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Azure マネージド ディスク の Performance Plus がGAされました

に公開

Performance Plus とは

Performance Plusとは、一部のディスクタイプでのみ利用可能なディスクのパフォーマンスを向上させるオプション機能です。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/disks-enable-performance?tabs=portal

特徴や制限は以下の通りです。

  • 利用できるのは513GiB以上のPremium SSD、Standard SSD、Standard HDD。
  • Performance Plusを有効化することによる追加料金はなし。
  • 新しいディスク作成時のみ有効にできる。
  • Site Recoveryで復旧されたディスクはサポートされない。

Performance Plusの有効化

プレビュー中はAzure Portalでは有効化できず、Azure CLI等のコマンドを使うしかなかったのですが、GAに伴いAzure Portalにも選択肢が追加されました。
詳細タブに追加されていますので、チェック一つで有効化できます。

Performance Plusの効果(Standard HDD の場合)

ところで、ドキュメントを読んでもパフォーマンスが向上すると書かれているものの、一体どう変わるの?というのが分かりません。
一つずつ測定でもしないと分からないのか!?と思っていたのですが、作成しようとしたところで、サイズの一覧のページに記載されているIOPSやスループットの数字が、Performance Plusの有効/無効で変わっていることに気が付きました(ちゃんと連動しているのはGood!!)。

ということで、各ディスクのPerformance Plusの有効/無効の場合の画像を載せていきます。
まずはStandard HDDのPerformance Plusの無効時。

続いて、Standard HDDのPerformance Plusの有効時。

Performance Plusの効果(Standard SSD の場合)

同様にStandard SSDのPerformance Plusの無効時。

続いて、Standard SSDのPerformance Plusの有効時。

Performance Plusの効果(Premium SSD の場合)

最後にPremium SSDのPerformance Plusの無効時。

続いて、Premium SSDのPerformance Plusの有効時。

Premium SSD v2とUltra Diskはどうなの!?

マネージドディスクには、上記であげた3種類以外にPremium SSD v2とUltra Diskがあります。
この2種類には適用できないの?と思ってしまいますが、これらのディスクを選んだ場合、
チェックボックスがグレーアウトされ、有効化はできませんでした。

元々、Standard SSD v2とUltra Diskの2タイプはIOPSやスループットを指定するタイプなので
除外ということでしょう。

まとめ

Azure マネージド ディスクのPerformance Plusについてまとめてみました。
実質1024GiB以上とやや大きめのディスクサイズからしか利用できませんが、
一覧表で見比べてみると、かなりの数値の向上が見込めることが分かります。

特に1024GiB~4096GiBあたりの数値の向上幅がかなり大きく、これだけのパフォーマンスの向上を追加料金なしで利用できるのは、もはや使わない理由がありません。
一方、選べる最大のサイズである80(32767GiB)になるとアーキテクチャ上の限界があるのか、有効にしても数値は変わらないようです。

追加料金が必要ないのであれば、最初から有効にした状態にしてしまえばよいのではという気がしないでもないのですが、利用できる条件に当てはまるのであれば、ぜひ利用を検討しましょう。

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