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真空管スピーカーアンプの製作

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はじめに

前作のヘッドホンアンプの製作から早一年が経過しました。自分で作ったのにもかかわらず、友人が普段使いしていて好評?だったので、第二弾の製作です。コンセプトは前回と同じでハイブリッド構成とし、違う真空管でも製作してみたいと思いました。例によって回路をゼロから作る力は無いので、今回はなまのオーディオ様の記事を参考にさせていただきました。

使用部品

  • 12AU7は双三極管構造の真空管で、今回は秋葉原の千石電商で新品を3,500円で購入しました(中古ならもっと安い)。互換管としてはECC82、5814A、6189などが挙げられ、これらは同一ソケット(9ピンミニチュア管)でヒーター電圧やピン配置が共通するため、基本的に置き換え使用が可能です。
  • TDA2822は低電圧動作用のデュアルオーディオパワーアンプICで、主に小型スピーカーアンプやポータブル機器に使用されます。かつて生産されていたNJM2073とピン配置が同じ・特性が近いので、使用しています。注意点として、型番によって電源電圧が1.8~15Vのものと、1.8~12Vのものが混在しているようです。https://www.jh4vaj.com/archives/36942 今回は念のため、LM7809で9Vにまで落として使用しています。
  • 下の表に使用した部品を示します。
名前 規格 個数
真空管 12AU7(ECC82、5814A、6189も可) 1
オーディオアンプIC TDA2822 2
トランジスタ用トランス ST-24 2
三端子レギュレータ LM7809(TO-220) 1
コンデンサ 電解1000μF 1
電解220μF 2
電解470μF 1
電解1μF 2
積層セラミック0.1μF 3
LED 青緑色3mm 1
抵抗 1kΩ 1
可変抵抗器 10kΩ Aカーブ 2回路 1
可変抵抗器つまみ 1
ステレオジャック 3.5mm用 1
真空管ソケット mt管用 9Pin 1
DCジャック 2.1mm標準 基板用 1
スピーカーターミナル ステレオ用 1
トグルスイッチ on-off 1回路 1
金属ケース タカチ電機工業 MB7-5-10 1
ACアダプタ 12V 900mA 1
シールド線 1芯 1m 1
ネジ・導線 適宜

回路

オリジナルの回路をほぼほぼパクっています。ICとコンデンサの容量等は変更しています。

基板

今回は、皆さんおなじみJLCPCBで注文してみました。設計はKicadでおこないました。新規会員特典で10x10mm以内の大きさの基板が送料込みで3ドルで購入できました。

届いた基板

組み立て

基板からは導線で真空管ソケットまでの配線を行っています。あきらかにハムノイズが乗りそうですが、今回は見逃してください(T-T)。主にオーディオ信号が通る部分(基板 ⇔ スピーカーターミナル、基板 ⇔ ボリューム・イヤホンジャック)にはシールド線を使用しました。

完成!!

だが音が出ない!

直流電源をつないでも音が出なかったので、原因をしらべました。その結果、スピーカー出力が外部ケース(GND)と短絡していました。今回のケース加工で、写真のように後方に4つ穴を開けていましたが、ここがショートしていたのが原因でした。今回、TDA2822はBTL(Bridge Tied Load:ブリッジ接続負荷)で組んでおり、スピーカーをGNDに接続せず、2つのアンプ出力の間に接続する回路ため、こうなりました。

試聴してみて

前回のヘッドホンアンプの製作とは異なり、スピーカー負荷に接続して聞いてみました。真空管+TDA2822でありながら、パワフルな音を出している印象でした。最近のボカロやヒップホップでは、低音が少し歪んで聞こえました。イヤホンのようにインピーダンス整合はあまり考えていなかったのですが、無信号入力時でもホワイトノイズはほとんど聞こえなかったので上出来だと思います。

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