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Kintoneでのアプリの作り方と選び方

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初めに

Kintoneでアプリを簡単に作成できる、とは言いつつもやはりアプリ開発に馴染みのない方は今一つ想像がしにくいものがあると思います。そこで今回はKintoneでのアプリの作り方について簡単な解説とおススメシチュエーションを記載していきます。

アプリの作り方の種類

アプリは以下の方法で作ることができます。
1.サンプルアプリを追加
2.初めから作成
3.Excelを読み込む
4.CSVを読み込む
5.アプリの再利用(コピー)
6.テンプレートファイルを読み込んで作成
7.登録済みのテンプレートから作成

こんなにあるとどの方法選べばいいのかわからん!と思うので、それぞれ解説していきます。

サンプルアプリを追加

サンプルアプリとはKintoneアプリストアにあるすでに作成済みのアプリのことです。案件管理や日報など多種多様なアプリが使える状態で用意されています。

これらのアプリはKintoneのライセンスを取得していれば無料で使用でき、かつ後から自分たちで中身を変更してより理想の形に変えることも可能です。サンプルデータが含まれているものもあるので、アプリ取得後データ入力無しに見栄えを確認することもできます。

この方法がお勧めな状況

Kintoneやアプリ開発が初めてでいきなり作るハードルが高い場合やKintoneの操作慣れをしたい場合です。もしサンプルアプリの機能で十分な場合は開発コストを抑えて即座に業務改善を実現できますし、一部変更を加える場合も一から作る労力を全て変更のためだけに費やすことができます。

初めから作成

言うまでもなく一からアプリを作る方法です。データを絞り込むための一覧や、選択したデータの詳細画面など全て自由に作ることができます。もちろんコーディングせずに必要なパーツをドラッグ&ドロップで作ることができます。

この方法がお勧めな状況

社内のIT人材育成をしたい場合やサンプルアプリでは実現しきれない場合です。せっかくノーコードで作れるのならば社内だけでアプリ開発とDX促進ができるようになりたいと考える方もいるでしょう。また、似たようなサンプルアプリでは自社独自のやり方に合わないから一から作りたいというときもこの方法が合っています。

Excelを読み込んで作成

Excelにデータを用意してそれを読み込ませることでKintoneがアプリを作ってくれるという方法です。Excel用意するだけでいいの?と思われるかもしれませんが以下の注意点があります。

1.データの形式は行と列構成

用意するExcelは行と列の構成になっている必要があります。わかりやすく言うと1行目に項目名を書き、2行目以降に実際に扱うデータ内容を書く構成が必要です。
 
例えば社員名簿アプリを作る場合セルA1に社員番号、セルB1に社員名、セルC1に部署名・・・と書いていき2行目に社員一名分のデータを書いていく必要があります。見積書のようなセルの位置やサイズがバラバラで複雑なレイアウトは使用できません。簡単な図にすると以下のような感じです。

社員番号 社員名 部署
001 佐藤太郎 経理部
002 田中花子 営業部

2.Kintoneに読み込めるのは1シートだけ。

一つのExcelファイルに2シート以上データを用意しても1シートしか選択できません。データの精査や準備は複数シート使っても問題ありませんが、読み込ませるときにはこのシートにまとめる、という作業が必要です。

3.セル結合は不可

行と列の構成と関わってきますが、セルは全て結合を解除する必要があります。新規で開いたExcelのセル状態であれば問題ありません。長文であっても1つのセルに納める必要があります。

4.ファイルのパスワードは解除する

Excelには編集を制御するためにパスワードをかけられますが、読み込み時は事前に解除が必要です。パスワードをかける場合は読み込みが終わってからにしましょう。

5.エクセルバージョンはExcel 2007以降のみ読み込み可

現時点(2025年12月25日)でExcel 2007を使用している割合がどれほどかは不明ですがKintoneが読み込めるExcelは拡張子が「.xlsx」のものです。

6.読み込み時のExcel内のデータは1MB、1000行、500列以内

これ以上の容量となる場合はCSVファイルの読み込みが必要です。個人的にはデータの準備や整合性チェックに時間がかかるので、サンプルデータの一部をExcelで用意してアプリを作成。残りの大量データはCSVで読み込ませる方がスムーズに作業できるかなと考えています。

何か色々制限あるなぁと感じたかもしれませんが、まとめるとエクセルを新規で開き、1行目に項目名を書き、2行目以降にデータの中身を書く、この作業だけやればいいということになります。

この方法がお勧めの状況

使用するデータの中身が決まっている場合です。実際に業務で使っているデータを100件ほど用意してアプリを作り公開すれば、実運用を想定した画面の見え方や操作感の確認に素早く移ることができます。

また画面もKintoneが作ってくれるので開発コストを抑えられます。ただし画面のレイアウトはKintoneが独自に考えて作るため、特に詳細画面でイメージと違うものができる可能性があります。その場合画面の見た目を修正する作業が発生する点考慮が必要です。

