IT未経験中途入社の僕がAWSの虜になるまで②

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前回の
IT未経験中途入社の僕がAWSの虜になるまで①
では、初めてAWSを触り、2か月で本番環境構築をしてきた中での体験を書きました。
今回は環境構築後、保守運用チームが発足するところから始めたいと思います。

目次

今回は5~9の内容です。

  1. AWSを触るきっかけ
  2. 初めてのAWS
  3. AWSの基礎を勉強
  4. AWS業務始まる
  5. AWS保守運用チーム発足
  6. もっとAWSを知りたい!
  7. 夢ができた
  8. 過去、今、これから
  9. 最後に

5. AWS保守運用チーム発足

本番環境を構築してサービスが稼働した後すぐに、社内のAWS業務に関する保守運用チームが発足しました。と言っても実働部隊は僕ともう1人だけで、もう1人の方もAWSの経験はなかったので保守運用も0からのスタートでした。

サービス開始1か月で問題が・・・

サービス稼働後に運用面で色々と問題が出てきました。主に以下の2つです。

  • 運用レポートを提出する必要があるが誰もタッチしていない
  • サービスのアップデートのためのリリース手順が複雑

運用レポートの作成

誰もタッチしていなかったというよりは、みんな忘れていました。当時営業から「レポートってどうなってるの」と言われて、みんな
「あ!?忘れてた!!」
というかんじでした。

とりあえず間に合わせのレポートとして、EC2の基本モニタリングでCloudWatchに送られるメトリクスをコンソールから手動で取得してエクセルに貼り付けてグラフ化して~という超マニュアル作業を行っていました。
今にして思えばこのめんどくさいこと極まりない作業が僕の「自動化」への目覚めでした。

「こんなめんどくさいこと毎回やってられるか!!」
と思った僕は、レポート出力の自動化に取り組みました。
概要だけまとめると、以下の様なかんじです。

  • CloudWatchのコンソールからグラフを画像として取得
  • ALBを使用していたのでログを有効化してAthenaで解析
  • 解析結果をエクセルにグラフとして出力

上記を実行するプログラムをAWS SDKを用いて開発しました。最初はローカルPCでの手動実行でしたが、今はEventBridgeの定期スケジューリングでLambdaを実行する構成にしています。レポートは何もせずとも決まったスケジュールで関係者に送信されるようになっているので、レポート作成の手間はなくなりました。

この頃から「自動化」にとても興味を持ち、面白いと思うようになりました。
ただし、まだこの頃は自分が「AWSが好き」ということには気づいていませんでした。

リリースの自動化

レポート自動化と並行して行っていたのが「リリースの自動化」です。
これもまためんどくさい手順で、コンソール上でいろんな画面を行ったり来たり、いろんな場所をポチポチクリックしたりというかんじでした。
これを解決したのはCloudFormationでした。

CloudFormationというと、主にAWSでの環境構築を自動化するためのサービスですが、やろうと思えばほとんどのサービスのコンソールと同じことができると思っています。
これを使って、ダウンタイムのないリリースを実現することができました。詳細は業務に関わるので詳しく書けませんが、Auto Scalingグループを置換するという方法で実現しました。

当時はCloudFormationのドキュメントとにらめっこしながら
テンプレート作成 → エラー → 修正 → エラー・・・
を何十回も繰り返していました。
当時の自分に教えたいことがあります。
「former2」っていう便利なサイトがあるよ!
詳しくは以下をご覧下さい。
知らなかった事を後悔した。既存のリソースからCloudFormationのテンプレート生成 Former2 の紹介 #reinvent 2019 | DevelopersIO

これを使えばCloudFormationでのテンプレートの作成効率が格段に上がります。今はこれなしで生きていけなくなりました。(笑)

こんなかんじでレポート出力の自動化とリリースの自動化というタスクをこなしているうちに、もっともっと自動化できることがあるし、自動化したい思うようになりました。

6. もっとAWSを知りたい!

