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2025年を振り返って:セキュリティ・AI・クラウドの「境界」が消滅した1年と、2026年の生存戦略

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あけましておめでとうございます。
2026年が始まりましたね。

皆さんは、2025年をどのように過ごされたでしょうか。
私にとっての2025年は、一言で言えば 「焦燥と確信」 の1年でした。

得意分野としてやってきた「セキュリティ」「クラウド」「生成AI」。
これらが、かつてないスピードで融合し、それぞれが独立したスキルではなくなりつつあることを痛感した年だったからです。

エンジニアとして、この変化とどう付き合い、2026年をどう乗り切るか。
個人的なメモに近いですが、似た気持ちの人の背中を少しでも押せたらと思って書きます。

1. セキュリティ:AIが「盾」であり「矛」になった年

2024年頃までは、「AIを使ってコードを書く」ことが話題の中心でした。
しかし2025年に入り、そのフェーズは完全に変わりました。

攻撃者がAIを使うのは当たり前。
巧みな日本語のフィッシングメール、AIが自動生成したポリモーフィック型マルウェア、そしてディープフェイクを用いたソーシャルエンジニアリング。
これらはもはや映画の中の話ではなく、私たちが日々対峙する現実の脅威となりました。

一方で、守る側もAIなしでは太刀打ちできなくなっています。
膨大なログから予兆を検知するのも、インシデント対応の初動を行うのも、AIアシスタントの仕事になりました。

「セキュリティエンジニアだからAIは知らなくていい」は、もう通用しません。
AIの挙動を知らなければ、AIを使った攻撃も、AIを守る術(Prompt Injection対策など)も理解できないからです。

2. 生成AI:「魔法」から「OS」へ

生成AIは、エンジニアにとっての「魔法の杖」から、空気のような「OS」の一部へと変わりました。

2025年、私たちは「AIにいかに指示するか(プロンプトエンジニアリング)」から、「AIをいかにシステムに組み込むか(エージェンティック・ワークフロー)」へと関心を移しました。
RAG(検索拡張生成)は標準装備となり、自律型エージェントが複雑なタスクをこなすようになりました。

ここで私が感じたのは、 「基礎力の重要性への回帰」 です。
AIが優秀なコードを書いてくれるからこそ、レビューする人間には、より深いアーキテクチャの理解や、セキュリティ要件の定義能力が求められるようになりました。
「書ける」ことよりも、「正しく設計できる」「責任を持てる」ことの価値が急騰した1年だったように思います。

3. クラウド:複雑性の爆発と抽象化

クラウドネイティブな開発は、もはや「選択肢」ではなく「前提」です。
しかし、Kubernetesのエコシステムは広がり続け、マルチクラウド・ハイブリッドクラウドの構成は複雑さを増すばかり。

そこに「AIワークロード」という巨大なリソース消費者が加わりました。
GPUリソースの確保、推論コストの最適化、そしてデータのガバナンス。
これらをクラウド上でどうオーケストレーションするか。
インフラエンジニアには、従来のアジリティに加え、AI基盤としての安定性とコスト感覚が強烈に求められるようになりました。

2026年の生存戦略:「掛け算」ができるエンジニアへ

2026年、私たちは何を目指すべきでしょうか。

私は、 「タグを掛け合わせるエンジニア」 が最強だと確信しています。
ただの「セキュリティ専門家」ではなく、 「AIの気持ちがわかるセキュリティエンジニア」 へ。
ただの「アプリ開発者」ではなく、 「クラウドのコスト構造を熟知したAIアプリ開発者」 へ。

境界線はもう消えました。
セキュリティ、AI、クラウド。これらを「別の部屋」にあるスキルだと考えず、一つの大きな「エンジニアリング」という部屋の中で、自由に家具を配置し直すような感覚。
それこそが、2026年を楽しむためのマインドセットではないでしょうか。

最後に:焦らず、でも止まらず

技術の進化は残酷なほど速いです。正直、私も追いつくのに必死で、週末をつぶして勉強することもザラにあります。
「もう無理かも」と思う夜もあります。

でも、 「新しい技術への好奇心」 がある限り、私たちはエンジニアでい続けられるはずです。
知らないことがあるのは、恥ずかしいことではありません。それはまだ、楽しむ余地が残されているということです。

2026年も、変化を楽しみ、バグに苦しみ、そして最後には「動いた!」の快感を共有できる。
そんな一年になりますように。

今年もよろしくお願いいたします。

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