興味があれば見てください。
https://github.com/aki27kbd/vial-qmk/pulls

namikaze_40pnamikaze_40p

picot_o44 すごく良いですよね!
デフォルトのままでも打鍵感は気に入っていましたがフォームやシートを追加するとまた変わりそうですね。手元にフォームが余っていたので試してみようと思います!

スクロール方向の保存の不具合

これを見て僕もフォークリポジトリで修正していたことを思い出したんですが、不具合だったんですね。
僕はキーボードのファームウェア周りは知識がないのでPRとてもありがたいです!

1