技術書典19に出た話 & 限界コピー本印刷入門
この記事はLivetoon Tech Advent Calendar 2025の1日目の記事です。
はじめに
こんにちは!
AIキャラクターアプリkaiwaを開発している株式会社Livetoonの開発マネージャーの土川です。
kaiwaの公式サイト
今回のアドベントカレンダーでは、LivetoonのAIキャラクターアプリのkaiwaに関わるエンジニアが、アプリの話からLLM・合成音声・インフラ監視・GPU・OSSまで、幅広くアドベントカレンダーとして書いて行く予定です。
是非、publicationをフォローして、記事を追っていって見てください!
明日は弊社CTOのAWS GPUインスタンス話です!
なんで技術書典にでたのか?
アドベントカレンダーと同じく、エンジニア向けの広報活動の一環として出展しました。LivetoonではLLMや合成音声に加え、RAG、Unityクライアント、AIアプリを支えるバックエンドやインフラなど尖った技術が求められています。そうした領域に興味を持つエンジニアに直接届いてほしいと考え、AI活用の要点からクライアント・インフラまで幅広い内容を1冊にまとめました。執筆は私とCTO、Unity開発を頑張ってくれているインターン生の3人で担当。気になる方はぜひ技術書典のリンクから手に取っていただけると嬉しいです。
内容としては以下の様になっています。
- RAGとベクトルデータベース入門
- Unity uGUIを極めてアバタークロップを開発した話
- AIキャラアプリの裏で動く変なサーバー:C#・ARM・NVIDIA...このサーバー、なんか変
ちなみに、私は③のバックエンドとインフラの話を書いています。Pythonを使わずC#でLLMを直接推論するバックエンドやARM+NVIDIA GPUなAWS EC2 g5gインスタンスの話をしています。
ARM+NVIDIA GPUなAWS EC2 g5gインスタンス採用の話は、AWSのブログの方でも取り上げて貰いました。
当初の計画と、絶望
前職でも技術書典に出たことがあり、そのときは前日の夜まで執筆が長引いたものの、ACCEAの無線とじ印刷が最短3時間で仕上がり、夜に入稿して朝に受け取り、会場へ直行できた成功体験がありました。
今回も「最悪前日でもどうにかなるだろう」と踏んでいたのですが、日々の開発業務が立て込み、原稿が完成したのは前日の20時ごろ。ACCEAの混雑状況を確認すると東京都内は全店パンパンで、電話で当たっても最短で技術書典当日の夜仕上げという返答。

唯一空いていたのは仙台店で、片道2時間では11時開場に間に合わないと判断しました。そこで腹をくくり、自宅で徹夜のコピー本制作に切り替え、執筆を手伝ってくれた大学の後輩でもあるインターン生も巻き込んで印刷体制を組むことにしました。
コピー本印刷の戦略
コピー本で行くと決めた時点で、まず「コピー本っぽさを消す」戦略を練りました。今回が初出展で失敗は会社のイメージダウンに直結するため、最低でも表紙・裏表紙は光沢カラー印刷に。本文はA4換算で75ページと中とじでは到底無理な厚みなので、ありふれた製本キットは避け、写真用光沢紙の表紙と裏表紙に白黒34枚をホチキス留めし、製本テープで整える方針にしました。
方針が固まったら即物資調達。自宅がアキバに近い利を生かし、必要なインクや光沢紙、80枚を留められる大型ホッチキスをヨドバシカメラAkibaの深夜受取で入手し、大学の後輩でもあるインターン生とひたすら印刷と製本を進めました。
途中トラブルも多発。コードを黒背景のまま印刷すると時間がかかると1部目で判明し、急遽白背景に切り替え。大量印刷でインクジェットがオーバーヒートして冷却やヘッドクリーニングを挟む場面もありました。前日までの執筆を終えた直後の深夜作業で二人とも精神状態が怪しかったものの、二人がどちらも好きな、イカれた「さとうささら」ちゃんが出るYouTube動画や「ごちうさ」をBGMとして流しながら、なんとか耐えました。
完成して完売
最終的に31部を刷り上げ、見本を除いてすべて完売しました。
コピー本であることも正直に伝えましたが、「そうは見えない」「クオリティが高い」と好評をいただけて胸をなで下ろしました。さらに、弊社のやっている技術領域に興味を持ってくださるエンジニアとも多くつながることができ、出展の目的は十分果たせたと感じています。次回4月の技術書典にも引き続き出展する予定です。
まとめ
- コピー本は頑張れば、ある程度高いクオリティにできるし、夜通しで印刷するなら、前日に原稿が完成でも大丈夫
- というのは冗談で、しっかりと余裕を持って、日光企画などの技術書典が推奨している印刷会社に頼めるように作りましょう。
- 次回4月の技術書典でも出します!お楽しみに!
- 明日の記事は弊社CTOのAWSでのGPU周りの記事です!
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