チーム発足当初のドタバタも落ち着き、AWSの業務が日常になってきた頃、僕はAWSにも認定試験があることを知りました。社内でまだ誰も取得していない状況でしたが、今後の業務に生かせると思い受験を決めました。

クラウドプラクティショナー(CLF)

最初に受験したのはクラウドプラクティショナー(略称CLF)でした。
AWS認定の最も基本的な認定で、エンジニアだけでなく営業職や経営者層でも取得が広がっているようです。詳しくは以下の公式サイトをご覧下さい。
AWS 認定 クラウドプラクティショナー

結果的に勉強期間約1か月で1発合格することができたので、勉強方法も記載しておきます。

公式トレーニング

AWSが提供している以下の公式トレーニング動画を視聴しました。
AWS Cloud Practitioner Essentials (Second Edition) (Japanese)

AWSとは何か、AWSの考え方、基本的なサービスの説明など、AWSを利用するにあたって基本的な内容が約6時間の動画に詰まっています。日本語字幕での視聴でしたが、十分理解できました。無料なのでおススメです!

書籍

書籍も読んでおこと思い、以下の対策本をkindleで購入しました。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

基本的なサービスの内容や簡単な模試もついているので、理解度チェックに使っていました。AWSを触っていたけど実は知らなかったことがたくさんあったので、読んで正解だったと思っています。

Udemy

以下の講座を受講しました。
この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問) | Udemy

「受講」と言っても模試を解くだけなので、動画で説明やハンズオンがあるわけではありません。ただ、公式の模試や書籍の模試では問題数が少ないので、CLFに限らずUdemyの模試を利用している方は多いようです。
本番試験と同じような形式と時間で問題を解いていくので、本番に慣れるという意味でもよいと思います。解説もついていますが、気になったことは実際に自分で触ってみたり調べることでより理解度が増します。

僕はこの講座で90%前後を取れるようになってから本試験の受験を決めました。

本番

AWS試験規約により、問題内容等の詳細については触れることができないので、個人の感想を述べたいと思います。
「難しかったです。」

1000点満点中700点以上で合格なのですが、得点自体は869点とそこそこでした。ですが、手ごたえとしては落ちてもおかしくないぐらいの難しさに感じました。
どう難しいかは実際に受けて頂くか、他の方の体験記などから想像して頂くしかありませんが、基本の内容だからと油断するとつまづくかもしれません。

ちなみに僕が受けることにはオンライン対応かつ日本語対応済みだったので、自宅受験にしました。オンラインでの受験にもいくつか注意事項があるので、受験予約の際はしっかりとご確認下さい。

あれ?AWSって楽しいんじゃない?

CLFを勉強する過程で、ふと気づきました。
そうです。楽しいんです!
勉強すればするほど、
「もっとこうできるじゃん!」
「このサービスとか機能すぐ使えるじゃん!」
というのがどんどん出てきて、業務でもどんどん提案できるようになりました。

自分が見てきたAWSの世界はほんの一部でしかなかったんです。
AWSという世界には本当に多くのサービスや機能があり、それらを使えば何でもできるんじゃないかって思えるぐらいです。

余談ですが、実は僕はAWSに出会うまで
「本当に面白いからもっと知りたい」
と思うものがありませんでした。
前職にも正直なんとなく就いて、何となく仕事していたので楽しいとか、その仕事で必要な知識についてもっと勉強したいと思えませんでした。

そんな僕にとって初めて
「本当に面白いからもっと知りたい」
と思えるのがAWSだと気づきました。
一部のサービスや機能しか使えていない今でも面白いのに、まだ知らない世界があり、その世界もAWSのすさまじいアップデートの速度により広がっていくと思うと、ワクワクしまくりで、語りだすと止まらなくなってしまいます!(笑)

いつの間にか、IT未経験中途入社の僕がAWSの虜になっていました。
CLF受験後はすぐにSAAの勉強も始めて、勉強期間3か月ほどでSAAも一発合格できました。
SAAも基本的にCLFと同じ勉強方法でしたが、分からないサービスを調べる時間はCLFよりも多かったです。その分楽しかったですけどね。

7. 夢ができた

皆さんには実現したい夢はありますか?
少し前の僕に同じ質問をしたら
「ない」
と言っていました。
小さい頃は年相応にサッカー選手とか言ってた気がしますが、10代中盤ぐらいから明確な夢は持っていなかったと思います。
誤解がないように言っておきますが、僕は夢がないことは悪いことではないと思っています。「世間的には夢がある = 良いこと」のようは風潮があると思っていますが、あってもなくてもそれはその人の考え方があるんだから、僕は夢のあるなしは気にしていません。

