ポケットモンスター ダイヤモンド後期ROMで簡易メモリエディタを導入する
はじめに
この記事では、ポケットモンスター ダイヤモンド後期ROMで、デテロニー氏の簡易メモリエディタ (http://detelony.blog.fc2.com/blog-entry-25.html) を導入する手順を整理します。
前回の記事で、ドットアートを利用したNPC ASEが使える状態になっている前提です。
RETIRE氏のスクリプト変換ツールに、簡易メモリエディタ導入用のJSONを読み込ませます。
その後、表示されたドットアートを順番に入力し、NPC ASEで実行していきます。
この記事では、各スクリプトの内部処理よりも、実機で必要な操作に絞って説明します。
対象
この記事の対象は以下です。
- 日本語版ポケットモンスター ダイヤモンド
- 後期ROM / Rev6
- JP6向けのドットアートスクリプト
他の言語版、Rev5以前、パール版などでは、そのまま使えない可能性があります。
使うもの
RETIRE氏のスクリプト変換ツール
以下のツールを使います。
簡易メモリエディタ導入用JSON
この記事では、以下のJSONを使います。
このJSONには、動作確認用スクリプトと、導入用のStep 1〜5がまとめて入っています。
JSONをツールにアップロードし、各Stepを選ぶと、対応するドットアートが表示されます。
事前準備
以下が揃っている前提で進めます。
- NPC ASEが使える状態になっている
- ポケモンリーグのポケモンセンターにいる
- カウンター奥のナースでNPC ASEを実行できる
- 性格値
0xFFFD20F4のポケモンを用意している
0xFFFD20F4 のポケモンは、簡易メモリエディタ本体の保存先として使います。
注意
作業前にセーブデータをバックアップしておくことを推奨します。
また、各StepではNPC ASE実行時に確認用の効果音が鳴ります。
効果音が鳴らなかった場合は、次へ進まず、以下を確認してください。
- ドットアートの入力が間違っていないか
- グラフィックリロードを忘れていないか
- NPC ASEを再実行できる状態になっているか
- 古いドットアートのまま実行していないか
各Step共通の流れ
各Stepでやることは基本的に同じです。
1. RETIRE氏のツールでJSONを読み込む
2. 実行するStepを選ぶ
3. 表示されたドットアートをゲーム内のドットアートに入力する
4. グラフィックリロードを行う
5. カウンター奥のナースに話しかけてNPC ASEを実行する
6. 対応する効果音が鳴ったことを確認する
7. 次のStepへ進む
グラフィックリロードは、図鑑を開くなど、画面表示を更新できる操作で行います。
新しいドットアートを入力した後は、NPC ASEを実行する前に必ずグラフィックリロードを行ってください。
全体の流れ
使用するStepは以下です。
| 順番 | Step | 鳴る効果音 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 任意 | Check | 0x493 | NPC ASEの動作確認 |
| 1 | Step 01 | 0x489 | Rev6用の下準備 |
| 2 | Step 02 | 0x48A | 56バイト版エディタ本体を作成 |
| 3 | Step 03 | 0x48B | エディタ本体を保存できる状態にする |
| 4 | Step 04 | 0x48C | 暗号化停止用の準備 |
| 5 | Step 05 | 0x48D | Cブロック呼び出しを設定し、エディタを展開 |
Step 0: 動作確認
これは任意です。(動画では実行していません)
JSON内の確認用スクリプトを選び、表示されたドットアートを入力します。
NPC ASEを実行して、0x493(殿堂入り) の効果音が鳴ればOKです。
効果音が鳴らない場合は、まだNPC ASEが正しく実行できていません。
以降のStepへ進まず、NPC ASEセットアップ状態を確認してください。
Step 1: Rev6用の下準備
Rev6 Step 01 を選び、表示されたドットアートを入力します。
NPC ASEを実行して、0x489(ジムバッジ入手) の効果音が鳴ればOKです。
鳴ったら次へ進みます。
Step 2: エディタ本体を作成
Rev6 Step 02 を選び、表示されたドットアートを入力します。
