🚀

たった5分のバッチ処理に、24時間EC2を動かすのはコストの無駄。EventBridge SchedulerとLambdaで0円にする技

に公開

※本ページはプロモーションが含まれています
【この記事でわかること】

  1. EC2でcronを動かすと、仕事をしていない時間も**毎月約1,500円〜**かかり続ける。
  2. AWS Lambdaなら、1日5分の処理でも実質0円(無料枠内)で済む。
  3. 初心者でもできる、最新のEventBridge Schedulerを使った自動化の仕組み。

はじめに:そのサーバー、23時間55分は何をしてますか?

「毎日深夜1時に、データベースのバックアップを取りたい」 「朝9時に、Slackにおはようメッセージを送りたい」

そんな「ちょっとした定期実行(バッチ処理)」のために、EC2インスタンスを一台立てていませんか? もしそうなら、あなたはとんでもない無駄遣いをしています。

  • 処理時間: 1日たったの5分
  • 稼働時間: 24時間(1,440分)
  • 無駄な時間: 1,435分(99.6%)

これは例えるなら、「1日5分のゴミ出し」をさせるためだけに、月給を払って正社員(EC2)を雇い、24時間オフィスに待機させているのと同じです。 仕事をしていない時間にも給料が発生する。経営者なら「コスト効率が極めて悪い」と叫ぶ案件です。

今日は、この正社員を解雇し、必要な時だけ呼び出せる「超優秀なフリーランス(AWS Lambda)」に切り替えて、コストをほぼ0円にする方法を解説します。

おすすめ書籍

1. コスト比較:月1,500円 vs 0円

まずは衝撃的な価格差を見てみましょう。(※東京リージョン・t3.microの場合の概算)

比較項目 EC2 (t3.micro) AWS Lambda (サーバーレス)
稼働スタイル 常時起動 (24時間) イベント駆動 (動く時だけ)
サーバー代 約 1,100円 / 月 0円 (起動していないので)
ストレージ代 (EBS) 約 400円 / 月 0円 (EBS不要)
合計コスト 約 1,500円 / 月 約 0円 ※

※Lambdaには「毎月40万GB-秒」の無料枠があります。一般的な軽いバッチでは無料枠を使い切ることはまずありません。 たとえ無料枠を超えても、1日5分の処理なら月額 数円〜数十円の世界です。

2. 【図解】EC2 vs Lambda の仕組み

なぜここまで安くなるのか。仕組みの違いを図解しました。

▼ EC2(cron)の場合:ずっと待機している

▼ Lambdaの場合:呼ばれた時だけ現れる

Lambdaは、仕事が終わった瞬間にサーバーごと消滅します。 「待機時間」が存在しないため、待機時間に課金されません。

3. 登場人物は2人だけ

この「0円構成」を作るのに必要なのは、以下の2つのサービスだけです。

  1. AWS Lambda (ラムダ):
  • プログラム(PythonやNode.js)を動かす実行環境。
  • 「処理の中身」を書くところ。
  1. Amazon EventBridge Scheduler (イベントブリッジ スケジューラ):
  • 昔の cron の代わりになるAWSのマネージドサービス。
  • 「いつ実行するか(例: 毎朝9時)」を設定するところ。

以前は EventBridge Rule という機能を使っていましたが、今はより新しく使いやすい Scheduler を使うのがベストプラクティスです。

4. 唯一の弱点:「15分の壁」

「最高じゃん!全部Lambdaにしよう!」 と飛びつく前に、一つだけ知っておくべき制限があります。

Lambdaの最大実行時間は「15分」まで

Lambdaは短距離走の選手です。 「1時間かけて動画をエンコードする」とか「大量のデータを集計する」といった重たい処理には向きません。15分を超えると強制終了(タイムアウト)させられます。

▼ 向いている処理

✅ Slackへの通知

✅ S3にあるファイルのちょっとした加工

✅ DBのバックアップ取得(RDSのAPIを叩くだけなら一瞬)

▼ 向いていない処理

❌ 巨大な動画ファイルの変換

❌ 終わるのに1時間かかる機械学習の計算

あなたのバッチ処理が「数分で終わるもの」なら、迷わずLambdaに移行すべきです。

まとめ:サーバーレスは「節約」の切り札

  • 1日5分の処理にEC2を使うのはコスト効率が極めて悪い。
  • EventBridge Scheduler + Lambda なら、コストはほぼ0円になる。
  • ただし、15分以上かかる処理は苦手。

「サーバー管理(OSのアップデートなど)」からも解放されるので、空いた時間と浮いたお金を、もっとクリエイティブな開発に使いましょう。

📚 サーバーレスを本格的に学ぶための2冊

  1. 「Lambdaで何ができるの?」を知りたい方へ
    「EC2からの移行手順」や「EventBridgeの設定方法」など、実務で使えるサーバーレス運用のパターンが網羅されています。 私が最初にLambdaを触った時、この本の「自動化」の章を読んで実装しました。手元にあると安心感が違います。
    ▼ AWS運用入門 押さえておきたいAWSの基本と運用ノウハウ

https://amzn.to/3O0Yy2c

  1. アーキテクチャの正解を知る
    「なぜEC2ではなくLambdaなのか?」「15分を超える場合はどう設計すればいいのか(Fargateなど)」といった、AWSの設計思想が学べます。 ただ動けばいいだけでなく、「プロとして恥ずかしくない構成」を組みたいなら必読です。
    ▼ 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト - アソシエイト教科書

https://amzn.to/4koRE2N

Discussion