プログラマと片頭痛

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割とプログラマに頭痛の悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
眼精疲労は頭痛の原因になりますからね。私もそうです。

最初は市販薬で対処してきましたが、そのうちなかなか効かなくなり、頭痛外来を受診するようになりました。

ここでは、私の経験から得た片頭痛に関するお話を共有していきたいと思います。
片頭痛には個人差があり、全ての片頭痛が今からお話しすることに当てはまるわけではありませんが、少しでも多くの方の参考になれば幸いです。

頭痛の種類

よく耳にする代表格は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の三つかなと思います。

ここでは主に片頭痛についてお話ししていきますが、簡単にそれぞれの症例を挙げますと、片頭痛は片側を中心に脈打つような痛みで、脳内の血管が拡張し周りの神経が刺激されることによって引き起こされると言われています(諸説あります)。

緊張型頭痛は締め付けられるような痛みで、文字通り、首や肩などの筋肉が緊張することによって引き起こされます。

群発頭痛は自殺頭痛という別名もあるぐらい、のたうち回って死にたくなるほど辛い痛みを伴うらしいです。サカナクションの山口一郎さんが最近群発頭痛持ちであることを告白して話題にもなっていました。

片頭痛とは

先ほども言いましたが、こいつは片側を中心に脈打つように痛みます。
酷いときは、両側や後頭部も痛みます。吐き気を伴うこともあります。

トリガーは人それぞれで、気圧の変化、寒暖差、ストレス、眼精疲労、光、音、食事、飲酒、生理、寝過ぎ寝不足、肩こり、など様々です。
私の場合は、気圧の変化、眼精疲労、飲酒、肩こりがきっかけとなることが多い気がします。

メカニズムはまだはっきりとは解明されていません。
有力なのは脳内の血管の拡張によって周りの神経が刺激されて痛みが生じるという説ですが、これは諸説あります。

私は、頭痛発作時にトリプタン製剤という脳内の血管収縮作用がある薬を飲むことで痛みを抑えることができているので、血管の拡張が一因であることは間違いないんじゃないですかね。

片頭痛との出会いから戯れまで

出会い

私がまだ幼稚園に通っていた頃だったと思うのですが、自家中毒(アセトン血性嘔吐症)という病気になりました。
激しく嘔吐を繰り返し、夜間に親にかつがれ救急外来を受診しました。今でもはっきり覚えているのが嘔吐物が真っ白だったことです(汚くて申し訳ありません)。

この自家中毒という病気は片頭痛予備軍とも言われていて、私の場合はもうこの時点で片頭痛持ちのスタートを切っていたみたいです。

自家中毒の発症はこの時だけで以降は全く縁がなく、頭痛が発症するのもそれからまだだいぶ後(成人後)のことです。

発症と自己診断

風邪以外で初めて頭痛に見舞われた時、当時肩こりが酷かったこともあったので、肩の筋肉が緊張しているだろうから私は緊張型頭痛なんだと自己診断していました。

緊張型頭痛には患部を温めて筋肉の緊張を緩和してあげることが良いと聞いていたので、シャワーを浴びたり蒸しタオルを患部に当てたりなどして対処していました。
しかしながらこれらの対処法は片頭痛にとってはNGで、患部を温めることによってより血管が拡張してしまうので症状は悪化します。

この時の私は盲目的に緊張型頭痛であると信じ切っていたのでひたすら温めました。
結果、頭痛はひどくなる一方でしたが、バファリンやロキソニンなどのお薬を使うことによってなんとか治めていました。

頭痛外来

思い当たる方も多いかと思いますが、私の場合、市販薬を常用することによって次第に鎮痛の効果が薄くなっていきました。
頭痛の症状も繰り返すたびに酷くなっていったので、このままではいかんと頭痛外来を受診するようになりました。そこで初めて片頭痛と診断され、片頭痛と向き合うことになります。

頭痛外来といっても対応は病院よって様々で、自分に合った病院を見つけるまでは結構苦労しました。
苦労した中で一番衝撃的だったのは、受診時に私から「普段日常でどんなことに気をつけたら良いですか?」と質問すると、「私は頭痛になったことがないので分かりません」と返されたことです。
開いた口が塞がらなくなるとはまさにこういうときのことを言うのですね。

私はいくつか回ってやっと信頼できる病院に巡り会うことができました。運次第ですが、ここは根気が必要かもしれません。

片頭痛と診断されると、ロキソニンなどの鎮痛剤ではなくトリプタン製剤というお薬を処方されます。

これは前でも少し触れましたが、脳内の血管収縮に関わる神経伝達物質の一つであるセロトニン受容体に作用し、血管収縮作用や抗炎症作用があります。よって、片頭痛以外の痛みには効きません。逆にこれを飲んで頭痛が和らぐ場合は、緊張型頭痛ではなく片頭痛であるとも言えます。

