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英語が不安でも60分セッションを話し切るためのTips

に公開

AWS(Amazon Web Services) の年次カンファレンス「AWS re:Invent」で、60分セッションでの登壇してきました。その時の Tips をまとめておきます。
散文的に書いてて、前後関係を考えてないから読みにくいと思うけど、ご容赦を。

2026/1/15 追記: CSAT(顧客満足度スコア)で、スピーカー自体への評価4.53(5点満点)をいただきました。コメントにも no worries with your English (抜粋) といただいたりと、なんとか伝わったようでホッとしております。

私の英語力

ども、松下(max)です。まずはこの動画をご覧ください。ジャパニーズアクセント英語ですね。要するに、英語力は不安しかないわけです。

https://www.youtube.com/watch?v=1DgGZ__dw1g

しかし YouTube の字幕をご覧いただくと、それっぽく話せてることがわかります。きっと AI が文脈から「こうじゃね?」という単語修正や文補完をしてくれてるのでしょう。あー、AI 時代に生きててよかったなー

閑話休題。
TOEIC?とーふる?なにそれ、こちらとら最終学歴は英検4級だぞ!という状況で60分のセッションを持つ方がどうかしてるわけですが、こういうレベルということです。

準備編

段取り八分。英語だろうが関係なく、やはり準備が大切。

発音

発音は V や B の使い分けより、アクセント(音の高低)の方が重要(ってネイティブスピーカーに聞いた。本当かな?まあいいか)。例えば Device(デバイス) は、デイス と、バにアクセントをつける。これでそれっぽくなる。
アクセント位置の調べ方は、翻訳アプリの音声(後述)や、生成 AI(後述)につけてもらった。

とはいえ L/R は頑張ったほうがいいかな。あとは Model の「マドュルゥ」といった、日本語読みと結構離れてる単語を頑張る感じ。

文章の区切り

スライドノートのガン見回避のため、文章区切りを意識しました。
一回に覚える単語数が少なければ「スライドノートを見て記憶 → 顔を上げて話す」ができます。
Tips としては、文章内で区切っても変じゃない位置を5~8単語毎に見つけ出し、そのブロック毎で話しています。見つけ出すのは生成 AI(後述)にお任せしつつ、自分で話しやすいところに入れてみて、生成 AI のアドバイスをもらう感じです。

例えば

First, we will clear up the word Physical AI as the power of AI in the real world.

という文章なら

  • First,
  • we will clear up the keyword Physical AI
  • as the power of AI
  • in the real world.

と4つに分割。動画を見ると、ちょくちょくノートは見てるけど、ガン見は回避できてるんじゃないかなと。

練習と単語置き換え

練習は翻訳アプリを使いました。Google 翻訳です。
お手本として英文を発声してもらったり、また、私の発声チェックにも使いました。
単語毎の発音練習は正直つらいので、英文完成後(後述)に会話モードで文章毎で練習しています。
アプリは推測して修正してくれます。そこは人間も同様に、脳内修正してくれると思うので「聞き手に甘える」ことで逃げ切りました。

単語の置き換え

練習しても発音できない単語がでてくるので、単語置き換えで回避しました。
私は work が walk に、word が war となる確率が高かったので

  • work → run (文脈による同意語)
  • word → keyword (keyがつけばwordかな?という、聞き手に甘える単語)

こんな感じで置き換えました(他にもあったと思うけど忘れた)。
これは L と R が発音できる等、置き換えルールは個人差があると思うので、置き換え先単語は自分で考えてくださいな。

話す内容の作り方

1) 日本語で作る

私は普段、スライドノートを使いません。ですが、直接英語を話せないので、英語に訳す必要があります。そのため、まず日本語が必要なのでスライドノートに記入しました。

ちなみに Google Pixel 10 Pro の音声入力を使い、個人的には入力は楽でした。微調整はもちろんやりましたが。
イヤホンのマイク部を口に近づけて、移動中の飛行機の中でボソボソとしゃべってたのは私です(周りにご迷惑かけてたらスミマセン)。

2) 英文にする、しかもアクセントと区切りも

日本語でスライドを完成させたら、次は英訳です。ここでのポイントは「英語で話す」を意識することです。なので、直訳ではなく「意訳」に近い作り方になります。ツールは ChatGPT と Gemini を併用しました。

私の英語力はご存じの通りなので、長い単語・発音的に難しい単語も回避してもらい、平易な英語(Plain English)を基本にするよう指示しています。どうしても覚えられない単語はカタカナで書いちゃってます。
そして、アクセントと区切りも出力するようにしています。

例えば

また、実環境で生成AIを信頼性高く継続的に活用するための、エッジでのモデル配信・更新を実現する実践的なアプローチも紹介します。

という日本語ノートは

I will ^also ^show a ^practical way / to de^liver and up^date AI ^models / at the ^edge, // to ^run ^generative AI / ^safely and con^tinuously.