CSVを読み込んで作成

基本的にはExcelで読み込んで作成と変わりません。Excelの部分がCSVに変わったものと考えてもらえるとわかりやすいと思います。
違いとしてはCSVの方が読み込めるデータ量が多いというものがあります。CSVだと100MB、10万行、500列まで読み込み可能です。

この方法がお勧めの状況

すでに別システムで稼働しているものをKintoneに移行する場合です。大量データを事前に用意してサンプルアプリを作るのもいいのですがやはり時間がかかります。個人的には小規模なデータをExcelで用意してアプリ作成をして動作慣れしてからCSVで大量データを読み込み本番想定のテストをするというのがスムーズかなと考えています。ただし、すでに昔から稼働しているシステムがあって、大量データを書き出すのが簡単、という場合は初めからCSVで作成も選択肢です。結局ケースバイケースということです。

アプリの再利用(コピー)

すでにあるアプリをコピーして使うそのまんまな作り方です。管理権限を持つアプリしかコピーできないためユーザーならだれでもというわけではありませんが、同じ仕組みのアプリを別チームでも使うといった状況ではこの方法が適しています。

とはいえデータ内容やプラグインの設定は引き継がれないので、コピーして即使用開始というわけではない点には注意が必要です。それでも一からアプリを作る労力に比べればうんと楽になります。

テンプレートファイルを読み込んで作成

テンプレートファイルとは、すでに作成されたアプリから作られた名前通りのテンプレートファイルです。社内のプレゼン資料を作るときはこのパワポファイル使ってね、という経験あるかと思いますが、その時のパワポファイルみたいなものです。

他のドメイン※1で作られたテンプレートファイルも使えるので、開発専用のドメインでテンプレートファイルを作り、本番ドメインで部署ごとにそのテンプレートファイルを使っていくというような使い方もできます。また、アプリのデザインを統一したい場合にも有効です。

※1:ドメイン=環境。開発環境と本番環境などの〇〇環境と同じようなものと思っていただければわかりやすいかと。開発環境と本番環境がある場合ドメイン数は2となる

登録済みのテンプレートから作成

テンプレートファイルを読み込んで作成と何が違うんだと思われるでしょうから、違いから説明します。

上述のテンプレートファイルを作成して作成は自分でテンプレートファイルの作成をしてからアプリ作成をする方法で、登録済みのテンプレートから作成は、すでにシステム管理者が作成済みのアプリテンプレートを使って作成するという違いがあります。

Kintone契約後全ユーザーがシステム管理権限を持つということはセキュリティの観点からあまりない状況かと思いますので、テンプレートからのアプリ作成としてはこの方法が主になるでしょう。さて、ここまで読んで次のような疑問が浮かんだ方、いるのではないでしょうか。

再利用とテンプレートは一緒ではないのか?

確かに何が違うのか、どちらを選べばいいのかわかりにくいという意見には同意です。そこで次に違いとどういう時にどちらを選ぶのがいいのか、私なりの考え記述していきます。

コピーとテンプレートの違いとそれぞれのおススメ状況

アプリのコピーは、文字通り対象のアプリを複製するただそれだけです。この時コピーするのは対象となるアプリ1つだけなので、シンプルな構造でかつ複製後もほとんど運用が変わらない場合(部署ごとに分けたいだけで使い方一緒。正直この運用がいいかは意見分かれるところですが)やアプリのパターンAとBで一部分だけ機能を変えてどちらが使いやすいか比較する、という時はコピーがお勧めです。

テンプレートは、作成時アプリ間での参照(ルックアップなど)がある場合参照先のアプリも丸ごとテンプレートにできます。つまりアプリ単体のコピーではなく複数アプリから構成されたパッケージのような構成にすることも可能です。そのため複数アプリを用いる構成で、参照先アプリは同じだけど参照元となるアプリは都度変えるというようななるべく構成を維持して最小限の開発で済ませたい場合にお勧めです。

まとめると、以下です。
 ・同じドメイン内で一つのアプリを複製するだけでいい→アプリのコピー
 ・アプリ間の参照関係再設定を省き最小限の修正で済ませたい、異なるドメイン間でアプリの複製をしたい→テンプレート

他にもアプリのコピーやテンプレートには含まれない設定がありますが記載量が多くなるため詳細はKintoneのヘルプを一度参照されることをお勧めします。
テンプレートに含まれない内容
https://jp.kintone.help/k/ja/app/setup/template/template_settings
アプリコピーに含まれない内容
https://jp.kintone.help/k/ja/app/setup/create_app/app_recycle

終わりに

今回はKintoneでのアプリの作り方について簡単に説明してきました。状況に応じて作りやすい方法は変わってきますので、まずはアプリの対象となる業務内容の棚卸と業務手順の整理を行い、サンプルデータを用意するのか、さっそくアプリを開発するのか、はたまたサンプルアプリを試すのかを決めてから着手すると比較的スムーズに進められるのではないでしょうか。

株式会社エムアールピー

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