【育成論】「報連相はスキルじゃない」。教えることをやめたら、学生インターンが劇的に成長した話。
株式会社medibaの田中です。
新卒で入社して今年で3年目になります。バックエンドエンジニアしてます。
本記事では、私が昨年の12月から支援している学生インターン育成の取り組みについてご紹介します。
指導の核となっているのは、「教えない勇気」 というアプローチです。
11/10に行われたKGDC内での発表内容と同じです。使用したスライドは↓
育成の目的と体制
このインターンシップの期間は2024年12月〜2027年3月。学生(1名)が卒業するまで継続中です。
期間から察する通り、対象学生は内定者ではありません。
そのため、育成のゴールは 学生が 「自信」と「報連相」 を身につけ、medibaの選考を突破することになりました。技術指導以上に 「行動・姿勢の成長」 を重視しています。
体制
上司(マネージャー)、先輩(システムディレクター)、私(バックエンドエンジニア)の3名
取り組みの推移
- 2024年12月〜翌年1月:GitHub/AWS勉強会、Docker、Golang学習
- 2月:クーポンシステム要件定義(模擬)
- 3月〜現在:実務を想定した開発を継続中
育成の壁:「自信」と「報連相」
技術的な指導だけでは、学生の成長は頭打ちになります。
インターンの成長の壁となったのは、「自信」と「報連相」 でした。
学生には以下の傾向が見られました。
- 正解を探して動けない
- 相談が遅れがち
- 指示待ちになりやすい
この壁を乗り越えるため、育成においては 「教える(ティーチング)」 と 「引き出す(コーチング)」 のバランスが重要になります。
| 項目 | ティーチング | コーチング |
|---|---|---|
| 目標 | 今すぐ成果 | 長期的成長 |
| 方法 | 正解ややり方を教える | 問いかけて、考えさせる |
| ゴール | ゴールが明確 | ゴールを一緒に見つける |
| 重視点 | スピード重視 | 成長重視 |
私たちは、インターンが “自分で考えて動ける” ようになることを目指し、「長期的な成長」に軸足を置きました。
「教えない勇気」の実践
「教えない勇気」とは、メンターが「教える人」ではなく 「信頼を作る人」 になることを意味します。
自信を育むアプローチ
学生に 「できた!」 を積み重ねる経験 を与えることで、自信を強化しました。
自信は「認められる経験」で強化されます。
- 小さなタスクでも 「自分で決める」経験 を増やす
- 結果よりも 「行動した」こと を評価する
- 失敗を咎めず、「次の挑戦」 として言語化させる
報連相の質を高める
報連相はスキルではなく 「安心感」 から生まれ、信頼関係の副産物です。
メンターは「報連相が“怖くない”環境」を作ることに注力しました。
報連相の変化
- Before
- 「これで合ってますか?」
- 「これでいいですか?」
- After
- 「こうしてみました!」
- 「これもあった方がいいですよね?」
具体的な環境づくり
- 毎回1on1を実施する(30分)
- 失敗共有も歓迎する空気を演出
- とにかく会話の機会を増やし、信頼を構築
まとめ:信頼が成長を引き出す
この育成方針の結果、学生は 「やらされている」 状態から 「挑戦している」 状態へ意識が変化しました。
- 提案・報告が自然に増加
- 困ったときに早めに相談するようになった
- コーチングによって “自走力” が育まれた
「教えない勇気」は、相手の成長を強く引き出します。
- 自信:行動を認めることから
- 報連相:安心を作ることから
- メンターとは:成長を信じて待つ人
この知見をOJTや後輩育成にも応用し、今後も 成長を“待つ文化” を社内に広げていければと思います