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EC2を消したのに請求が止まらない!初心者が必ず踏む『EBSの亡霊』を見つけて成仏させる方法

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【この記事でわかること】

  1. EC2(サーバー)を削除しても、EBS(データ)は残り続ける設定がある。
  2. 「サーバーは解約したのに、駐車場の料金だけ払い続けている」状態の解消法。
  3. 二度とゴーストを生まないための「作成時のチェックボックス」の正解。

はじめに:「解約したはず」という思い込み

「AWSの勉強が終わったから、EC2インスタンスを『終了(Terminate)』した。これで来月から無料だ!」

そう思っていたのに、翌月の請求書を見て首をかしげることになります。 「Elastic Block Store (EBS) ... $3.50」

「え? サーバーは消したはずなのに、なんで?」 この現象こそが、初心者を苦しめる「EBSの亡霊」です。

これはバグでも詐欺でもなく、「AWSの仕様(サービスの分離)」を理解していない場合に必ず発生する事故です。 この記事では、この亡霊の正体と、正しい成仏(削除)の方法を解説します。

【冒頭コラム】AWSの「課金」で損をしたくない方へ

AWSの料金トラブルの9割は、「知らなかった」が原因です。 これから解説するEBSの仕様やコスト削減のテクニックは、ネットで散発的に調べるより、『AWS運用入門 押さえておきたいAWSの基本と運用ノウハウ』のような体系的な本で「お金のルール」を一通り学んでおくのが、結果的に一番の節約になります。

1. 亡霊の正体:「アパート」と「駐車場」は契約が別

なぜサーバーを消したのに請求が来るのか。 それは、AWSにおいて「サーバー(EC2)」と「ストレージ(EBS)」は、完全に別の商品だからです。

これを「賃貸契約」に例えると一発で理解できます。

  • EC2(サーバー) = アパートの部屋
  • EBS(ストレージ) = 月極駐車場

あなたは「アパートの部屋」を解約(Terminate)しました。これで家賃は発生しません。 しかし、「駐車場の解約」を忘れていませんか?

AWSでは、デフォルトの設定によっては「部屋を解約しても、駐車場は借りっぱなし(データは残す)」という状態になります。 車(サーバー)がないのに、空っぽの駐車場(EBS)に毎月料金を払い続けている。これが「請求が止まらない」原因です。

2. 亡霊(未接続ボリューム)を見つける方法

では、あなたのAWSアカウントに潜んでいる亡霊を探しに行きましょう。 マネジメントコンソールを開いてください。

1.EC2のダッシュボードを開く。
2.左メニューの 「Elastic Block Store」 -> 「ボリューム」 をクリック。

ここにズラリと並んでいるのがEBSボリュームです。 見るべきポイントは、「状態 (State)」の列だけです。

状態 (State) 色 意味 課金
In-use (使用中) 🟢 緑 EC2にくっついて稼働中。 発生中
Available (利用可能) 🔵 青 どこのEC2にも繋がっていない放置状態。 発生中(これが亡霊!)

「Available(利用可能)」。 この言葉に騙されてはいけません。これは「いつでも使えるよ(=空き家だよ)」という意味ですが、置いてあるだけで課金されます。

もし、必要なバックアップデータでないなら、この「Available」になっているボリュームは、ただの消し忘れです。

3. 亡霊を成仏させる(削除手順)

見つけたら、削除は簡単です。

  1. 状態が Available になっているボリュームにチェックを入れる。
  2. 右上の 「アクション」 をクリック。
  3. 「ボリュームの削除」 を選択。
  4. 確認画面で「削除」をクリック。

これで亡霊は成仏しました。来月からの請求は止まります。

4. 二度と亡霊を出さない「終了時に削除」設定

毎回手動で消すのは面倒ですし、絶対に忘れます。 EC2を作る(Launchする)段階で、「EC2を消したら、道連れでEBSも消す」という設定にしておくのがベストプラクティスです。

設定箇所
EC2作成ウィザードの「ストレージを設定」の項目を見てください。 詳細を開くと、以下のチェックボックスがあります。

☑ 終了時に削除 (Delete on termination)

  • チェックあり (Yes): EC2を消すと、EBSも一緒に消える(開発環境におすすめ)。
  • チェックなし (No): EC2を消しても、EBSは残る(大事なデータ用)。

デフォルトでは「ルートボリューム(Cドライブ)」はチェックが入っていることが多いですが、追加したボリューム(Dドライブなど)はチェックが外れていることが多いです。 ここを確認する癖をつけるだけで、EBSの消し忘れ事故はゼロになります。

まとめ:AWSの「ゴミ拾い」もエンジニアの仕事
EC2を消しても、EBS(Available)は残り続ける。

「Available = 課金継続中」のサイン。

EC2作成時に「終了時に削除」にチェックを入れる癖をつける。

クラウド破産は大げさですが、毎月数百円〜数千円の「使っていない料金」を払うのは、精神衛生上よくありません。 今すぐコンソールを開いて、青色の「Available」アイコンがないかチェックしてみてください。

📚 AWS運用で「損しない」ための必読書

  1. AWSの「お金の仕組み」を深く知る
    「EBSには種類があって、値段が全然違う」「S3とEBSはどう使い分ける?」といったコスト感覚は、この本で学ぶのが一番の近道です。 試験を受けなくても、無駄な課金を防ぐ知識として、手元に置いておく価値があります。

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  1. 現場の「ゴミ掃除」自動化を知る
    今回は手動で消しましたが、現場では「使われていないEBSを自動検知して通知する(AWS Config)」などの仕組みを作ります。 「人間が忘れても大丈夫な仕組み」を作りたい方は、この本で運用の自動化を学んでください。

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