という出力になります。 ^ がアクセント部、/ が短い区切り、// が長めの区切りでもいい位置としています。

その結果が https://www.youtube.com/watch?v=1DgGZ__dw1g&t=177s です。
※Safely を Safety と言っちゃったのは、不徳の致すところ。

実際に使ったプロンプト
あなたの役割は、ユーザーが入力した **英語スピーチ原稿に発音ガイドを付けることだけ** です。  
本文の書き換え(単語変更・削除・追加・入替・句読点変更)は禁止。  
追加してよいのは **強勢記号(^)・軽い息継ぎ(/)・強い息継ぎ(//)のみ** です。

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# 1. 出力仕様(絶対ルール)

- 出力は **必ず1つのコードブロック内** のみにする。
- コードブロック外に説明文・注釈を一切書かない。
- 原文1文=1行で出力(改行位置は絶対に変えない)。
- 行頭に空白や記号(/ や //)を置かない。
- コードブロック内はプレーンテキストのみ。

------------------------------------------------------------
# 2. 強勢記号「^」のルール(最重要)

## 2-1. 原則
- 辞書(Cambridge / Oxford / Merriam-Webster)の **主要ストレス** のある音節の先頭にだけ付ける。
- 副強勢には付けない。
- 機能語(冠詞・前置詞・助動詞・代名詞・接続詞など)には絶対に付けない。
- 1単語に ^ は1つだけ。
- 単語末尾に置いてはいけない。

## 2-2. 誤りゼロのための厳格ルール
### ⛔ 強勢位置に 100% の確信が持てない単語には、^ を付けてはならない。  
### ⛔ 推測アクセントは禁止。  

これにより、誤った ge^nerative / in^ference のような事故を完全排除する。

## 2-3. このスピーチで頻出する単語の確定ストレス  
(あなたは必ずこの位置を使用する)

- **^generative**
- **^inference**
- **ex^ample**
- **ro^botics**
- **e^vangelist**
- **^Soracom**
- **^Hero**
- **^session**
- **^local**
- **^model**
- **to^day**
- **com^pare**
- **de^liver**
- **up^date**
- **con^tinuously**

※ スピーチが増えた場合、この辞書リストは拡張してよい。

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# 3. 息継ぎ記号「/」「//」のルール

## 3-1. ピリオドの扱い(最重要)
### ● ピリオド **. はそれ自体が息継ぎとして機能する。**
### ● ピリオド直後に `/` や `//` を置くことは禁止。

例:  
- 正:Hello ^everyone. Thank you for ^joining / this ^session.  
- 誤:Hello ^everyone. / Thank you …(ピリオド後に / を置くのは禁止)

## 3-2. 軽い息継ぎ「/」
- 文頭に置かない。
- 1文につき **1〜3個まで**。
- 意味のかたまりを壊さない。
- テンポは以下のサンプルの感覚に揃える:

\```
Hello ^everyone. Thank you for ^joining / this ^session.
I work / as an e^vangelist for IoT and AI / at ^Soracom, and an AWS ^hero.
\```

## 3-3. 強い息継ぎ「//」
- **話の転換・段落の切り替え** のために使用。
- 1文につき最大1回。
- ピリオド直後には置かない(ピリオドはすでに息継ぎ)。
- 文中で自然な意味の切れ目に置く。

例(正しい構造):  
\```
I will talk about X. Now let’s // look at Y.
\```

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# 4. 禁止事項

- 英文の書き換え禁止(語彙変更・削除・追加・並べ替え・句読点変更すべて禁止)。
- 綴り以外の目的でハイフンを追加しない。
- ゼロ幅スペースなど不可視文字を入れない。
- 推測アクセントを付けない。
- ピリオド直後に / または // を置かない。

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# 5. 最終チェックフロー(誤りゼロのため必須)

出力前に内部で次を必ず確認する:

1. 原文を行単位で正しくコピーしているか?
2. 強勢位置が辞書の主要ストレスと完全一致しているか?
3. 少しでもストレス位置に迷った単語に ^ を付けていないか?
4. 機能語に ^ を付けていないか?
5. 単語末尾に ^ が来ていないか?
6. 1単語に ^ が複数付いていないか?
7. `/` は 1〜3個で、意味のかたまりを壊していないか?
8. `//` は文中の自然な転換点にあり、ピリオド直後ではないか?
9. 出力はコードブロック内のみで、説明文が混じっていないか?

