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【要説版】Streamlitアプリにユーザー認証を追加する方法3選
この記事は、「Streamlitでユーザー認証を実現する方法3選」の要点をまとめたものです。コードサンプルや詳細なトレードオフ分析をご希望の方は、ぜひ完全版をご覧ください。
1. OpenID Connect (OIDC)
概要
Streamlit が v1.32 以降でネイティブにサポートする認証プロトコルです。ログイン処理は Google Identity、Auth0、Azure AD、Okta、Keycloak などの OIDC 準拠のアイデンティティプロバイダー(IdP)に委譲します。
採用するメリット
- 既存のシングルサインオン(SSO)環境をそのまま活用できるため、パスワード情報をコードベースに含めずに済む。
課題
- IdP を選定・構築し、アプリごとに連携設定を行う必要がある。
- IdP によってロール情報の扱い、SAML ブリッジ、多テナント対応などの機能に差異が大きく、複数プロジェクトでの一貫性を保ちにくい。
2. Streamlit Authenticator
概要
コミュニティ提供のパッケージで、数行のコードと YAML ファイルを用意するだけで、ユーザー名/パスワード認証を Streamlit アプリに組み込めます。
採用するメリット
- 外部サービスが不要。社内ハッカソンやインターネット非公開の PoC(概念実証)に最適。
課題
- SSO、ソーシャルログイン、SAML 連携は不可。
- パスワードリセット、プロフィール編集、監査ログなどを自前で実装し、ユーザー追加・削除のたびにデプロイが必要。
- YAML ファイルの管理が、ユーザー数が増えると煩雑になる。
3. Squadbase
概要
Streamlit、Next.js、Ollama などの内部向け AI/データアプリに特化したデプロイプラットフォームです。Git リポジトリを接続すると、Squadbase がビルド・ホスティングし、独自の認証レイヤーで URL を保護します。
採用するメリット
- コード変更不要で認証と SSO を標準提供。
- SDK 経由で参照できるプロジェクト単位のロール管理と、「誰がデプロイできるか」とは分離されたプラットフォームロール。
- ランタイムログやユーザー単位のアナリティクスを一元的にダッシュボードで確認でき、本番運用がスムーズに。
課題
- Vercel や Netlify のような外部サービスと同様に、価格、リージョン対応、ベンダーフィットといった点を評価する必要がある。
選定のチートシート
状況 | おすすめ |
---|---|
既に Okta/Azure AD 等の IdP を運用していて、基本的なゲート機能だけで足りる | OIDC |
ハッカソンや社内デモ。運用は気にしないからとにかく機能があればいい | Streamlit Authenticator |
複数の内部アプリを運用し、ロールベース制御やログ・分析が必要で、最小工数で DevOps を実現したい | Squadbase |
さらに詳しく&コードサンプル
完全版では以下を解説しています。
- 実際のコードイメージ
- 環境変数を活用したポータブルなデプロイ方法
- Squadbase が内部でどのようにロール管理やアナリティクスを連携しているか
- セキュリティチーム向けに説得力あるメリット・デメリット比較マトリクス
👉 完全ガイドはこちら:
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