re:Growth 2025 Sapporo 参加レポート - DevOps AgentとLambda新機能、他4選
昨日 re:Growth 2025 札幌 に参加してきたので、視聴セッションについてさっそくまとめました!
セッション
今回、全部で10個のセッションがありました。ここでは、その中でも興味を持った以下のセッションについてまとめようと思います。
- AWS Frontier Agents 最新アップデートとアジャイル開発への導入を考えてみた
- AWS DevOps Agent はオンコールエンジニアに代わるのか?
- AWS Trainium3 をちょっと身近に感じたい
- Lambdaの様々な新機能とユースケース
- 意外とあったSQL Server関連アップデート + Database Savings Plans
- AIでお腹いっぱいのあなたへ〜食後に軽い口当たりのTransform customをどうぞ
AWS Frontier Agents 最新アップデートとアジャイル開発への導入を考えてみた
Frontier Agentsとは?
AWSからリリースされた、自律的でスケーラビリティがあり、人間の介在なしに数時間〜数日間稼働可能 な以下の3つのAgentです。
- Kiro autonomous agent
- AWS Security Agent
- AWS DevOps Agent
現在はPublic Preview版としてus-east-1リージョンで公開されており、無料試用が可能なようです。
本セッションでは、シフトレフトの観点から早期のうちに Security Agent、DevOps Agentを介入させ、品質向上に繋げられるのではないか?という話がありました。
話を聞いた上で、以下のような構成で各サービスをソフトウェア開発ライフサイクル中に取り込むことができそうだと感じました。
- AWS Security Agent:
- 設計、コードレビュー、動的テストと言った幅広い工程に導入し、セキュリティ品質を向上
- AWS Security Agent ではペネトレーションテストも可能とのことなので、動的テストにはこの機能を活用する
- Amazon Inspector:
- 従来通り脆弱性チェックのための静的テストで利用
- AWS DevOps Agent:
- 動的テスト・運用フェーズでの不具合解析に利用
AWS DevOps Agent はオンコールエンジニアに代わるのか?
DevOps Agent
- 常時稼働の自律的なインシデント対応が可能
- AWSを始めとするさまざまなリソースとの連携が可能
- DatadogやDynatrace等のテレメトリー
- GitHubやGitLab等のパイプラインソース
- Slack通知
- Webhook連携
- MCP Serverによる拡張も可能
CloudWatch Investigations vs DevOps Agent
機能的にはほぼ同じだが、外部サービスとの連携可否という点が大きな違い
デモ
本セッションでは、DynamoDBスロットリング障害を例にしたデモがありました。
- CloudWatch Alarmで発報されたアラートをトリガーに、DevOps Agentが自動で調査を開始
- スロットリングが発生しているLambda関数を特定
- GitHubのコミット履歴を遡り、WCUを減らした変更が原因であることを突き止める
- 調査開始から根本原因特定までの全プロセスをSlackの新規スレッドに投稿
今回のデモの場合、根本原因特定まで約6分ととてもスピーディーな解析だったとのことです。
また、デモではIaCでの変更による特定でしたが、手動でRoleを消した場合についても対応可能とのことで、CloudTrailの監査履歴経由での特定もしてくれるとのこと。
AWS Trainium3 をちょっと身近に感じたい
普段サーバーレスサービスしか使わないためEC2はほとんど使わないし、Trainiumなんて機械学習用途なハイスペックインスタンスだから自分にとって全く関係ないものと思っていました。
ですが、本セッションではClaudeCodeの推論がAWSのTrainium上で動いており、Trainium がより低コスト、ハイパフォーマンスになればClaudeCodeの推論性能向上にもつながるだろうという話がありました。
また、生成AIを使い出す前だったので知らなかったのですが、2024年11月22日にAWSとAnthropicの提携拡大の話もあったようです。
タイトル通り、AWS Trainium3がちょっと身近に感じることのできるセッションでした。
Lambdaの様々な新機能とユースケース
Tenant Isolation Mode
- テナント毎に実行環境を分けるというテナント分離要件が必要な場合に使える機能
- ただし、テナント毎にインスタンスが分かれるため、テナント毎にコールドスタートが発生してしまう
Lambda Managed Instances
- Lambdaを実行する環境のインスタンスタイプを選択することが可能になる
- CPU、メモリ、ネットワーク等のリソースに負荷がかかるシステムへの活用ができる
- また、コスト計算が従来の「実行時間+リクエスト数」から「リクエスト数 + EC2利用料 + 管理手数料」となり、このEC2にSavings Plansを適用する事により、コスト最適化ができる可能性もある
Durable Function
- StepFunctionsのようにマルチステップアプリケーションの実行ができるようになる機能
- Azure にも Azure Durable Functionsというものが存在するらしい
- 現状us-east-2のみの対応
- 個人的にLambdaの新機能の中で最も期待している機能のため、us-east-1にも早く対応して欲しい所。
意外とあったSQL Server関連アップデート + Database Savings Plans
RDS for SQL Server Develop Edition
開発用途であれば無償利用可能なDevelop Editionが今回リリースされたようです。
ただし、Multi-AZ不可、Replication不可等、一部機能制限はあるそうです。
Database Savings Plans
以下のデータベースサービスに対しても、コンピューティングサービスと同様に最大割引率35%でSavings Plansの提供が開始されたようです。
- Amazon Aurora
- Amazon RDS
- Amazon DynamoDB
- Amazon ElastiCache
- Amazon DocumentDB
- Amazon Neptune
- Amazon Keyspaces
- Amazon Timestream
- AWS DMS
AIでお腹いっぱいのあなたへ〜食後に軽い口当たりのTransform customをどうぞ
AWS Transform Custom とは
バージョンアップグレード、ランタイム移行、フレームワーク移行、言語翻訳等の作業を自動実行してくれるサービスです。
Managed Transfomation というAWSにより管理された一般的なユースケース向けのものがあり、これを利用する事によりPython 3.9 -> 3.13のようなランタイムバージョンアップのような作業が簡単に実施できるようです。
Python -> Node.js のような異なるランタイムへの変換にもAWS Transform Customが利用できるのだろうか?という所が気になったため、そのうち調査・検証してみたいと思います。
まとめ
re:Growth 2025 札幌での視聴セッションについてまとめました。
LambdaアップデートやDevOps Agent、Database Savings Plans等の業務に絡むアップデートについては事前にDevelopers IOで情報をキャッチアップしていたのですが、今回の勉強会ではそこで見落としていた情報や、そもそも見てすらいなかった情報についてもキャッチアップすることができました!
普段見る内容以外についても知ることができるのはやはりこういった勉強会の醍醐味ですね。
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