【Antigravity新機能】日本語だけでAIに"得意技"を教える「Agent Skills」に入門してみた
こんにちは!
Web制作会社を経営しながら、Google Antigravity (Gemini 3) を実務で使い倒しています。
皆さん、AIに毎回同じような指示を出すの、面倒くさくないですか?
「このコード、セキュリティ的に問題ないかチェックして」
「いつものZennのフォーマットで記事を書いて」
「ログファイルの日付を整理して」
こういうのって、何度も言うの疲れますよね。
実は、Google Antigravityに実装された「Agent Skills(エージェントスキル)」という機能を使うと、そういう「いつもの作業」をAIの特殊能力としてインストールしておけるんです。
しかも、プログラミングはほぼ不要。日本語でMarkdownを書くだけ。
今回は、「そもそもSkillsって何?」という解説から、コピペですぐに使える3つのスキル定義ファイルまでを共有します。
なぜ今、「Agent Skills」が重要なのか?
これまでのAI開発(Cursorなど)は、「人間が指示 → AIが書く」という対話が基本でした。
しかしAntigravityのような「エージェント型」は違います。
「AIが自分で判断して、道具を取り出して使う」のです 。
スキルを定義しておくというのは、AIに「道具箱」を持たせるイメージです。
一度やり方を教え込んで SKILL.md として保存してしまえば、次からは「あれやっといて」の一言で、あるいはAIが「あ、これはあのスキルを使う場面だな」と自律的に判断して動いてくれます。
🚀 3分で完了!スキルの作り方
仕組みは非常にシンプルです。
プロジェクトのルートディレクトリに以下のフォルダを作り、そこにMarkdownファイルを置くだけです 。
.agent/skills/
└── 任意のフォルダ名/
└── SKILL.md
この SKILL.md に、「何をするスキルか」「どういう手順で動くか」を記述します。
【コピペOK】即使えるスキル定義ファイル 3選
ここからは、私が実務で実際に使っている(または検証した)便利なスキルを紹介します。
コピペして、自分の環境の .agent/skills/ に配置してみてください。
1. 鬼のコードレビュー担当「Senior Reviewer」
コードを書くたびに、「セキュリティは大丈夫か?」「可読性は?」とチェックさせるためのスキルです。
配置場所: .agent/skills/reviewer/SKILL.md
# Senior Reviewer Skill
## Description
ユーザーがコードを作成・修正した直後、または「レビューして」と依頼された時に使用するスキル。
セキュリティ、パフォーマンス、可読性の観点から厳しくチェックを行う。
## Actions
1. **セキュリティ監査**:
- APIキーやパスワードのハードコーディングがないか確認。
- SQLインジェクションやXSSの脆弱性がないか確認。
2. **パフォーマンス確認**:
- O(n^2)以上の計算量になるループ処理がないか確認。
- 無駄な再レンダリングの可能性がないか(Reactの場合)。
3. **可読性チェック**:
- 変数名は具体的か(`a`, `b` などは禁止)。
- 複雑なロジックにはコメントがあるか。
## Output Format
問題が見つかった場合は、具体的な修正案のコードブロックを提示すること。
問題がない場合は「✅LGTM」とだけ返すこと。
これを入れておくと、AIがコードを書いた後に「あ、レビューしときますね」と勝手に自己点検を始めるようになります。
2. 自分専用ゴーストライター「My Ghostwriter」
ブログや日報など、特定の文体で文章を書かせたい時に使います。
配置場所: .agent/skills/ghostwriter/SKILL.md
# Ghostwriter Skill
## Description
ユーザーから「ブログ記事」や「ドキュメント」の作成を依頼された際に使用するスキル。
ユーザー(私)の文体を模倣して執筆を行う。
## Rules
- **文体**: 「〜だ」「〜である」調を基本とする。断定的な表現を好む。
- **構成**:
1. 結論(3行以内でインパクト重視)
2. 理由・背景
3. 具体例(コードや数字を使う)
4. まとめ
- **禁止事項**:
- 「いかがでしたか?」という結び。
- 過度な絵文字の使用(🚀と💻と🔥のみ許可)。
- 抽象的な表現(「いい感じです」など)。
## Process
記事を書く前に、必ず「読者のターゲット」と「記事のゴール」をユーザーに質問し、回答を得てから執筆を開始すること。
これを定義しておくと、「今日の日報書いて」と言うだけで、いつもの自分の口調でドラフトが出来上がります。
3. 散らかったログを整理する「Log Organizer」
ダウンロードフォルダやログフォルダがカオスな時に、ファイルの中身を見て整理させるスキルです 。
配置場所: .agent/skills/organizer/SKILL.md
# Log Organizer Skill
## Description
指定されたディレクトリ内のファイルが乱雑な場合、またはユーザーから「整理して」と指示された場合に使用するスキル。
## Instructions
1. 対象ディレクトリ内のファイルをスキャンする。
2. ファイルの内容(拡張子だけでなく中身)に基づいて、以下のルールでサブフォルダを作成し移動させる。
- **Error Logs**: "Error", "Exception", "Fail" という文字列を含む .log や .txt ファイル
- **Access Logs**: "GET", "POST", IPアドレスを含むログファイル
- **Images**: 画像ファイル全般
- **Others**: 上記に当てはまらないもの
3. 移動前に必ず「移動計画リスト」を提示し、ユーザーの承認を得てから実行すること(勝手に移動させない)。
まとめ:エンジニアの仕事が変わる
Antigravityの「Agent Skills」を触って感じたのは、エンジニアの仕事が「コードを書く」ことから「AIにスキル(仕様)を教える」ことへシフトしているという感覚です。
これまでは「自分がどう書くか」を考えていましたが、これからは「優秀な部下(AI)にどういうマニュアル(SKILL.md)を渡せば、勝手に動いてくれるか」を設計する能力が問われるようになります。
まだプレビュー版的な位置づけですが、今のうちにこの「AIマネジメント」の感覚を掴んでおくと、開発スピードが桁違いになります。
ぜひ、自分だけの「最強スキル」を作ってインストールしてみてください。
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