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外為どっとコムのシグナルを検証する

2022/03/20に公開約1,200字

モチベーション

外為どっとコム総研は、毎月FX投資家の相場観を指数化したシグナル(DI; diffusion index)を公表しています。

https://www.gaitamesk.com/research/index.html
過去10年と十分な量のデータが溜まっているため、売買シグナルとして有効なのか検証してみたいと思います。
こちらのDIの意味は単純で、プラスなら上昇を予想する投資家が多い、マイナスなら下落を予想する投資家が多いという意味です。USD/JPY, EUR/JPY, AUD/JPYの3通貨ペアについて算出されています。一般に、アンケートに基づく指数は先行性が高いと言われていますが、どうでしょうか?

注意

この分析は私が2018年頃に実施した研究です。最新のデータではまた違った結果が導かれる可能性もあります。

結果

本シグナルは月末に発表されるようです。そのシグナルを見て翌月のポジション(long/short)を決めるという形でテストします。獲得為替差益の累計をプロットしました。

win lose 正解率
USD/JPY 63 51 55.3%
EUR/JPY 51 62 45.1%
AUD/JPY 55 58 48.7%

考察

全体的に右肩上がりのパフォーマンスになっていますが、この程度のパフォーマンスではシステムトレード化するのは無謀です。でこぼこ過ぎます(シャープ・レシオが悪い)。

バックテストで圧倒的でないとフォワード運用は止めておいたほうがいいです。私も過去そうでしたが、市場予測アルゴリズムにチャレンジしたてのエンジニアはバックテストの軽視する傾向があります。
我々はどうしても、バックテストのグラフの全体的な傾向に注目しがちです。全体的に右肩上がりだからいいじゃんと。しかし実際やってみると毎日の上がり下がりで一喜一憂するものです。
バックテストの結果で最も注視しなくてはいけないのは、最大ドローダウン量や期間がどのくらいかで、それが自分の資金やメンタルと照らし合わせて耐えられるかどうかです。

話がそれましたが、外為どっとコムのシグナル単体ではシステムトレードできるようなものではありませんでした。ですが、別の変数と組み合わせたりモデルの投入特徴量にすることで有用になる可能性はもちろん残っています。

データのプロットにはSuperMjographをしています。

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