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松尾研究所データサイエンスチームの組織文化について

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こんにちは、松尾研究所 データサイエンスチーム(以降:松尾研DSチーム)の人事担当・松井です。
この記事は、松尾研究所 Advent Calendar 2025の記事です。

テックブログとして少し異色かもしれませんが、「技術を支える文化」という視点で、人事から見たデータサイエンスチームのカルチャーを紹介してみようと思います。ポイントは下記です。

  1. 心理的安全性:安心して挑戦できる土台
  2. 学習意欲:技術を広げ、深める習慣
  3. 強いビジョンと一体感:“日本一のDSチーム”を本気で目指す

高性能な汎用モデルが次々に登場し、AGIへ向けた大きな流れが生まれている今、データサイエンティストに求められる価値も日々変わっていると思っています。
私自身、採用人事としてデータサイエンスチームと日々向き合う中で、変革を生み出せる強さのヒントは「組織文化」にあると感じるようになり、このテーマでブログを書くことにしました。

松尾研DSチームは、単なる“雰囲気が良い”組織ではありません。実際に明るくフラットで雰囲気もとてもいい組織ですが、不確実性と難易度の高いAIプロジェクトを前に進めるための、“技術力の土台としてのカルチャー” を持った組織です。

人事という立場で現場と一緒に働く中で感じた “松尾研らしさ” をお伝えします。

1. 心理的安全性:安心して挑戦できる土台

松尾研DSチームを見ていて一番驚いたのは、職位(マネージャー、リーダー、PM、DS)に関係なく率直に意見が交わせることです。

たとえば、マネージャーが立てた方針に対して、DSメンバーが「それは中途半端です、もっと●●では?」と率直に返す。
プロジェクト報告会では、鋭いツッコミや建設的な意見が次々に飛ぶ。
こうしたやり取りは日常です。

私たちが向き合うクライアントの課題は、組織文化・制度・業務フロー・人の感情・現場力などが複雑に絡み合う「個別性の塊」です。そんな汎用AIだけでは扱えない文脈の複雑さに向き合うためには、曖昧さをそのままにせず、互いの意見をぶつけ合える環境が不可欠です。

さらに、マネージャー、リーダー、PM、DSが相互に背中を預け合う強固な信頼関係もあります。
「自由に任せてくれる。でも必要なときは必ず一緒に矢面に立ってくれる」という声は、よくメンバーの皆さんから聞きます。

このように、価値を出し続けるために必要な“安心して挑戦できる土台”があることは、個人としてもチームとしても強くなるための大きな要素になっていると思っています。
そして、“安心して挑戦できる土台”があるからこそ、次に紹介する「学び続ける文化」が自然に生まれています。

2. 学習意欲:技術を広げ、深める習慣

毎月開催されるLT会では、新しいLLMツールの検証、世界モデルの再現、MLOps改善の実験など、メンバーが自主的に探究したものを共有しています。
それ以外にも、Slackでの技術共有は毎日のように行われており、知識が自然と循環しています。
かつ、それを社内だけでなく、テックブログ・Xでも発信する文化が根付いていることが特徴です。

直近、特に象徴的だったことが、GPT-5.1がリリースされた当日に、GPT-5.1の各パーソナリティの応答を比較してみたという記事を即日公開したこと。

「学ぶ→試す→発信する」のサイクルが高速で回っているため、チーム全体の学習曲線が自然と上がり続けています。

3. 強いビジョンと一体感:“日本一のDSチーム”を本気で目指す

松尾研DSチームには、「どんな問いが来ても解決できる、日本一のDSチームになる」という強い意志があります。
この志があるため、前例のない未知への課題にも挑戦し、産業界をリードするユースケースを創出する案件に取り組むことができています。

また、SlackやNotionでのナレッジ共有や毎月のオフラインロングMtgでの議論、日々のメンバーとの活発な1on1など、誰も孤立しない“透明性”を担保する仕組みがつくられているため、難しい案件でもチームで突破する文化が根付いています。

最後に

私が日々チームと関わる中で強く感じているのは、松尾研のカルチャーは、高い価値を出し続けるための“技術そのもの”だということです。

AIがいくら進化しても、未知へ踏み込む勇気、抽象と具体を往復する思考、深い変革をつくりにいく姿勢は、人にしかできないと思っています。

これからも、個としてもチームとしても強いこの文化を守り、育て、一緒に強い組織をつくっていきたいと思っています。

このブログが、松尾研DSチームを知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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