Open1
Kubuntu 26.04, ArchのKDE Plasmaを楽しむ
KDEディストロの歴史
- KDE3.5の頃は軽快で、openSUSE(クリスマスから正月にかけて、GRUBに雪のサンタさんが登場)、PCLinuxOS、Mandrivaなどのデフォルトデスクトップであった。Linuxデスクトップがまだ「遊び心のある文化」だった時代で、今では考えられない「おおらかさ」があった。
- 拡張性の高いKate、きれいな画像のKDEゲームなどのアプリは細部にこだわった高品質である。KDEアプリは当時から「作り込みの深さ」が特徴で、GNOMEアプリとは方向性が異なっていた。
- 2008年のKDE 4がリリースされたが、Plasmaという新概念を導入したが、当時のPCスペックでは荷が重く、KDEのブランドイメージが大きく低下した(Windows VISTAのような状況)。
- 2012年にKubuntuが公式サポートから「コミュニティ主導のプロジェクト」へと格下げされた(商業的な成果に繋がりにくいことを理由に資金提供および公式のサポートを撤回)。
- しばらく、KDEの鈍重なネガティブのイメージが消えなかった。Plasma 5で改善は進んだが、一般ユーザーの印象は「重いKDE」のまま長く残った。
- 2024年にリリースされたKDE Plasma 6は、Qt 6で軽快かつWaylandによる高画質化が進み、ゲーマー、クリエイター、Windows 10ユーザーの有力な移行選択肢になった。特にWaylandの描画品質はGNOMEよりも高く、Plasma 6によりKDEが完全復活したと言える。

Arch Linux KDE Plasma 6.7でのX11互換設定(Scaled by the Systemが優秀)
現在の状況
- Kubuntu-26.04LTSがリリースされたばかり(ver.6.6)。しかし、ArchLinuxではすでにVer.6.7にアップされていて、ディスプレイ毎の仮想デスクトップ切り替え、Xwayland対応が進化している。マルチディスプレイ環境であれば、ローリングリリースのArch Linuxは魅力が大きい。
- ノートパソコンの単一ディスプレイで使用するなら、セキュアーブートとnvidiaのドライバー対応が簡単なKubuntu-26.04LTSでよい。UbuntuStudioもKDE Plasmaを使用しているが、多数のsnapアプリがインストールされCanonical仕様のKDEになるので、バニラ仕様を楽しむには適していない。
- 他に有名なローリングリリースのディストロとして、openSUSE Tumbleweedがある。日本にミラーがない (mirror.hashy0917.netは、更新が2025年にストップ)ので、インストール・アップデートの面で低評価となる(中国・香港のミラーでよければ選択肢はある)。
- また、KubuntuではDiscoverが完成領域にあるが、Tumbleweedでは多数のGUIのYast2やコマンド操作を行わないとリポジトリを修正できないので煩わしい。Archでは端末からのpacmanとDiscoverからFlatpak。
- snapper(多数の復元ポイント)も、個人使用では逆に煩わしく感じる。ローリングの保険としては優秀だが、スナップショットが増えすぎて管理が面倒になる。
- Debianは安定版であってもnvidiaで苦労する。Sidを使うのであれば、intelもしくは最新でないamdのグラフィック、nvidiaカードであればnouveauと割り切れば、敷居が下がる。
- 半年ごとにリリースされるFedora・Kubuntu通常版は、アップグレード作業が面倒だと感じる。LTSやローリングのほうが精神的に楽で、半年ごとの大規模アップグレードは個人用途では負担が大きい。
補足:なぜ私はKDEやArchを使うのか
- ずっと バニラGNOME を使ってきた。GNOMEのシンプルさや、LibreOfficeとの相性の良さは認めているし、長年慣れた環境でもある。
- Plasma 6になり、KDE neonやKDE Linuxのデスクトップに魅力を感じていた。しかし、これらは KDEのデモ・試験用ディストロであり、実用性の面(Crash報告の多さなど)がネックになっていた。
KDEの最新機能を試すには良いが、日常運用では「実験台にされている感」が強い。 - Kubuntu-26.04 および Arch の KDE では、GNOME環境でも苦労する SalomeMeca の sif コンテナを動かすことができた。Wayland/Xwayland の扱いがGNOMEより自然で、X11アプリの多いCAE用途でも実用的になった。
- LibreOfficeはGNOME環境の方がベターであったが(Kubuntu, Arch共に)、Flatpak版を利用すれば問題ない(代替手段がある)。KDE固有の欠点を回避できる柔軟性がある。
- ArchLinuxは、最新の主要アプリを OSネイティブ(Arch Packages)で高パフォーマンスのまま使える。
- 一方、Kubuntu-LTSでは半年から1年でdeb packageが陳腐化し、リリース時点のPlasmaを使い続けることになる。
- KDE Plasmaを“最新の姿で使いたい”なら、Archが最適という結論になった。
- 保守的なCAEアプリ(Salome Platform, Elmerなど)は、Debian 13とUbuntu24.04のコンテナ:Docker + distrobox + GUI(Kontainer[1])にインストールしている。グラフイックが強いWSLのように動作する。

Arch Linux KDE PlasmaでのSalomeMeca、GPUモード(グラフィック)で起動

Debian 13 コンテナからElmerGUIを実行
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DenysMb/Kontainer
Arch Linux aur: kontainer-git
Flatpak版が楽。
AURは2026年6月に改ざんされた。チェックは強化されたといえ、AURを用いるときは、PKGBUILDのスクリプトをチェックすることをおすすめします。 ↩︎