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【読書メモ】推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

2025/02/26に公開

推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

https://www.amazon.co.jp/dp/4799329502

好きなものについて語ろうとしたとき、言葉がうまく出てこないことがある。「やばい!」「最高!」といった感情はあるのに、それ以上の表現が見つからない。そんなときに役立つのが「言語化の技術」だ。

クリシェが感想を奪う

ありきたりなシチュエーション、ありきたりな台詞、ありきたりな言葉。それらをフランス語で「クリシェ」と呼ぶ。このクリシェこそが、自分の感想を奪ってしまう原因になっている。

世間や他人がよく使う言葉に頼ってしまうと、自分だけの感情や思考が見えにくくなる。本当にその言葉でいいのかを問い直し、自分自身の言葉で表現することが大切だ。

言葉を細分化する

「最高だった!」とだけ書くのではなく、どの部分が最高だったのかを考えてみる。「やばい!」と思ったなら、何がどうやばかったのかを整理する。「考えさせられた」と思ったなら、何について考えたのかを掘り下げる。言語化のコツは、感情を具体的な言葉に落とし込むことだ。

感想を言語化するプロセス

ポジティブな感情の言語化

  1. 「共感」か「驚き」かを考える
  2. 共感の場合:
    • 自分の体験との共通点を探す
    • 好きなものとの共通点を探す
  3. 驚きの場合:
    • どこが新しく感じたのかを考える

ネガティブな感情の言語化

  1. 「不快」か「退屈」かを考える
  2. 不快の場合:
    • 自分の嫌な体験との共通点を探す
    • 嫌いなものとの共通点を探す
  3. 退屈の場合:
    • どの部分がありきたりに感じたのかを考える

SNSの言葉に流されない

SNSでは、強い言葉が拡散されやすい。その影響で、自分の言葉を見失ってしまうこともある。他人の言葉の影響を受けすぎないためには、

  • SNSを見ない
  • 自分の言葉を持つ

このどちらかの方法を取るしかない。

伝えたいことを明確にする

発信には、相手との情報のギャップを埋めるプロセスが必要だ。例えば、推しのライブの感想を伝えたいときは、

  1. 「推しはどういう経歴で、どんなライブをしているのか」を伝える
  2. 「今回のライブのどこが最高だったのか」を伝える

このように段階を踏むことで、相手に伝わりやすくなる。

書くときのポイント

  • 書き出しは「サビ」にする(最も印象的な部分を最初に持ってくる)
  • まず最後まで書き終える(完璧を求めずに進める)
  • 何度も書き直す前提で書く(修正を前提にするとハードルが下がる)
  • 必要のない文章がないか見直す

言語化の技術は日常でも使える

推しへの愛を語るだけでなく、プレゼン資料やメールを書くときにも、言語化の技術は役立つ。どんなに日本語が変でも、語彙力がなくてもいい。まずは言葉にしてみることが大事だ。

「好き」を言葉にすることで、それは自分自身の価値観や人生そのものになっていく。

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