【200記事達成】 ブログという万能調味料を知ってほしい。素材の良さが引き立つ。
最初に
みなさんブログを書いていますか?私は30歳から本格的に始めた(主に)技術ブログが200本目を迎えました。
Zennの投稿で(この記事を含めて)96本。

前職の会社ブログで104本執筆しています。

私がこれまでブログを書いてきたのは、 ブログがどんなアウトプットに合わせても相性抜群。双方の良さを引き出しているから。 なのですが、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれないので、今回記事を書いてみました。
私のキャリアの変遷から見るブログの変化
以下のように、私のキャリアの変遷とともにブログの内容も変化してきました。
ただし、どんな内容にせよ実は「私はこういうことがしたいです。そのためにすでにこのような活動・アウトプットをしています」という姿勢が根底にあることにこの記事を整理しながら気づきました。
ブログを通して、多少なりとも 「こいつなら職種未経験でも、今後もキャッチアップしてくれそうだな」という雰囲気に繋がってくれていると思います。
2021年1月 ~ 2021年9月
この頃は主にZennで活動しています。
バックエンド側の開発エンジニアとして働いていましたが、Go言語など業務では触れない言語も使ってみたいな。という気持ちがありました。

nvimなどを触り始めたのもこの頃で、「開発に使う道具」などの知見を発信し始めました。
2021年10月 ~ 2023年3月
この頃はDevOps的な考えや、AWS・Terraformに関する記事などが増えていきました。

- 面白そうなことをしているクラスメソッドという会社に入社してみたいな
- そのためにAWSの知識は必須だし、ブログを書く人だという説得力もあった方がいいだろう
- それを抜きにしても、バックエンド側のエンジニアとしてAWSなどの基盤を理解しておけば任せてもらえる範囲が広がりそうだな
といったモチベーションがあったと思います。
その後、クラスメソッドに入社した後も、社用のブログに投稿しています。(ただ競技プログラミングのコンテストに参加しただけの記録もすべてアウトプットしていますね)