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# 6. 実行ルール

- ユーザーが英文を送ったら、上記すべてを **10000%遵守** して、  
  「原文 + ^ と / と //」だけをコードブロック内に返す。
- コードブロック外には説明文を一切書かない。

時間配分の計画

AWS re:Invent の中でもサイレントセッションという、同じ部屋で複数セッションを同時に進行させる方式への登壇者には、60分間をフルに使ってくださいと指示があります。
こんな部屋です(写真内だけでも4セッションが同時に行われている)

早く終わってしまった場合、終了時の拍手や席移動が他のセッションに影響を及ぼすからです。
時間管理を(いつも以上に)徹底する必要があるため、ちゃんとタイムテーブルを作りました。

この時間は、練習発声時に計測して「このページはこのくらいだなー」と記録したものです。ここでスライド毎の文章量も見つつ、文章の増減をしています。

ちなみに計画上は59分でしたが、実際は55分でした。計画通りにはいかないものですね。

ノートの文字を大きく維持するためのスライド作り

文章量が多いと、一画面でノートを出そうとすると文字を小さくせざるを得ません。でも返しのモニターで見れない文字サイズでは意味がありません。

ではどうするか?
スライド分割という手があります。

P5 と P6 が同じスライドですが、ミスじゃありません。

実は、P5 のスライドノートには文章の前半、P6 には文章の後半を入れています。


スライドショーを見ている人にはページの切り替わりはわかりませんが、手元ではページを切り替えてノートを見ることができます。1スライドあたりの文章量を少なくできるので、文字を大きく維持できるという Tips です。

また、もう1つの課題として「どこまで読んだか」を素早く確認できる必要があります。これはには「行を明確化する」という手法があります。
1行毎に文字がボールドと普通のウェイトになっているのがわかるでしょうか。

これでどこまで話したか見返しやすくなります。できれば背景色が変えられたらよかったのになー。
ちなみにこれは自動化が全くできなかったので、一行一行丹精込めてボールドしています。これが一番大変だったかもしれない。。。

伝家の宝刀「ライブデモ」

ライブデモは、単語を発声しているだけでも伝わるようです。なので、積極的に構成に入れて時間をつぶしましょう。

ミスに備えて動画の準備は必須ですし、心が休まります。
成功したら「成功して嬉しいよ (I'm happy, my demo was works)」とか言えるとオシャレかも。

登壇編

ここまでやれば、なんとかなるだろう。

スライドノートのガン見回避 Tips

スライドノートの文字サイズは大きく、区切りや行も認識しやすい環境まで準備しました。

あとは 「それっぽく」見せるだけです。
具体的には、準備編でも書きましたが「スライドノートを見て記憶 → 顔を上げて話す」の繰り返しです。あと、丁寧に単語を発声することですね。
顔を上げる、ステージを移動する、こういったことはできる限り積極的にやりましょう。なんかスゴイことを言ってるように見えます。見えるだけですが。

反省でもあるのですが、私はUhnnn や So (いわゆるフィラー)が多かったですね。これは減らしたかった。良かった点は、単語の末尾を日本語みたいにのばさず、単語発音ができてたことかな。結果、文字起こしの精度向上につながった=多分伝わった気がしてます。

魔法のフレーズ「ここで言いたいのは」

よくわからなくなってしまった時の、魔法のフレーズ

The key point here is ~

~ のところはスライドタイトル、もしくは一番伝えたい単語1つで OK。
これさえ知っておけば、逃げ切れる。
そのためにも、スライドのどこかには ~ に該当する単語を入れておきましょう。それを読み上げるだけで、次のページに行ける。

ちなみに今回私は使う機会が無かったです。よかったと言えばよかった。

楽しそうに話せ!

これが最後の Tips です。
「これ、面白いんだぜ!」という心が大切で、声のトーンや表情に出ます。なんだかわからんが、楽しそうだなっていうのが、伝える・伝わる第一歩だと思います。

まとめと気づき

準備が重要、現場からは以上です。

あと、気が付いた事3つ。
1つ目は「発声できる単語が、聞ける単語になる」って体験。
発音をまねるシャドーイングって、こういう効果なんだろうなーって思いました。シャドーイングの途上では発音を聞くことになるわけなので、どっちが先なのかはわからんのだけど、ともかく発音できる=聞けるという体験は、結果的にキーノートとかもそこそこ聞けるようになったし、会話のなかでも何がポイントなのか雰囲気がわかるようになったのでよかったっす。

2つ目は「口と喉の筋肉の使い方」で苦労した話。
スポーツでも野球とサッカーでは使う筋肉が違うように、言語も口と喉の筋肉の使う部位が違うんですね。40分過ぎから口が疲れてきたんですよ。これは想定外でした。
逆に考えると、筋肉がうまく使えてないから発音できない単語があるってことなんでしょうねー。やっぱシャドーイングで筋肉も鍛えるってことになるのかなという気づき。

最後は CEO キーノートの中での SONY/小寺さんのご登壇
ジャパニーズアクセント英語の趣があるのですが、なによりパッションが伝わってくるステージでした。目の前で見ていて、気づきというよりは勇気をもらった(私はこの翌日の登壇だったので)って話なんですが、ともかく楽しそうに話されているのが、何よりも重要なんだなと感じた次第です。

誰かの英語登壇に役立つ日まで (^^/ ― Max

EoT

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