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【読書メモ】推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
好きなものについて語ろうとしたとき、言葉がうまく出てこないことがある。「やばい!」「最高!」といった感情はあるのに、それ以上の表現が見つからない。そんなときに役立つのが「言語化の技術」だ。
クリシェが感想を奪う
ありきたりなシチュエーション、ありきたりな台詞、ありきたりな言葉。それらをフランス語で「クリシェ」と呼ぶ。このクリシェこそが、自分の感想を奪ってしまう原因になっている。
世間や他人がよく使う言葉に頼ってしまうと、自分だけの感情や思考が見えにくくなる。本当にその言葉でいいのかを問い直し、自分自身の言葉で表現することが大切だ。
言葉を細分化する
「最高だった!」とだけ書くのではなく、どの部分が最高だったのかを考えてみる。「やばい!」と思ったなら、何がどうやばかったのかを整理する。「考えさせられた」と思ったなら、何について考えたのかを掘り下げる。言語化のコツは、感情を具体的な言葉に落とし込むことだ。
感想を言語化するプロセス
ポジティブな感情の言語化
- 「共感」か「驚き」かを考える
- 共感の場合:
- 自分の体験との共通点を探す
- 好きなものとの共通点を探す
- 驚きの場合:
- どこが新しく感じたのかを考える
ネガティブな感情の言語化
- 「不快」か「退屈」かを考える
- 不快の場合:
- 自分の嫌な体験との共通点を探す
- 嫌いなものとの共通点を探す
- 退屈の場合:
- どの部分がありきたりに感じたのかを考える
SNSの言葉に流されない
SNSでは、強い言葉が拡散されやすい。その影響で、自分の言葉を見失ってしまうこともある。他人の言葉の影響を受けすぎないためには、
- SNSを見ない
- 自分の言葉を持つ
このどちらかの方法を取るしかない。
伝えたいことを明確にする
発信には、相手との情報のギャップを埋めるプロセスが必要だ。例えば、推しのライブの感想を伝えたいときは、
- 「推しはどういう経歴で、どんなライブをしているのか」を伝える
- 「今回のライブのどこが最高だったのか」を伝える
このように段階を踏むことで、相手に伝わりやすくなる。
書くときのポイント
- 書き出しは「サビ」にする(最も印象的な部分を最初に持ってくる)
- まず最後まで書き終える(完璧を求めずに進める)
- 何度も書き直す前提で書く(修正を前提にするとハードルが下がる)
- 必要のない文章がないか見直す
言語化の技術は日常でも使える
推しへの愛を語るだけでなく、プレゼン資料やメールを書くときにも、言語化の技術は役立つ。どんなに日本語が変でも、語彙力がなくてもいい。まずは言葉にしてみることが大事だ。
「好き」を言葉にすることで、それは自分自身の価値観や人生そのものになっていく。
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