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Ryzen × Windows 11 がWOLで起きない時の「最終解決策」 (Intel I211 / 高速スタートアップ / PME設定)
はじめに
自宅のAI用PC (Ryzen 7 5950X / Windows 11) を、省電力なLinuxサーバーから Wake-on-LAN (WOL) で起動しようとした際、「スリープからは起きるのに、シャットダウン (S5) からは起きない」 という現象に数時間ハマりました。
ネット上の「高速スタートアップを切れ」だけでは解決しなかったため、Intel製NIC特有の設定を含めた完全な解決手順をメモします。
環境
- M/B: ASUS PRIME X370-PRO
- OS: Windows 11 Pro
- NIC: Intel I211 Gigabit Network Connection
-
Trigger: Ubuntu Server 22.04 (
wakeonlanコマンド)
結論:ハマりポイントは3つ
- Windowsの高速スタートアップ (定番)
- Intel NICドライバーの「PME」設定 (盲点)
- WOLコマンドのブロードキャスト指定 (ネットワーク環境依存)
1. Windowsの高速スタートアップを無効化
これは基本ですが、Windows 11のデフォルトでは「シャットダウン」が完全な電源断ではなく「休止状態に近い状態」になるため、LANカードへの給電も止まってしまいます。
- コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション > 電源ボタンの動作を選択する
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
2. Intel NICドライバーの「PME」を有効化 (最重要)
BIOSでWOLを有効にしていても、ここがオフだとシャットダウン状態からの起動ができません。
特にIntel製チップ (I211など) の場合、項目名が少し分かりにくいです。
- デバイスマネージャー > ネットワークアダプター >
Intel(R) I211 Gigabit Network Connectionを開く -
「詳細設定」タブ
- 「PME を有効にする (Enable PME)」 → 有効 (Enabled) に変更
- 「Wake on Magic Packet」 → 有効
-
「電源の管理」タブ
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」 → オン
- 「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」 → オン
- 「Magic Packet でのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」 → オン
※ 「電力の節約のために~」をオンにしないと、下の項目がグレーアウトして選べない罠があります。
3. マジックパケットの送信先を指定する
通常は wakeonlan <MACアドレス> で飛びますが、ネットワーク構成によってはブロードキャストアドレスを明示しないと届かないことがありました。
# -i オプションでブロードキャストアドレスを指定
wakeonlan -i 192.168.50.255 2C:FD:A1:59:63:ED
結果
これで、完全シャットダウン状態のWindows 11を、Linuxからコマンド一発で叩き起こせるようになりました。 RyzenマザーやIntel NICを使っていて「WOLが機能しない」と悩んでいる方は、ぜひ「PME」の設定を確認してみてください。
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