🔐
【要説版】Next.js製AIアプリを組織内だけで配布する際の、ユーザー認証の実装方法4つ
この記事は、「Next.js製AIアプリを組織内だけで配布する際の、ユーザー認証の実装方法4つ」の要点をまとめたものです。コードサンプルや詳細なトレードオフ分析をご希望の方は、ぜひ完全版をご覧ください。
Next.js製AIアプリを組織内だけで配布する際の認証──4つの実装方法
Vercel AI SDK の登場で、Next.js は AI アプリ構築の有力候補となりました。しかし、組織内限定でプライベート共有するには、きちんとしたユーザー認証が必須です。ここでは要点を絞って、手間を抑えつつ実装できる4つの方法を比較します。
組織向け認証に必要な3つのポイント
-
サインアップ制限
URL が流出しても勝手にアカウント登録できないよう、「招待ユーザーのみサインアップ」「サインアップ機能を無効化」できる仕組みが必須です。 -
ロール管理
複数アプリを同時運用するケースでは、アプリごと・ユーザーごとに異なる権限を自在に付与できる仕組みが求められます。 -
ログ収集・モニタリング
どのユーザーが何をしたかを追跡できるよう、認証情報と紐づく形でアクセスログやエラーを可視化できることが望ましいです。
実装パターン4選
Squadbase
1.- 特徴:招待制認証・ロール管理・ログ可視化がプラットフォーム内蔵。
- メリット:コード変更ゼロで組織限定配布が実現。CI/CD 連携も“一度設定すれば”以降は自動で安全デプロイ。
- 注意点:ホスティングが Squadbase に依存。
Clerk
2.- 特徴:Next.js 向け UI コンポーネントが充実し、招待制サインアップや SSO もダッシュボード設定のみで完結。
- メリット:数行の導入でモダンなログイン画面を即席で用意可能。
- 注意点:Organization(ロール管理)機能は月額 $25~。複数アプリ運用時の権限切り替えに追加作業が必要。
Auth0
3.- 特徴:エンタープライズ対応が強み。OAuth/SAML/Okta 連携など、高度な SSO 機能を備える。
- メリット:細かなロール設定や監査ログ機能が標準提供。
- 注意点:招待ワークフローやアプリ単位の権限設計に一定の学習コストが伴う。
4. IP 制限(Middleware)
- 特徴:ユーザー単位ではなく、オフィス内ネットワークなど特定 IP からのアクセスのみ許可。
- メリット:実装が極めてシンプル。
- 注意点:ユーザー追跡やロール管理はできないため、最低限のアクセス制限向け。
比較まとめ
ソリューション | メリット | デメリット | 向いているケース |
---|---|---|---|
Squadbase | コード不要・招待制認証・ロール/ログ内蔵 | ホスティング依存 | “全部入り”の組織向け配信プラットフォームを求める場合 |
Clerk | スタイリッシュ UI・導入速い・SSO対応 | ロール機能は有料・複数アプリ運用に追加工数必要 | 1~数アプリを手早く構築したい場合 |
Auth0 | エンタープライズ対応・柔軟なロール・監査ログ | 学習コスト高め・招待制構築に手間 | 厳格なコンプライアンス要件がある組織 |
IP 制限 | 実装シンプル | トラッキング・権限管理できず | オフィス LAN 限定など最低限の制限で十分な場合 |
詳細なコードサンプルや導入手順、トレードオフ分析はブログに掲載しています。
ぜひご覧いただき、最適なソリューション選びにお役立てください!
Discussion