2023年4月 ~ 2024年4月
この辺りから開発に関する記事や、ソフトウェアテストに関する記事を書くようになりました。

この頃からお客様に基盤側だけでなく、開発側の知見についてアドバイスをさせていただくようになりましたが、その中でもテストの重要性について身に染みていました。
- AWS・開発の知識に加えて、私がテストやQAの知見を得ることで機能面・非機能面双方で組織に役に立てるのでは?
- 難易度が高いテスト自動化基盤の作成など、さらっと手を動かせる人がテスト側にいることってすごくワクワクするのでは?
などと考えていました。
その後、2024年7月に今の会社のマネーフォワードにSDET(Software Development Engineer in Test)として入社することになりました。
2024年8月以降
ここからはSDETとして、テストやQAの知見を深めながらも、開発側の知見も活かしていくことを意識しています。
よく見ると入社2ヶ月目ですでに、社内で利用されていたOSS(パブリックアーカイブ済み)の続編版を作成するなど、OSS関連の活動にも取り組んでいます。
その後も狙ったわけではないですが、「これができればテスト設計の工数を大幅に削減できるぞ」とワクワクしたものについてOSSを作成したりしています。
実際にブログを食材と合わせてみた
実際に私がブログと合わせてきた食材をご紹介します。どれも非常に美味しかったです。
ブログ X 登壇
ブログを書いたことを、さらに口頭で登壇することで一部の界隈で認知されるようになります。正直私の登壇は下手ですが、ブログと登壇を通じて「なんかこの棒人間のアイコン見たことあるな」という感覚を持ってもらえるようになります。
この辺りのブログなんかは、まさに「ブログで書いたことを口頭で再生産し、さらにそれをブログに書く」という完全なリサイクルを達成しています。
ブログ X 資格試験
ともすれば「資格なんて意味のない」なんて言われることもありますが、個人的に私は資格試験とブログでキャリアを得てきたようなものです。
例えばISTQBやJSTQBの資格試験を取得しながら、ブログや登壇にて実際にて試験から学んだことでブログを書くことで、未経験の領域に対するアピールポイントにしていました。現在もSDETというポジションで働けているのも、資格試験を通じて得た知識を活かしているからだと考えています。
さて、この辺りは資格試験の情報発信目的です。
そしてその資格試験を通じて得た知識や生じた疑問を解消する取り組みをしていますね。
ブログ X OSS活動
実際はREADMEの修正のようなところから始めましたが、OSS活動とブログの相性も抜群です。日本語で「なぜこのOSSを作ったのか」「誰のために使って欲しいのか」「このチームで使うと、こうなるんだよ」というメッセージをより明確に発信することができます。
こちらは前職のクラスメソッドという会社で大量のブログを執筆する人に向けて作ったOSSを紹介しています。
また、この辺りは私の会社のQAのペインを解消するためにMCPサーバーを作成して、ブログにてその知見を発信しています。
ブログ X イベント参加
イベントを作るのは運営ですが、参加者も大いにイベントを盛り上げることができます。例えばこのブログは、「誰よりも早く」「イベントに感謝を伝えよう」「このイベントの良さを伝えよう」という意味で、記載しています。
余談ですが、私は前職の一部の同僚から「イベントの参加ブログは3時間後じゃもう遅い」という強火の教えを受けて育ちました。さすがにそれは守れてないですが「できればその日の深夜。無理でも翌日」というスピード感で、運営や登壇者に感謝の気持ちを伝えようとしています。
生活リズムが乱れます。
ブログを書くためのマインドセット
皆さんそうですが、私もあまり時間が無い中でブログを書くために意識していることがあります。
絶対にアウトプットしてやるからな という意識
例えば会社で何らかの意味がわからないエラーに遭遇したり、疑問が生じた時には「これどうすればブログになるかな」と考えています。
以下のブログは最近会社の業務で実際に困ったことでして、仕事中には色々調べる時間がなかったのですが、休日に理解したことをブログにまとめたものです。
さすがに会社の内部事情すぎる内容はそのままブログにするわけにはいかないので、「どこまでだったら発表できるかな」などと考えながら、情報を整理しています。
以前はブログネタを GitHub Projects で管理していたのですが、それすらも面倒になり Obsidian などでマークダウン形式で軽くまとめるようになりました。
早さとパッションが9割、記事によって誠実性を優先する
私は文章を書く訓練もしていませんし、図解などは非常に苦手です。この辺りができる人は本当にすごいと思います。
そのため、「とにかく早く、飽きる前に、嫌になる前に書き切る」という気持ちを9割でクオリティなどはそこまで気にせずに書いています。「こんなもん書いて誰が見るんだろう」という気持ちになる時もありますが、別にいいんです。「インプットを放置せずにアウトプットした」というだけでも十分に価値があります。
自分が困ったことは世界中で1人くらい同じことで困っている人がきっといます。どんなにニッチな改善でもアウトプットするだけで偉いのです。
一方で、記事によっては誠実性をスピードよりも優先する必要があります。以下の記事は「この勉強法が全ての人に合うわけではない」「英語学習は個人のベースや得意・不得意に影響される」という内容をしつこく書いています。
英語やAIなどの興味関心を持つ人が多いワードを使うときこそ、「生存バイアスがひどいブログじゃないか」と思われることで、会社のマイナスブランディングに直結することをできるだけ防ぐという意識を持っています。
以前私もバズ狙いで主語の大きい記事を書いてしまったので、その反省を活かしています。
ブログの悪影響
ここまでブログの良い面ばかりを語ってきましたが、ブログには明確に副作用があります。
ブログを書き始めると
- 書かなきゃ
- エンジニアとして成長しなきゃ
- 成長している証跡を残さないと
などというプレッシャーを感じ始めました。周囲から「アウトプットする人だ」と認識されているから休めない。などと禁断症状が出てきたら要注意です。
ブログはあくまでブログです。それ以外でもそれ以下でもないです。あなたの心身が辛いとき、悩んでいるときなどは無理に書かなくて良いと思います。
私も平気で半年以上ブログを書く本数が減ることがあります。最近だとグローバル化推進中の会社に英語も喋れないくせに入社したため、本腰を入れて英語学習に力を入れる必要がありました。他にも育児やその他の都合で、時間や精神の余裕がない時もあるでしょう。そういう時は書かないで良いと思います。
私自身、妻や多くの人に助けられていたとはいえ、特に2人目の子どもが小さい時には今思えばとてつもなくイライラしながらブログを書いていたように思います。
無理に書くブログはお肌にもよくありません。心技体が充実している時にこそ、メタボに効く良いブログを書くことができると私は確信しています。
(そもそも書くことが好きすぎる人や、書くことが歯磨きのような習慣になっている人はいます)
最後に
私は30歳から本格的にブログを書き始めて大体5年くらいで200記事を書くことができました。
一方で自分が辛いときには明確に休んでいましたし、逆にちょっと時間がある時には「私はこういう人間です。私がいればこういうことができます」や「今はこういう感じだけど、絶対に勉強もアウトプットもしますよ」という雰囲気を出してきました。
ブログは基本的に「書きたければ書く」でいいと思いますが、個人的にはまだ書きたいですし、やっぱりアウトプットが私を救ってきてくれているので、今後も続けたいと思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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