「エンジニアの持続的成長37のヒント」を読んだ感想など
こんにちは、もっちーです。
今回は読書感想文を書いていきます。
株式会社テクノプロで採用部長をやっている阪上誠さんの「エンジニア 持続的成長37のヒント」を読んでみました。
この本では、以下の5つを意識することが大切だと解説されています。
- 学び仲間を作る
- 斜め上に挑戦する
- エンジニアこそ顧客の声を聞く
- 食わず嫌いせず先端テクノロジーを学ぶ
- ハード&ソフトに強いエンジニアを目指す
それぞれの具体的な方法について、実際にエンジニア採用をしながら気づいたことが、分かりやすく書かれていました。
それでは勉強になったと感じた部分を、今の自分の状況と照らし合わせながら見ていこうと思います。
中堅(30代以上)になったら新しい知識を取り入れることが大切
若手(20代)ならば、頑張って働くだけでもスキルが身について評価される。
ただ実践を積んで成長したあとでは、普通の開発で身につく学びが小さくなってくる。
そのため意識的に新しいジャンルに触れる機会を増やすことが大切。
たとえば
- 研修やセミナー
- 技術的な交流会
- 異なる業界との交流
などなど、とにかく外の世界に出ていくことが大切(たしかに自分には足りない)
去年の8月頃からスキルを上げる目的で個人開発を始めたら、一気にエンジニアリングに関する理解が深まった気がする
エンジニア関連の新しい知識も大切だけど、もっと幅広いジャンルのことも知りたいと思うようになりました。
今は東京の街にすごく興味がある(それで散歩アプリを作り始めてる)
同じ業界・同じ環境の中にいると、自分の価値に気づくことはできない
大切なのは「今の環境が自分にふさわしいかどうか」を考えることです。
閉じられた場所で大活躍するスキルがあっても、それが外の世界では役に立たない可能性も高いです。
それで同じ場所に居続けることで、自分のスキルがどの程度のレベルなのかも把握できなくなります(今いる場所では活躍できているので)
いわゆる自分のスキルを客観的に見れるようにするためにも、今の場所から離れた状態で、自分自身と見つめ合う必要があります。
まぁこれが難しいことだから、思い通りの人生にならないんですけどね…笑
まとめると「今いる場所では見えないことがたくさんある」という意味だと思います。
まさに「井の中の蛙大海を知らず」という言葉がぴったりですね。
新しい技術が出てくる未来を前向きに考えるようにする
この本では「新しい技術に触れられる = エンジニアの醍醐味」だと書かれていました。
最近だとChatGPTなどの生成AIが一気に普及したことで、「単純な仕事はAIに取って代わる」可能性があると言われるようになりました。
エンジニアは技術職だから大丈夫…!と思っていたのも束の間、ここ1〜2年で生成AIのレベルが高くなり、そこまで難しくない開発ならAIで完結するようになったり。
この事実を見ると自分としては不安な気持ちになってしまいますが、ここで逆にポシディブに捉えることが大切なようです。
たとえば
- 次はどんな技術が出てくるのか
- その後はどのようなスキルが必要とされるのか
- 今の自分のスキルと新しい技術で何ができるのか
みたいに新しい技術のおかげで、どのような世界を体験できるのが想像することが大切です。
ネガティブで不安な気持ちになりがちの自分には難しそう…だと感じました。
何かしら楽しめることを見つけるのが大切なのかもしれません。
まずは小さなことから挑戦していって、自分ができそうなこと・楽しそうだと感じることを増やしていこうと思います。
日本の企業は人材教育にかけるコストが少ない(20年前や外国と比べて)
本の中には具体的なグラフが貼られていて、その内容を少しだけ書き出してみると
- アメリカやフランスの1/10
- 1990年代の1/5(日本で比べて)
このように企業が社員のスキルアップにかけているコストは、外国や昔の日本と比べて悪い方向に進んでいることが分かります…。
つまり「会社の今後に期待しておけば自分のスキルが向上する」みたいな考えは、ほとんどの場合で期待を裏切られてしまいます。
「弊社ではリスキリングが〜」などの文章もよく見かけますが、実際にデータを確認した感じではあまり積極的ではないのかもしれません。
情報が多すぎることで、何も選ばずにいつもと変わらない選択をすることが増える
これは心理学や行動経済学でも有名な「ジャムの理論」だと思います。
たとえば自分の場合は個人開発の技術選定に悩むことが多いです。
- 言語を何にするか
- ORMはどれにするか
- デプロイ先をどうするか
などなど、、エンジニアのまわりには技術が多すぎるので、どれを使えば良いのか分からなくて混乱したり。
このような状態になると結局いつもと同じ方法(慣れている方法)を選んでしまったり…。
そうして新しいことを学ぶチャンスを逃してしまうんですよね
慣れてることから少し離れてみることも大切かもしれません(いわゆるコンフォート・ゾーンを出るということだと思います)
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