転職 / 情報収集 / サイト・ツール
はじめに
少し前に転職活動をしていました。その中で、「企業に応募する前」「コーディングテスト前」「面接前」「オファー承諾検討時」など様々なタイミングでその企業について下調べすることがあったので、その際に利用したサイトやツールについて共有できればと思います。
サイト・ツール
公式サイト / 採用ページ
一番大事な情報源ですね。私自身、何度も面接の前に見返すようにしていました。「職務内容」や「応募資格」、「待遇」なども当然大事ですが、私は特に「募集背景」や「ポジションの役割」についてきちんと理解するようにしました。
大体の面接では、企業がそのポジションに寄せる期待値と、我々応募者がそのポジションに寄せる期待値をすり合わせるやり取りが発生しますが、「募集背景」や「ポジションの役割」についてきちんと理解しておくことでそこがバチっとハマりますし、面接官も「この応募者はよく下調べしているな」、「ポジションや会社の事情についてよく理解しているな」という印象を抱いてくれることもあるかなと思うので、「募集背景」や「ポジションの役割」などについては、読み込んでおいて損はないのかなと思います。
IR (Investor Relations)
私自身、会社経営についてはまったくの素人ですが、「営業利益はでているか」「売上高、営業利益が伸びているか」については簡単に眺めるようにしていました。基本的には賞与はこのような業績に左右されることになるので参考程度に見ていました。(年俸制の企業については、給与に占める賞与の割合が小さくなることが多いため、あまり気にしすぎる必要もないかもしれません。)
こういった情報は、公式サイトのIR情報や決算サマリー、その企業が上場しているのであれば Kabutan で見るようにしていました。また、非上場企業であれば バフェット・コード、決算情報 などで確かめると良いかもしれません。
また、資本提携やM&A関連のニュースがあればチェックするようにしていました。資本提携については、先ほどの賞与やその他待遇に良い影響を与えてくれるかもしれませんし、M&Aについて、例えば 2019 年に IBM は Red Hat を買収しました が、その影響で組織としては OpenShift をはじめとしてコンテナに力を入れていくのかなあと、その組織のエンジニアリングの今後の方針を方向性を決定づけそうなものが直近あれば一応気にするようにしていました。
Glassdoor
グローバル転職情報サイトですね。外資系の企業の口コミや選考プロセスを調べるのであればこのサイトになるかなと思います。サンプル数が多く、選考のプロセスや内容、面接での質問内容を調べるのに役に立ちました。
OpenWork
日本では最大級の転職口コミサイトかなと思います。応募先企業を洗い出す際に クチコミ数・ランキング を活用したり、「エンジニア・SE、中途入社」に絞りながら、クチコミを眺めたりしていました。
特に「働きがい・成長」と「入社理由と入社後のギャップ」、「ワーク・ライフ・バランス」については非常に参考になりました。評価制度や人間関係など求人には記載しづらい情報 (単純に数値化してわかりやすく記載できない情報) や勤務地・勤務形態(リモートワーク・ハイブリットなど)で求人の記載と乖離がある場合など、実情の把握に役立ちました。(特に外資系企業ではオフィス回帰など、勤務形態が転換期ということもあり、求人情報と乖離があることがあったりしました。)
また、単純な情報収集とはズレてしまいますが、求人も OpenWork で探してみると良いかもしれません。今回私は利用しませんでしたが、一部 OpenWork でしか見ないような求人も見たりしたので、求人検索の選択肢の一つとして持っておいても良いかもしれないと思いました。
上記クチコミを閲覧するためには自分の情報を入力する必要ありますが、OpenWork については頑張って入力しても損はないかなと思います。
海外でよく利用されている掲示板型サイトです。気になって検索したことについてほとんどの場合スレッドが立っているくらい、活発かつ様々なトピックのポストがあります。
使い方としては、転職サイトと同様に、現・元社員による口コミを探すために利用していました。
あとは、本社が海外にある場合、日本国内と海外本社の経営状況やそれによる世間的な立ち位置が違ったりということがあるので、そういったところの情報収集にも利用していました。
また、当然ですが、基本的には日系企業の情報は少なめかなと思います。
Quora
Reddit 同様に海外でよく利用されている掲示板型サイトです。基本的には様々なトピックが飛び交っていますが、どちらかというと学問や技術的なトピックで利用されるていることが多い印象でした。(僕の閲覧履歴が偏っているだけかもしれません)
使い方は Reddit 同様、現・元社員による口コミ探しです。ただ、基本的には Reddit の方が活発な印象があるので、まずは Reddit で調べてみるのが良いかなと思いました。
主に、その企業に所属しているエンジニアさんの経歴 (これまでの所属企業) や職歴 (具体的どういったプロジェクトでどのようなことをしていたか。ここまで記載するかは人による。) などを見たりしていました。
特に外国籍の方が所属している場合、みなさんもれなくアカウント持っていらっしゃるので、検索してみましょう。スキル情報から求人情報には掲載されていない、より詳細な技術スタックが見れたり、あとは資格情報なども記載されていたりするのでそこも見ていました。個人的には k8s や Google Cloud が好きなので、CKAD, CKA, CKS, PCNE, PMLE などを取られていたりすると「おお」と思って見たりしていました。
X
その企業に関連する雑多な情報を集めていました。私の場合、たまたまその企業に所属されているエンジニアのアカウントを見つけてツイートを拝見していて、まさにその方と面接でご一緒になり、その話になったりしました。
YouTube
エンジニアの方の登壇されている録画などを見ていました。こういった発信からはエンジニア組織の技術レベルを確認することができますね。
社員面談
やはり実際のエンジニアの方とお話しすると、その企業についての解像度が大きく上がるなと感じました。
当然なんでも聞いても良いというわけではないと思いますが、「評価制度について、正当に評価されていると感じているか」「ハイブリット勤務と言いながら実際はどの程度出社しているか」「具体的な業務内容」など、一歩踏み込んだ内容を聞くことができて良かったです。
もし可能であれば、社員面談の機会を設定してもらうことをお勧めします。
今後使って見たいサイト・ツール
転職ドラフト
転職活動を終えてから知りました。有名テック企業も利用されているみたいで、仕組みとしてもスカウトと似ていますが、それがある意味公開された状態で行われるという、まさにドラフト形式で非常に面白いなと感じました。次回国内で転職する機会があれば使ってみたいと思いました。
さいごに
読んでいただきありがとうございました。上記の他に良さそうなサイトやツールなどあればぜひ教えていただけると嬉しいです。
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