「脱・肥満」ガジェット&アプリ運用術
この記事は MICIN Advent Calendar 2025 の 5日目の記事です。
前回は doutoriさんの React Native の Web View と Webブラウザにおけるビデオ通話の再生ポリシーの違い でした。
はじめに
昨年、還暦という人生の節目を迎えたガジェット好きのプログラマーです。
仕事柄どうしても座っている時間が長くなり、運動不足も重なって、昨年の健康診断ではついに 「メタボ判定」 。脂肪肝や高脂血症まで指摘され、さすがに見て見ぬふりができなくなりました。
そこで、プログラマーらしく 根性論ではなく“仕組み(システム)” でダイエットに挑戦することを決意。
その結果、1年かけて以下の成果を出しました。
今回は、私の肥満対策、すなわちリファクタリングに大きく貢献してくれた「ガジェット & アプリ」を紹介します。
ガジェットを活用してフィードバックループを回すと、ダイエットは驚くほど楽になります。
私が実装した「仕組み」の3つのポイント
1. 毎日2回、体重計に乗る(ロギング)
重要なのは「測ることそのものを日常化する」こと。
- 朝と夜、決まった時間・決まった服装で測る
- 日々の変動(ノイズ)は気にしすぎない(水分や排便で大きく揺れるため)
- 「傾向(トレンド)」 を見て、平均的に減っていれば素直に喜ぶ
- 増えていても「減らす楽しみが増えた」とバグ修正のように前向きに捉える
体重測定を “イベント” から “定常処理” へ変えることで、意識も行動も自然と変わっていきました。
少しずつ数値が改善されることで 自己肯定感が上がり、良いフィードバックループ が回ります。
2. 食べたものを記録する(可視化)
食事記録は、自分の食習慣のクセに気づく最強の方法です。
続けていると、「自分が本当に満足できる食べ物(コスパの良いカロリー)」 が見えてきます。
- カロリーと「タンパク質・脂質・糖質(=PFC)」を意識
- パンやご飯を減らし、タンパク質中心に(ゆる糖質制限がメタボには効きやすい印象)
- 物足りない時は脂質で満腹感を補う
- 食への投資は惜しまない(健康は資産)
食の“質”を変えれば、暴食というシステムエラーが自然と減っていきます。
3. 「ながら時間」と「ポイ活」を活用する(インセンティブ設計)
ダイエットはモチベ維持が難しいので、以下の2点を組み合わせました。
- 歩数や体重測定でポイントが貯まる → ポイ活で継続力UP
- 散歩や筋トレ中にポッドキャスト・オーディオブック → ながら学習で一石二鳥
健康系コンテンツは極論(エッジケース)も多いので、「話半分」で聞くくらいがちょうど良いです。
実際に使ったガジェット & アプリ構成
ここからは、私が1年間使い続けて「本当に役に立った」と感じたツールスタックをご紹介します。
📊 計測・管理
Wi-Fi対応体組成計 [Eufy Smart Scale P2 Pro]
- Wi-Fi対応 なので乗るだけでクラウドへ自動同期
- Appleヘルスケアと連動し、他アプリとのデータ連携が容易
- Bluetoothモデルより同期失敗が少なく、UXが良い
スマートウォッチ [Apple Watch]
- ライフログ収集の王様
- 歩数、心拍、睡眠などをバックグラウンドで自動取得
- ウォーキング中の1kmラップ通知がペース維持に役立つ
健康管理アプリ [Pep Up]
- 健康保険組合提供のアプリ
- 歩数・睡眠・診療費・健診結果などを一元管理
- 健康行動でポイント → PayPay / Amazonポイントに交換可能
🍽️ 食事管理
食事管理アプリ [あすけん]
- 記録しやすいUIで毎日続けやすい
- 各種スコアやアドバイスでモチベ維持
- メタボ対策には「ゆる糖質制限コース」が相性良好(主食控えめ+タンパク質中心+脂質で調整)
サラダ注文アプリ [CRISP SALAD WORKS]
- オンライン注文で待ち時間ゼロ
- 月次ステージ制でクーポン付与 → 食のポイ活
- 満足度の高いボリューム
- 価格はやや高めだが 健康への投資 と割り切る
昼食をサラダに置き換えるだけで 1日の糖質量が大きく改善しました。
🏃♂️ 運動・アクティビティ
アクティビティ記録アプリ [Apple Fitness]
- 活動量・歩数・消費カロリーを美しく可視化
- バッジやリング(Gamification)がモチベーションに直結
自宅筋トレアプリ [OWN.]
- 独特の雰囲気だが、トレーニング動画が豊富
- 自宅中心の運動なのでコンテキストスイッチが低コスト
- ジム通いが続かない人に最適
🎧 インプット(ながら聞き)
運動時間を“学びの時間”にすると、継続のハードルが下がります。
Audible:ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる
極端なダイエット法の問題点を整理し、王道の運動・食事法を丁寧に解説してくれます。
「当たり前だけど大事なこと」がしっかりまとまっています。
Podcasts:「聞く健康習慣 Hana博士の体調最高ラジオ」
健康全般をエビデンス重視で解説する番組。
全体的に落ち着いた視点ですが、情報の鵜呑みには注意しつつ参考にしています。
まとめ:ガジェットを味方にすると、ダイエットは“仕組み化”できる
今回のダイエットで痛感したのは、意志より「仕組み」のほうが強いということ。
- 体重 → 自動記録
- 食事 → アプリで可視化
- 運動 → ポイ活で継続
- 歩行時間 → オーディオで学びに変換
“続けられる仕組み”が整ったことで、1年で14kg落とせました。
エンジニアは「改善」と「効率化」が得意な生き物です。ぜひ、ガジェットの力を味方にして、ご自身の体もリファクタリングしてみてください。
最後に:MICINの「スリマル」のご紹介
MICINでは肥満症オンライン診療サービス 「スリマル」 を提供しています。
肥満症とは、肥満に加え高血圧・糖尿病・脂質異常症など健康リスクを伴う状態のことで、医師の治療が必要です。
近年は、肥満症を対象とした治療薬の普及により、ダイエットの最初の一歩として医療的アプローチをとる選択肢も増えてきました。
より詳しく知りたい方は、肥満症情報サイト 「オビなび」 もご覧ください。
MICINではメンバーを大募集しています。
「とりあえず話を聞いてみたい」でも大歓迎ですので、お気軽にご応募ください!
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