バファリンやロキソニンなどの薬との決定的な違いは、トリプタン製剤は根本的な原因である血管の拡張を抑えて痛みを取り除いているのに対し、バファリンなどは痛みをごまかして症状を緩和させているところです。つまり、バファリンなどでは、痛みは和らいでも血管は拡張しっぱなしということです。

これは実はとてもまずくて、血管の炎症が慢性化して将来的に脳梗塞などを引き起こす原因にもなります。
特に前兆(閃輝暗点)を伴う片頭痛はリスクが高いらしいです。

主治医曰く、「片頭痛発作時にトリプタン製剤で血管の拡張/炎症を都度抑えることで脳梗塞などのリスクを減らすことができる」とのことです。トリプタン製剤はとても大事みたいですね。

筋膜ストレッチ

最近、頭痛の頻度が減ってきました。

自己分析になりますが、一つだけ新しいことを生活に取り入れたのでこいつのおかげかなと思っています。
私が新たに取り入れたのは筋膜ストレッチというちょっと特殊なストレッチです。NHKのガッテン!の解説が分かりやすいです。
笑っちゃうくらい改善されました。サボるとまた頭痛に見舞われます。

食事

よく言われるのが、チーズ、チョコレートはトリガーになりうる、です。
ただ、チョコレートは無実の可能性があるらしいです。
片頭痛の前兆時に甘いものを食べたくなる人が一定数いるため、そのタイミングで摂取したチョコレートが無実の罪を着せられている可能性があるとのことです。

お酒

醸造酒は蒸留酒より片頭痛になる可能性が高いので要注意とのことです。
醸造酒は、ワイン、日本酒、ビール、などです。どれも大好きです。
蒸留酒は、焼酎、ウイスキー、ウォッカ、ジン、などです。

注意すること

  1. 緊張型頭痛と片頭痛とで対処法が異なります。間違えると逆効果になります。どちらにも肩こり、首のこりが原因となる場合があり、判断に迷って誤った対処をしてしまうことがあります。
  2. バファリンやロキソニンなどのお薬は、痛みはごまかせても血管の拡張には直接作用しません。血管の炎症をより悪化させないためにも医師に相談の上トリプタン製剤を使うことをお勧めします。
  3. 頭痛の原因はこれ以外にもくも膜下出血など一刻を争うものもあり、自己判断は非常にリスクが高いです。

総括すると、疑わしきはとりあえずすぐに病院へ行けってことです。

頭痛を予測して備える

先ほども触れましたが、片頭痛のトリガーとして、気圧の変化、寒暖差、ストレス、眼精疲労、光、音、食事、飲酒、生理、寝過ぎ寝不足、肩こり、などがあります。

主治医曰く、これらのうち一つだけ当てはまったとしても発症することはあまりないらしいです。だいたいが複数当てはまったときに発症するとのことです。

プログラマに眼精疲労はつきものですから、天候の悪化や前日の深酒、寝不足や寝過ぎからのお仕事などは要注意です。
複数当てはまるときは薬の携帯を忘れないように気をつけたほうが良いですね。
あと目が疲れないように適度に休憩を挟むことも大事です。眼精疲労用の目薬なんかも良いかもしれません。

繰り返しますが予防として筋膜ストレッチはお勧めです。

発症したら

薬を飲みましょう。
トリプタン製剤が一番良いですが、ないときはバファリンなどの市販薬で一旦凌ぎましょう。

光は天敵なので、できれば部屋は暗くしたほうが良いです。
薬を飲んでもPCやスマホを見ていると効かないこともありますので要注意です。

カフェインは血管収縮作用があるので片頭痛に有効であると言われています。
コーヒーや緑茶などを飲むのも良いかもしれません。私もよく飲みます。

患部を冷やすのも血管を収縮させる効果があって有効らしいです。
ですが、私は効かないどころか悪化しました。温めても冷やしても悪化します。
主治医曰く、私の場合は発症時の外的刺激がもういろいろとダメらしいです。
なので、人それぞれだと思うのでちょっとでも悪化したら止めてください。

余談

卑弥呼が片頭痛持ちだった説があります。結構ガチで歴史学者が言ってたりします。

気圧の変化もトリガーの代表例なので、天候悪化の前日に痛くなることがよくあります。天気予報より正確なこともあります。

卑弥呼は片頭痛を利用して天候を占っていたのかもしれませんね。