ただ、僕にとっての夢は実現したい現実的な目標です。
実現に向かうことも楽しい、実現できても楽しい、実現してからも楽しい、そんな目標です。

「AWS認定11冠」
これが僕の夢です。

前の記事の冒頭でも触れましたが、現在Alexaの認定が廃止になったので、AWS認定は12冠ではなく11冠が到達点です。たぶんどんな資格や認定も取ろうと思えば、試験対策にフォーカスすれば取れるのだと思います。それはAWS認定も同じだと思いますが、僕はただ認定を取ることがしたいわけじゃありません。

先述の通り、もっとAWSの世界を知りたいし、その過程も楽しいというのが根底にあります。ただ、やるなら何か自分の知識を客観的に証明できる何かがあると「自称AWSに詳しい人」よりは良いと思うので、証明の手段として認定を取りたいと思っています。

そしてAWSのサービスで世の中を少しでも便利にしたり、困っている人の助けになったり、自分自身の生活も楽にできたら僕は幸せです。

8. 過去、今、これから

そろそろまとめないとやばそうなので、最後にここまでをまとめて振り返り、これからのことを書こうと思います。

過去

1年半までの自分はAWSという単語すら知らない人間でした。
そんな奴が最初は業務指示でAWSの世界に飛び込みました。
でもITの知識もろくになかったので苦しい時期もありました。
そんな状況でも乗り越えられたのは、
「分かる = 楽しい」
と思うことがあったからだと思います。
ほんの些細なことでも「分かる」ことが楽しいとかんじていました。

AWSには独特の表現方法などもありますが、それを1つ1つ調べることで次第にドキュメントでも言ってることが分かるようになる。ドキュメントが分かればよりサービスのことが分かる。サービスのことが分かればもっと視野が広がる、こんなかんじでどんどん世界が広がっていきます。
きっと当時は無意識でしたが、それをかんじていたからこそ投げ出さずに頑張れたんだと思います。あの頃の自分に感謝です。

CLF、SAAを取得し、現在はSOAの取得に向けて勉強しています。今年中にDVAも取得したいと思っています。あわよくば今年度中にSAPまで取れれば最高です。

業務ではすっかり社内のAWS担当になり、依頼が飛んでくることもあればこちらから提案することもたくさんあります。認定に向けて勉強する中で得た知識を業務でも生かせる環境があるので、僕は幸せだと思います。もちろんすべてがうまくいくわけではありませんが、成功しても失敗しても僕にとってはすべて良い勉強、良い経験です。

過去に構築したものも今はよりAWSの推奨(ベストプラクティス)に則って変更したところもたくさんあります。こうやって自分の知識のアップデートと業務での使用を繰り返すことで、より理解が深まり、楽しさも増すことが実感できています。

これから

直近の目標は先述の通りですが、もう少し先にも目を向けています。
今は比較的小さなサービスの範囲でのAWSの利用ですが、AWSの世界は広いです。
なので、もっとAWSの世界に深入りし、もっといろんなサービスを使って提案し、社内でのAWS利用をもっと推進していきたいと思っています。まだまだオンプレにはたくさんのハードがありますし、既存のAWS環境にも改善点があると思っています。

今はまだ小さな運用体制ですが、今後のことを考えて、より大規模にAWSを使うことになった際、チームメンバーを引っ張り、社内のクラウド化も引っ張っていけるようになりたいです。そのためにはAWSの勉強だけでなく、まだまだITに関する勉強も必要です。
でも僕にとってすべての知識はAWSにつながるという感覚なので、もはや何を勉強してもAWSの勉強をしている感覚になるので楽しいです。(笑)

9. 最後に

前回、今回とほぼ自分語りのようになってしまいましたが、最後までご覧頂きありがとうございました。
前回も書きましたが、こんな内容でも少しでも困っている人の参考になれば幸いです。
AWSで困る人を減らし、AWSが大好きな人が1人でも増えれば僕も幸せです!

今後はAWSに関する勉強内容などはZennに投稿していく予定ですので、興味があればご覧頂ければ幸いです。
それでは長々とご覧頂きありがとうございました!
No AWS , No Life!のmn87でした。