Avastがブラウザ表示を妨げていた件の調査と対処まとめ
現状の確認
「Avast」や「ウイルスバスター(Trend Micro)」のような常駐型セキュリティソフトは、通信の暗号化チェック(HTTPSスキャン)やスクリプト監視を行うため、ブラウザとの相性によってページの一部がブロックされることがあります。
想定される原因
- HTTPS通信をAvastが中間証明書で復号して再暗号化している
- JavaScriptファイルや広告スクリプトを「怪しい挙動」と誤認して遮断
- Avastの「ウェブシールド」や「HTTPSスキャン」機能がブラウザ側と競合
- Avastがブラウザ拡張(プラグイン)として動作している場合の干渉
これらが原因になると、特定のサイトだけ遅くなったり、画像・CSSが読み込まれないこともあります。
どんなセキュリティソフトが動いているのか確認

「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」を開くと、「Avast Antivirus」と「ウイルスバスター クラウド(Trend Micro)」の両方が同時に有効になっていました。
この状態の問題点
-
通信の二重監視によるブラウザの不具合
両方がHTTPS通信をスキャンしていると、Webページの読み込みが途中で止まったり、CSSやスクリプトがブロックされたりします。 -
パフォーマンスの低下
ページ表示が遅くなる・CPU使用率が高くなるなどの副作用が起こります。 -
誤検知の増加
一方のソフトがもう一方の通信を「疑わしい挙動」と判断することもあります。
Avastを一時停止して検証
パソコンの右下「^」からAvastアイコンを右クリック → 「シールド制御」 → 「10分間無効化」を選択。
その状態でブラウザを操作すると、ページがスムーズに表示され、明らかに軽くなりました。
この結果から、Avastがブラウザ表示を妨げていたと考えられます。
Avastを削除する前にウイルスバスターの動作確認
セキュリティを切り替える前に、もう一方の「ウイルスバスター」がしっかり稼働しているか確認します。
これが無効だと、ウイルス感染のリスクが高まります。
スタートメニューから確認
- スタートボタンを押す
- 「ウイルスバスター クラウド」と入力
- アプリを起動
表示が「コンピュータは安全です」または「保護されています」なら稼働中です。
期限の確認
- 右下の赤い盾アイコンを右クリック
- 「登録情報の確認」を選択
- ブラウザで「My Trend Micro」が開く
- ログイン後に有効期限が表示される
→ 有効期限が2028年3月31日までであることを確認できました。
Avastを完全に削除する手順
- アンインストールユーティリティをダウンロード
- ファイルを右クリックして「管理者として実行」
- 「セーフモードで実行しますか?」→「はい」
- セーフモードで再起動後、「削除」ボタンをクリック
- 完了後に再起動するとAvastが完全に削除されます
削除後に「Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止」を確認すると、Avastが消え、「ウイルスバスター クラウド」のみが有効になっていました。
Avastがブラウザ表示を妨げる仕組み
ブラウザのページが急に重くなったり、CSSが崩れたり、HTTPSエラーが頻発する。
その原因は、セキュリティソフトの「通信監視機能」が関係している場合があります。
1. HTTPSスキャンによる“中間介在”
Avastは暗号化通信(HTTPS)を検査するため、
ブラウザとWebサーバーの間に中間の検査ポイントを設けます。
流れは次の通りです:
- ブラウザがサイトに接続
- Avastが通信を受け取って復号
- ウイルスや不審なコードをチェック
- 問題がなければ再暗号化してブラウザへ返す
これは「SSLインターセプト」と呼ばれる仕組み。
ただし、証明書の整合性や暗号化方式の違いが原因で、
ブラウザ側が「証明書エラー」や「接続拒否」を起こすことがあります。
2. JavaScriptやCSSの誤検知
Avastは動的スクリプトをリアルタイムで解析するため、
ReactやVueなどのSPA(シングルページアプリケーション)では、
正当な動作を「危険な挙動」と誤判定することがあります。
その結果:
- 一部スクリプトが読み込まれない
- UIが崩れる
- ページ読み込みが止まる
といった症状が発生します。
3. システムリソース干渉
Avastはネットワーク層だけでなく、
ブラウザのキャッシュやメモリもスキャン対象にします。
これにより「読み込んだファイルが再スキャンされて再読み込みされる」
というループが発生し、表示が極端に遅くなることもあります。
4. ウイルスバスターでは起こりにくい理由
ウイルスバスターもHTTPSスキャン機能を持っていますが、
Trend Microはクラウド側で検査を完結させる構造を取っています。
ブラウザ内部の通信に直接フックしないため、
描画への干渉が少なく、パフォーマンスも安定しています。
Avastはローカルで直接通信をフックする方式のため、
速度・安定性のトレードオフが発生しやすいと言えます。
5. 結論:Avastは“過保護”が裏目に出た
Avastがブラウザを妨げたのは、
セキュリティを強化するための「過保護」な仕組みが原因でした。
安全性を高める意図は正しいものの、
実際にはブラウザやWebアプリの挙動を阻害してしまうことがある。
もしページ表示が重い・エラーが多いなどの症状がある場合は、
Avastを一時停止して確認し、改善すれば設定調整または削除を検討するとよいでしょう。
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