🎨

絵描きさんのやる気が出るAIこそが必要だ : 荒い線画を修正するAIアプリを作ってみた

2022/09/03に公開約3,000字

https://huggingface.co/spaces/mya-mya/SengaFiller

先日、某AIが物議を醸しました。個人的には、ああいった最先端のAIの研究開発も大事であり、制限されてはならないものだと思っています。でも、ちょっと創作界隈の逆鱗に触れるような売り出し方をしてしまったような気はします(;^_^Aアララー まああんな機能が実装されてしまっては、絵描きさんもやる気が下がってしまいますよ。

それでは逆に、絵描きさんが本当に必要としているAIは何でしょう。それは、絵描きさんのモチベをアゲてくれる補助機能みたいなやつなんだと思います。

じゃあ具体的にはどういったAIを作るべきなんだ…?と考えていたところ、以下のツイートを目にしました。

https://twitter.com/you629/status/1564449538978418689

おっとぉ?これ2つ目なら作れんじゃね?

というわけでこんなアプリを作ってみました!! 荒い線画に対し、線同士を繋ぎ、修正してくれるAI (?)です!!

https://huggingface.co/spaces/mya-mya/SengaFiller

"荒い線画でもはみ出さずに塗りつぶせる機能"を実装するためには、まず、"荒い線画を修正した塗りつぶし可能な線画を得る"必要があるよね、っていうアイデアのもと、そういうタスクを行ってくれるモデルを探したところ見つけたので、アプリ化してみました。

どんなアプリ?

まず、自分で描いた線画を用意します。

インド路上式耳掃除でよくある長い耳かきをもった彼女に「よしよしして」とお願いした時の反応を描いています。俺的には性癖ドストレートで十分良い絵なんですが、 よく見ると色んな所に線画不足があります。左腕の肘に近い所とか、右目の輪郭線とか。穴だらけの線画です。

これを本アプリに喰わせます。すると…


RUNボタンを押すと処理が行われます。



線画が修正され、線が繋がりました!!なんか文字まで繋がっちゃってるけど気にしないで!


比較が見やすいように、バナーにしてる画像をこちらにも貼っておきます。僕、この記事は最初Noteで書いたので、バナー画像に力が入ってます(笑)。

ibis paintで塗りつぶし実験

本当に線画が埋められているのか、実際に塗りつぶしをして確かめてみましょう。

俺直筆のオリジナル線画

結論から言うと、塗りつぶしは全くできませんでした。

塗ります!
目を

...あらっ
髪!

…んん?
肌は?

……だめだこりゃ

オリジナル線画では、線画に穴が開いており、期待する領域だけの塗りつぶしができませんね。

本アプリで修正済みの線画


塗りますっっ!
目!

髪!!

肌!!!

Layerの順序を整えて、

完成です!うおぉぉぉぉぉぉぉ

期待した領域にちゃんと塗りつぶしされたので、線画が修正されたといえるでしょう。
塗るの楽しくなってきましたね。おかげで絵描きへのモチベーションが高まりました。

まとめ

線画を修正するAIアプリを作ることにより、絵描きのやる気を持続させることができます。こういうAIこそ今後必要とされるのかもしれません。

また、この機能をお絵描きアプリ等に実装すれば、荒い線画でもはみ出さないで塗れるAIが作れるのではないでしょうか。処理の例としては、

  1. ユーザーがお絵描きアプリで塗りつぶしをする
  2. 線画レイヤを裏で修正しておく ← このアプリ
  3. 裏で修正した線画上に塗りつぶし処理をする
  4. その塗りつぶし結果をユーザーに見せる

みたいな感じ??

今後の展望

現在、このアプリは線画を白黒に変換してから処理しています (モデルの仕様がそうなっているんです)。従って、黒以外の主線や色トレス線をその色のままで処理することができません。今後は、色付きの線画にも対応できるようにしたいですね。

ライセンス情報

このアプリでは、CC-BY-NC-SA 4.0 international ライセンスが付与されたモデルを使っており、以下からダウンロードできます。

https://github.com/hepesu/LineCloser/releases

SengaFillerはこちらから遊べます

https://huggingface.co/spaces/mya-mya/SengaFiller

Discussion

ログインするとコメントできます