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📖「ユーザーエクスペリエンスの要素、第2版:Webおよびそれ以降のユーザー中心設計」
第1章 ユーザーエクスペリエンスとそれが重要な理由
ユーザーエクスペリエンス(UX)とはなんぞや?
- ユーザーエクスペリエンスが悪い製品とはどんなものか?
- 目覚ましをかけたけど、夜に飼っている🐱がボタンを踏んでアラームが解除された
- 家電のボタンの押し下げが足りず、処理が実行されてなかった
- UXは製品内部では発生しない。**製品と人との接点(UI)**で発生する
- UXに大きな影響を与えることは製品やサービスにとって些細な事(メインの機能以外)であることが多い
- 良いUX製品=「約束を実行する製品」
- 悪いUX製品=「なんかうまくいかない製品」
WebサイトにおけるUX
-
Webサイトはセルフサービス製品
- トリセツやガイド要因などは存在せず、ユーザーが製品(Webサイト)から直接使い方を理解します
- 機能をいくら柔術させてもUXに気を付けて設計しないとユーザーは立ち往生してしまいます(普通はそのまま離脱してしまう事に😢)
- むしろ機能が多くなると複雑になり、サイトを理解しにくくなるきっかけになってしまいます
- ユーザーにとっての製品の印象はUXが形作る。UXに手を抜くことは避けるべきです
- 以降の章で「ユーザー中心設計」(=良いUXを目指す設計)について説明します
第2章 要素を満たす
製品は5つの面で構成されます
面 | 概要 |
---|---|
サーフェイス面 | 配置の感覚的なデザインと表現を決定 |
スケルトン面 | 各種UIコンポーネントを通じてスケルトンを定義。 また、ページ間ナビゲーションの構成方法もこの面で決定 |
構造面 | 各種UIコンポーネントがどのように動作するか・エラーやミスどう処理するか。 ユーザーが分かりやすいような情報の構成 |
スコープ(機能)面 | サイトの各機能を組み合わせる方法を定義 |
戦略面 | ユーザーニーズとビジネスにおける戦略的な目的の明確化 |
良いアプローチは各面が独立に開発されているのではなく、下の面と上の面の開発期間が重複する事で下の面が上の面の基盤として機能している状態です
下の面の仕様を決めると、上の面の仕様の選択肢が制限されます
ただし、下の面の設計を完全に完了してから上の面の開発を開始しなければいけないわけではありません。
下の面と上の面の開発期間を重ねる事で仕様をすり合わせて開発を進める事ができます。
また、各面は「機能としての側面」と「情報としての側面」を持っています。
ユーザーにとって興味があるのは右側の「情報のとしての側面」です。
UXに関する用語・技術は様々にあり、ぱっと見で同じような語っているようなケースが多く混乱を引き起こしがちです。
でも、この図の機能/情報という区分けをすることでそれぞれの技術を下図のように配置することができます。
第3章 戦略面:製品の目的とユーザーのニーズ
この面は製品の一番根底になる「製品目標」と「ユーザーニーズ」を明らかにします。
これらは下記の2つの質問の答えに対応します。
質問 | 明らかにするもの |
---|---|
この製品から何を得たいですか? | 製品目標 |
ユーザーはそれから何を得たいですか? | ユーザニーズ |