NPC ASEを実行して、0x48A(ポケッチアプリ入手) の効果音が鳴ればOKです。
このStepで、メモリ上に56バイト版の簡易メモリエディタ本体が作られます。
鳴ったら次へ進みます。
Step 3: FFFD20F4個体へ保存
Rev6 Step 03 を選び、表示されたドットアートを入力します。
NPC ASEを実行して、0x48B(わざマシン入手) の効果音が鳴ればOKです。
その後、ボックスを開きます。
保存対象にする 0xFFFD20F4 のポケモンを選び、マーキング画面を開いて決定します。
ボックスを開く
0xFFFD20F4 のポケモンを選ぶ
マーキング画面を開く
マーキング決定
ボックスを閉じる
ここで、Step 2で作成した簡易メモリエディタ本体が、0xFFFD20F4 のポケモンに保存されます。
以降のStepでも、同じ個体を使います。
Step 4: 暗号化停止
Rev6 Step 04 を選び、表示されたドットアートを入力します。
NPC ASEを実行して、0x48C の効果音が鳴ればOKです。
その後、ボックスを開きます。
Step 3で保存に使った 0xFFFD20F4 のポケモンを選びます。
今度は、黒い丸マークを選択してマーキング決定します。
ボックスを開く
Step 3で使った 0xFFFD20F4 のポケモンを選ぶ
黒い丸マークを選択する
マーキング決定
ボックスを閉じる
重要なのは、Step 4はNPC ASEを実行しただけでは終わらないことです。
必ず保存済みの 0xFFFD20F4 個体に対して、黒い丸マークを選択してマーキング決定してください。
Step 5: エディタ展開
Rev6 Step 05 を選び、表示されたドットアートを入力します。
NPC ASEを実行して、0x48D の効果音が鳴ればOKです。
その後、ボックスを開きます。
Step 3、Step 4で使った 0xFFFD20F4 のポケモンを選び、マーキングACEを実行します。
ボックスを開く
同じ 0xFFFD20F4 のポケモンを選ぶ
マーキングACEを実行する
成功すると簡易メモリエディタが展開されます。
操作方法はデテロニー氏のものと同じです。
確認出来たら、ボックス内の適当なポケモンを持ち上げてから降ろして、「レポートにたくさんかきこんでいます」でセーブしてください。
最短チェックリスト
任意:
Check → NPC ASE → 0x493 の効果音を確認
本番:
Step 01 → NPC ASE → 0x489 の効果音を確認
Step 02 → NPC ASE → 0x48A の効果音を確認
Step 03 → NPC ASE → 0x48B の効果音を確認
ボックスを開く
0xFFFD20F4 個体を選ぶ
マーキング決定して保存
ボックスを閉じる
Step 04 → NPC ASE → 0x48C の効果音を確認
ボックスを開く
同じ 0xFFFD20F4 個体を選ぶ
黒い丸マークを選択してマーキング決定
ボックスを閉じる
Step 05 → NPC ASE → 0x48D の効果音を確認
ボックスを開く
同じ 0xFFFD20F4 個体でマーキングACE
簡易メモリエディタ起動
よくある失敗
効果音が鳴らない
NPC ASEが実行されていない可能性があります。
ドットアートの入力ミス、グラフィックリロード忘れ、最初にPCの殿堂入りを見たかを確認してください。
Step 3以降で違う個体を選んでいる
保存、暗号化停止、起動に使う 0xFFFD20F4 個体は同じものを選びます。
複数体いる場合は、どれを使うか最初に決めておくと安全です。
Step 4でNPC ASEを実行しただけで終わっている
Step 4は、NPC ASE実行後に黒い丸マークを選択してマーキング決定するところまでが手順です。
ここを忘れると、次のStepへ進んでも正しく動作しません。
後期版パールや初期ROMを使っている
この記事の手順は、日本語版ダイヤモンド後期ROM / Rev6 向けです。
後期版パールではうまく動作しない可能性があります。
初期ROMでは動作しません。
成功後
簡易メモリエディタを起動して書き込みができれば導入成功です。
次回以降は、この簡易メモリエディタを使って、コピープログラム導入や配達員ASE導入へ進めます。
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