🙄

「MCP」をざっくりと言うと?(雑談またはIT専門でない人へのざっくりレク)

に公開

ざっくり言うと

  1. 複数のLLMモデルの中から目的に応じた最適なモデルを選べる、AIエージェントというサービスがあります。

  2. MCPはこのサービスから目的を判断し、自動で

    • モデルの選択
    • ローカルやクラウドデータの選択
    • MCPに対応されているサーバがある、外部サービスの利用

を判断し、目的にそった回答をしてくれるためのプロトコルです。

執筆のきっかけ

  1. 最近、生成AI界隈で「MCP」や「A2A」という単語をよく目にするなぁ…
  2. そうだ、令和7年4月30日に次のオンライン講演があるから、勉強しよう。
  3. (視聴終わって)すごいなぁ。ところで、ざっくりと言うとこういうことだってばよ?
  4. ChatGPTさんに「1」の認識で合っているか確認する。
    → 概ね合っているそうです(上記の用途としては十分)

からあげさんの講演(再放送)

https://findy.connpass.com/event/352659/

資料やQ&Aを公開してくださっている、まさぴょんさんの記事

https://zenn.dev/manase/scraps/eebe4785217624

ChatGPTさんの説明(DeepResearch)

MCP(Model Context Protocol)とは

Model Context Protocol(MCP)とは、AIモデル(特にLLM)と外部のデータソースやツールを安全かつ統一的に接続するためのオープンなプロトコル規格です。Anthropic社によって2024年末に提唱されましたが、特定企業に依存しない汎用的な標準インタフェースとして、AIアシスタントやAIエージェントを中心に急速に普及しつつあります。

MCPの概要と設計思想

image.png

MCPの目的は、AIモデルが必要とする文脈(Context)情報や外部操作を、個別APIや専用設計に頼らず、標準化された手段で取得・活用できるようにすることです。

MCPは、IDEと言語解析をつなぐLSP(Language Server Protocol)にヒントを得た構造で、LLM版のLSPとも言われます。
• 従来:N個のツール × M個のモデル → M×N の実装が必要
• MCP導入後:MCPクライアント × MCPサーバー → M+N の汎用インタフェースで済む

MCPが使われる文脈

• AIアシスタント/AIエージェントが、外部システム(Slack, GitHub, Drive, DBなど)とやり取り
• 複数のLLM(Claude, GPT, Gemini など)を目的に応じて選択・使い分け
• 様々な外部サービスやローカルデータとの統合的な連携

MCPの構成と基本機能

MCPは クライアント(ホスト)とサーバー(ツールやデータによる疎結合構成を持ち、クライアント側はAIアプリケーション(例:Claude、IDEプラグイン)であり、サーバー側は外部ツールやサービス(例:GitHub、Postgres、FreeCAD)です。

MCPが提供する3つのプリミティブ
• Tools:APIや関数呼び出し(例:データベース検索、ファイル保存)
• Resources:読み取り専用の構造化情報(例:CSVファイル、コード)
• Prompts:AIへのガイドや命令テンプレート

MCPの主な利点

✅ モデルの選択が柔軟にできる

MCPサーバーは「精度重視」や「応答速度重視」といったヒントをクライアント側に渡し、それに基づいて利用するLLMを選べる構造になっています。

✅ 多種多様なデータソースに接続

ローカルファイル・Google Drive・Postgres・社内DBなど、複数ソースに並列に接続可能。ユーザーの要求に応じて、どのツールを使うかAIが判断します。

✅ サンドボックス設計による安全性

MCPサーバーは原則ローカル動作。ユーザーが明示的に許可しない限り、外部サービスや他のサーバーへデータは流れません。

(例)MCPとFreeCADの連携事例

FreeCADでは、オープンソース拡張「FreeCAD-MCP」が開発され、MCPサーバーとして機能します。
これにより、ClaudeなどのAIアシスタントからFreeCADを以下のように操作できます:
• モデルの構成を自然言語で取得
• Pythonスクリプトを送信・実行してCADを編集
• 3DモデルをAIから制御可能に

まとめ

MCPは、AIモデルを「学習済み知識の箱」から「現実世界とつながる実用エージェント」へと進化させるための鍵となるプロトコルです。
今後はFreeCADやBlenderといったエンジニアリングツールだけでなく、業務系SaaSやRPAとの連携も加速すると予想されます。

関連リンク(出典)

Anthropic公式:Introducing MCP
GitHub – anthropics/mcp(仕様書)
Humanloop Blog – MCPはLLMのLSP
FreeCAD-MCP(GitHub)
Claude + GitHub MCPサーバー(OSS)
Claude + Postgres MCPサーバー

Discussion