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NXPのLinkserverをArch Linuxに入れる

2025/02/26に公開

Arch Linux

はじめに

NXPのLinkserverをArch Linuxにインストールする手順を説明します。

Linkserverについて

LinkserverはデバッグプローブMCU-Linkに対応したGDBサーバです。SeggerのJ-LinkのNXP版みたいなものです。

準備

まず、debパッケージをpacman用のパッケージに変換するdebtapを入れます。

$ yay -S debtap

なお、debtapをセットアップするためには次のコマンドを叩く必要があるらしいです。詳細はよくわかりません。

$ sudo debtap -u

Linkserverのダウンロード

LinkserverのWebページからDebian用インストーラをダウンロードします。
"Linkserver installer Linux" というものです。

インストール

ダウンロードしたファイルはbin形式になっているため展開します。

$ chmod +x LinkServer_*.x86_64.deb.bin
$ ./LinkServer_*.x86_64.deb.bin --noexec --keep
$ cd installer

次のファイルが含まれているはずです。

installer/

.
├── install.sh
├── LICENSE
├── LinkServer_<version>.x86_64.deb
├── LPCScrypt.deb
└── MCU-Link.deb

※ <version>にはLinkserverのバージョン番号が入ります。
この中の3つのdebパッケージをdebtapで変換します。

$ debtap LinkServer_*.x86_64.deb
$ debtap LPCScrypt.deb
$ debtap MCU-Link.deb

最後にpacmanでパッケージをインストールします。

$ sudo pacman -U linkserver_*-x86_64.pkg.tar.zst
$ sudo pacman -U lpcscrypt-*-x86_64.pkg.tar.zst
$ sudo pacman -U mcu-link_installer_*-x86_64.pkg.tar.zst

これらの本体は /usr/local/ に入れられるようです。

パスの追加

パスを通します。

.bash_profile

export PATH=$PATH:"/usr/local/LinkServer_<version>"

<version>にはLinkserverのバージョンが入ります。

修正

パソコンに接続しているデバッグプローブのFirmwareをLinkserverを用いてアップデートしようとすると、Firmwareの入ってるディレクトリが見つからない旨のエラーが発生します。そのため、MCU-Link_installer/ へのリンクをLinkserverのディレクトリ内に作ります。

$ cd /usr/local/LinkServer_*
$ sudo ln -s /usr/local/MCU-LINK_installer_* MCU-LINK_installer

usbutilsのインストール

Linkserverはlsusbコマンドを使用しているようなので、usbutilsをインストールします。

$ sudo pacman -S usbutils

アンインストール

LinkServer, LPCScrypt, MCU-Linkそれぞれのパッケージ名は次の通りです。

linkserver_<version>
lpcscrypt
mcu-link_installer_<version>

<version>にはそれぞれのバージョン番号が入ります。バージョン名が不明な場合はpacman -Qsで検索します。

$ pacman -Qs linkserver
$ pacman -Qs lpcscrypt
$ pacman -Qs mcu-link_installer

アンインストールする際にはこれらのパッケージ名を指定します。

$ sudo pacman -R linkserver_<version>
$ sudo pacman -R lpcscrypt
$ sudo pacman -R mcu-link_installer_<version>

最後にパスを外すのをお忘れなく。